ちんこがついてて羨ましい
お客様は神様です。
あなたたちのためなら私たちは笑顔で、
寄り添って、話しかけやすい雰囲気で接客をします。
そんなような内容の文章を読まされることになるらしい。
バカバカしすぎてため息しか出ない。
人から話しかけられやすい体質の人間は一定数いる。
もれなく私もその1人で、スーパーに出かけると「これ美味しいかな?」などと知らないおばさんに話しかけられ、道を歩いていると地元じゃないところでも「あのすみません、道が分からなくて」と話しかけられる。
働く職場でも、変なお客さんを引き当てる従業員は何故か決まっていて、また〇〇さん捕まってる、大丈夫かなと話題に上がる。
気持ち悪い客というのは、そういう優しそうで害がなさそうで刃向かってこなさそうな従業員を選ぶからタチが悪い。
クレジットカードを差し込む機械を持つふりをして、私の手ごと握ってきたり、息のかかりそうな距離で話しかけられたり、パーソナルスペースなんて人生で聞いたこともありませんという距離で話しかけてきたりする。
風呂入ったのいつ?服着替えてる?と言いたくなるような衛生観念の客もいるし、まともに会話も出来ない客もいる。
そういう奴は決まって気の弱そうな、髪の色が暗くて優しそうな、刃向かってこなくて怖いですと声もあげなさそうな女の子を選んで来る。
レジでわざわざ順番を変えたり、接客中にも関わらず「ねえ!ねえ!!」と声をかけてきたりする。
そんな客に当たったこともない、対応したこともないやつが会議室で「お客様は神様だ。これを従業員に読ませて徹底させよう」などと考え、読ませ、行動させる。
そういう奴らは、渡された商品が何かわからない液体でヌメっとしていたり、レジの外からじーーっと見つめられたり、手を触られたり腕を掴まれたりなんてされたこともないだろうし、大声で叫ばれたり、詰められたりなんてした事ないんだろうなと思うと吐き気がする。
相手の同意なしに相手の体に触るなんてあってはならないことなのに、それを守られない店で、そんな客に笑顔で寄り添いますなんて建前でも言えない。
そういう客に出会いましたと訴えても、「え〜そんなお客さんいるんだ〜。大丈夫〜?」くらいで済まされる。
あ〜、ちんこが着いていて羨ましい。
やられてみなきゃわからない。けどやられないでしょ?
弱そうで優しそうで害のない奴にしかやらないんだから。
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