[金融]中央銀行の正常化
(補足)中央銀行
日本→日本銀行
米国→FRB
EU→ECB
英国→イングランド銀行
近年、日米共に中央銀行が正常化している。これは余り語られない驚異的な事実だ。
背景には企業や国民の金融リテラシー向上がある。近年の日銀やFRBは政治的な意思を持たず、真摯に中立金利の実現に向けて取り組んでいる。
まずは中央銀行の機能について整理する。
通貨供給量を調整し適切な経営環境(中立金利=一般的にインフレ率2~3%とされる)を維持する。
緩やかなインフレ環境下で、物価上昇率を賃金上昇率が上回ることが理想とされる。
中立金利の実現に向け中央銀行は以下のオペレーションを実行する。
通貨供給量減少=利上げ(金融収縮)=インフレ率抑制
通貨供給量増加=利下げ(金融緩和)=インフレ率上昇
つまり中央銀行は適切なインフレ率(中立金利)を実現するために、通貨供給量を調節する機関だ。
インフレ率が低下した場合は金融緩和により利率を下げ投資を促す。
インフレ率が高い場合は金融収縮により利率を上げ貯蓄を促す。
上記のように利上げ、利下げは単なるオペレーションでしかない。デフレ環境下で利下げするのはセオリー通りなのだ。
しかし、日本のマスコミはデフレ環境下で利下げをしようとした安倍首相や黒田総裁(当時)を「リフレ派」とレッテル貼りし、まるで悪手を行なっているような印象操作をし、デフレ環境下で利上げという暴挙を行っていた白川前総裁を正当化していた。
今考えれば、なぜこのデタラメな記事が罷り通っていたのか、恐怖さえ感じる。
米国にしても2010年頃までのFRBは国民そっちのけで、一部の金融街の企業の利益のために金利を調整していた感がある。
金融リテラシーが低いとバカを見るのはいつの時代も国民だった。しかし、そんな時代も終わりを迎えつつある。
国民は間違いなく賢くなった。
(補足)中央銀行
日本→日本銀行
米国→FRB
EU→ECB
英国→イングランド銀行
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