万博開催を前に、大阪の隠れた魅力を伝える取り組みが始まりました。

 昭和レトロな雰囲気が残る大阪・北区の中津エリア。そこにやってきたのは、大阪・関西万博のプロデューサーや、外国人インフルエンサーたちです。

 (ガイド)「アボカドの専門店とか、ちょっと際立ったお店が増えてきてます」
 (参加者)「安いんですか?ここ、借りるの。借りようかな事務所」

 この日限定で配られたのは、地元人気店とコラボしたアボカド入りのおにぎりです。バスで次の場所に向かいながら味わいます。

 (参加者)「古い町並みがちゃんとよみがえっているのがすごいなと」
 (参加者)「リアル日本みたいなかんじで、食べ物もおいしいです」

 続いてやってきたのは大阪・ミナミのアメリカ村。ミナミを中心に活動するバンドの演奏で、ストリートカルチャーが盛んな町の個性を売り込みます。

 ローカルな町をめぐるツアーなどを通じて大阪の隠れた魅力を伝える、この「まちごと万博」。今後は一般向けのツアーも予定しています。

 (demo!expo 花岡代表理事)「万博をうまいこと利用して、次のおもしろい大阪をつくっていけるんじゃないかと」

 そうしたなか、4月12日午後に開かれた万博推進本部会議では、大阪府内の経済効果は約1.6兆円にのぼるとの試算が発表されました。

 経済効果をめぐっては、経済産業省も3月、国全体で約2.9兆円とする試算を発表しています。

 (大阪府 吉村洋文知事)「日本全体が万博会場だという意識で、(2025年の4月から10月に)さまざまな取り組みをすることで、経済波及効果はさらに大きくなると思います」