更新:2024/2/1/グローバル向けHyperOSに関する記事を追加
更新:2022/04/26 またMiunlockが新しくなっていたので書き直しました
更新:2021/8/20 Miunlockが新しくなっていたので書き直しました
はじめに
ブートローダーアンロックをすることでセキュリティ上のリスクが高まります。文鎮化のリスクも高まります。自己責任でお願いします。
また、アンロックをすることで端末内のデータはすべて初期化されるので、バックアップを取っておくことをお勧めします。
純正ROMの場合はOTAアップデートできます。euROMやカスタムROMは対応していればカスタムリカバリからのOTAアップデートはできます。
保証は、リロックしてあり本体の自然故障であればBLUしてても問題ないようです。
Mi 11 Lite 5G【12】修理に出しました : 機械道楽 弐番館
Mi 11 Lite 5G【13】修理から戻って来ました : 機械道楽 弐番館
ROM焼き作業自体でストレージ破壊した場合とかCPUオーバークロックで破壊等は有償修理になりそうですが・・・確定情報ではないのでやはり自己責任でお願いします。
ブートローダアンロックする理由
- ROM焼きが行える。
MiFlashなどのROM焼きを行うことができます。
中国版のROMをグローバル版に書き換える、などができます。
アップデートが打ち切られた機種でもカスタムROMで延命といったこともできます - カスタムリカバリを導入できる
Root化やカスタムROMを導入したり、フルバックアップ/リストアに使えるTWRPなどのカスタムリカバリを導入できます。 - Root化できる
Magiskをインストールできます。
Xiaomi製のMi、Redmi、POCO各機種でも同じように解除ができます。
キャリア版も同じ方法でアンロックできます。
BlacksharkはXiaomiグループ企業ですが、独立した全く別物なので使えません。
HyperOSになってから申請手順が変更になりました!
MIUI→HyperOSにアップデートした端末でも上の記事の手順に従う必要があります。
MIUIの場合はこの記事の手順でできます。
中国版HyperOSは非常に厳しい制限があるためほぼほぼ不可能です!
海外の業者に頼んでアンロックする方法もありますが、需要と受付数の関係で2024年1月現在ものすごく値上がりして100ドル~と非常に高額です。
準備、手順
必要なもの
- アンロックするデバイス
- PCと接続するUSBケーブル
付属のケーブルでOK - 通信できるSIMカード
モバイルデータが使えればOK
※Textplus使用可能なので極端データのみでも可能 - 電話番号認証済みのmiアカウント
- WindowsPC
ADB/Fastboot環境が必要です。
MiUnlockツールがWindowsのみ対応なのでMacOS、Linux環境ではできません
Xiaomi専用のドライバは無くGoogleのFastbootドライバがあればOKです
Miunlockトップ画面右上の歯車アイコンから、ドライバのインストールが可能です。
以下の非公式ツールであればMac、Linux、Chromebookでもブートローダーアンロックできます。
ChromeOS+CroutonでXiaomiデバイスのROM焼き〜ブートローダーアンロック編〜 - ROM焼き試験場
上記ツールでROM焼きすると文鎮化するという報告が多々あるので、アンロック以外の用途で使用するのはとてもじゃないが推奨できません。
手順
Miアカウントからサインアウト
事前にMiアカウントからサインアウトしておきます。
「デバイスを探す(Find decive)」をオンにしている場合は必ず解除してください。
開発者オプション有効化
設定→デバイス情報→MIUIバージョン連打(Androidバージョンの上)
追加設定 に出てくる
中華版MIUIの場合
My Device→All SpecsからMIUI versionをタッチする必要があります。
Additional settings から Developer Optionsを選びます。
OEMロック解除
開発者オプション内のOEMロック解除(OEM Unlocking)を有効化する
USBデバッグ自体はアンロックに関係ないのでオンでもオフでも構いません
Miアンロック設定
Xiaomi専用の設定としてデバイスをMiアカウントに紐づけする必要があります。
開発者オプション内のMiアンロック状態(Mi Unlock status)を開く。
同意し、アカウントとデバイスを追加を選びますが、モバイルデータ通信が使えるSIMカードが無いと追加できません。(データ専用でも可能)
WiFiをオフにし、モバイルデータ通信にします。
電話番号認証済みのMiアカウントでサインインします。この時、SMSの権限を求められますが、国際SMS勝手に送信するようで料金がかかるので拒否しておくとよいでしょう。アンロック申請時SMSは特に必要ありません
同期、デバイスを探すは必ずオフにしてください!アンロック後アクティベーションロック状態になり面倒なことになります。
正常に追加されましたというプロンプトが出たらデバイス側の操作は終了です。
The system is being upgraded. Please try again later.と表示され紐づけされない
アカウントとデバイスを追加を押した時、「The system is being upgraded. Please try again later.」と表示され追加できない場合があります。
主にHyperOSとの過渡期に発売された機種で起きやすく?Redmi Note 13 Pro/Pro+で発生報告があります。(他の機種でもあるかも)
後述するNot activated問題と同じように根本的な解決策が無く、グローバル版であればHyperOSにアップグレード後であればできるようになると思われます。
問題なのは中国版でも発生することで、既知の通り中国版HyperOSは制限がとても厳しくなるので実質BLU不可になります。
PCの操作
ブートローダーアンロックソフトのMiunlockをダウンロードします。
解凍し、Miflash_unlock.exeを実行します。
MiUnlockの操作
同意画面が出るのでAgreeを押す。ログイン画面が出るので端末に追加しているものと同じアカウントでログインする。
メールアドレスでもログインできますが、
電話番号でログインする場合は、
+818012345678のように先頭に+81(国コード)を入力し0を抜いた電話番号10桁を入力してください。もしくはメールアドレスを設定してサインインしてください
ログイン画面でカーソルが動かないなど、ログインに支障が出る場合は下部のBatch unlock版を試してみてください。
最近はSMS認証されることがあるので、認証してください。
Sendの画面でSendを押すとSMSが来ます。
SMSが来ない場合はバージョンを新しくする、ツールが変わっている場合があるので確認してください。
トップ画面が表示されたら、端末をFastbootモードで起動(電源オフにし、音量下+電源ボタン両方長押し)させ、PCに接続する。
認識されると2枚目のようにUnlockボタンが押せるようになります。
認識しない場合は、デバイスマネージャーを確認し、ドライバ(android bootloader device)がちゃんと当たっているか確認してください。
Unlockを押すと確認が2回出るので、5秒待ってそれぞれUnlock anywayを押す。
アンロックが始まる。
端末を初めてアンロックする場合、待機時間を求められます。
だいたい168時間で解除できます
※error -1 エラーが出る場合は、MiUnlockを再起動 または PCを再起動すると直ります。
※厳密にはデバイスにSIMを紐づけ("Miアンロック状態"でアカウントとデバイスを追加を押す)した時点からカウントは進むのでPCで時間を確認する手順は必要ない。しかし336時間や今月アンロックできないといった状態で1週間無駄にする可能性があるので確認することをオススメする
1週間の過ごし方
- SIMカードは抜いてもOK
- PCから接続解除してOK
- 電源を付けてもつけなくてもOK(噂ではちょっとでも使用しないといけないらしいが、経験上放置していても問題なし)
- インターネット接続しておいた方が良いかも
- アンロック時、内部ストレージのデータは削除されるのでそういう前提で過ごそう
やってはいけないこと
- 端末からMiアカウントをサインアウトさせる
- 別のMiアカウントを追加する
- 端末を初期化する
上記3点のうちどれ1つでもやってしまうとまた申請からやり直しになります。
ふたたびアンロック
指定された時間後、再度Fastbootで接続しMiunlockでアンロックします。
端末が再起動し、データが初期化され、アンロックが完了します。
以上でアンロック作業は終了です。これによりFastbootから焼き放題になります。お疲れ様でした。
This device is not activated,please active it ~と表示される
2024年現在、待機時間経過後に「device is not activated」というエラーが出てアンロックできないという例があります。
残念なことに確定的な解決・回避方法が見つかっていません。
HyperOS公開後にこの問題が見かけるようになったのでアクティベーション用のサーバの仕様が変わったのだろうと推測します。
強制BLUサービス使えば解除できますが…根本的な解決にはなってないね
アクティベーションロックが発動すると?
初回起動時、上記のような画面になります。
Activate this deviceからMiアカウントのパスワードを入力すれば解除されます。
サインイン時、「デバイスを探す」をオフにすればこの作業は回避できます。
小話 待機時間
同じアカウントで何回も複数端末をアンロックすると待機時間が1週間→2週間→3週間→1か月?と増えていきます。
504時間の例
こうなった場合、端末のMiアカウントをサインアウトさせ、別のアカウントでサインイン後またアンロック作業すれば1週間にできます。上書きが効きます。
- 基本的に1アカウントに月1台のみアンロックできます。
- 一度アンロックされているデバイスをClean all and lockしてしまったなど、リロックしてしまってもすぐ解除する場合は待機時間はかかりません。
- かなり古いデバイスは待機時間かからない/少ないらしいです。
- 既に他人のMiアカウントでBLU済→リロック→自分のMiアカウントで申請 の場合は待機時間を再度要求されます。
毎月複数台解除する人は副アカウント作って解除する方が良いです。
@gmail.com⇒@googlemail.comエイリアス使ってアカウント作成、TextplusでSMS認証すればどんな状態でも1週間に抑えられます。
ブートローダーをロック(リロック)する方法
Miflashより、Clean all and lockにチェックを入れてROMを焼くとブートローダーがロックされ完全に初期化されます。
もしくは以下のコマンドを実行します。
fastboot oem lock
注意:中国版の本体にグローバル版のROMを焼いてロックする、カスタムROMの状態でロックする、Magiskパッチ済みのbootを焼いた状態でロックする、DSUを使い改変されたvbmetaの状態等、その機種の純正ではない状態でリロックすると、文鎮化します。
別リージョンの場合、起動は出来ますが、MIUI起動途中で再起動しリカバリーモードしか立ち上がらなくなります。
その他改変済みの場合、起動させると”Your device is broken”や"The System has been destoryed"といった画面になりFastbootモードしか入れない状態になります。
いずれの状態でも、自分のMiアカウントでアンロックした場合、再度同じMiアカウントを使ってアンロックすれば待機時間なしでBLUできROMを焼き直せます。
しかしBLU済の中古を入手した場合や、アリエク等で売っているROM焼き済みの物など他人のMiアカウントでアンロックされている場合はどうにもできません。EDLで焼く有料サービスを使う必要があります。
試してみてもいい↓
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Anker USB Type C ケーブル PowerLine USB-C & USB-A 3.0 ケーブル (0.9m × 3本セット)
自分が使っているUSBケーブルです。複数あると便利です。
別ツールの方法(実はこっちのほうがおすすめ)
Batch Unlock版の手順
アンロックツールにMiunlock.exeではなく、「bacth_unlock.exe」となっていることがあり、一般向けではなさそうなツールだが、一時期はこっちが配布されていることがあった。
2023年10月時点ではSMSが来ない場合があるので非推奨
このツールの場合の利点
- 確認のダイアログが出ないのですぐ解除できる
- 複数台できそう
- シンプル
- 上のやつでログインできない場合でも、こっちでできる場合がある
- ログインしたままにできる
batch_unlock.exeを起動します。
左下のSign inを押します
ログイン手順は通常版と変わらない。
左下を見てログインされていることを確認する
Fastbootモードで起動、接続する
端末の電源を切り、音量下を押しながら起動させるとFASTBOOT画面になります。
この状態でPCと接続します。
MiUnlockに認識されます。出てこない場合はFastbootドライバが当たってないので入れてください。
USBケーブルが充電専用のものだと認識しません。
Unlock!
F6もしくはUnlockを押します
アンロックが始まります・・・
初めてアンロックする場合は表示されている時間経過を求められます。ひとまずアンロック作業はいったん休戦です。
同じように、時間が経ったら再度UnlockをすることでBLUできます。
終わりに
Nexus、Pixel、Oneplus系と違い申請が必要な点がちょっと手こずると思いました。またモバイル通信できるSIMカードを持っていないと解除できないので注意です。
参考: