一方で、お2人の対談はとても意義のあるものでどちらのご意見にもいちデザイナーとして共感いたしました。藤本さんはクリエイティブディレクター(プロデューサー)的な視点で全体性をもった鳥の目を持って語られていて個人的にとても共感しました。また山本さんは作り手の詩吟の視点で語られているように見えました。これも、いち作り手としてとても共感できました。私も仕事によってそれぞれの立場を行き来する事がありますので、双方の立場からの意見にはとても共感するものでした。クリエイティブディレクターとして全体を設計するときは、大きな方向性をディレクションするがあえてクリエイターと共創するため詳細には入りすぎないようにする。一方で自分でデザイナーを兼ねるときは自分で手を動かす。山本さんのコメントは、そういった作り手的職人的視点をもつとき納得いくものでした。
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