今日は、幕張メッセで開かれた
『ニコニコ超会議3』へ行ってきました。
……といっても、私はゲームやアニメについてはまったくの門外漢。
何を隠そう、私のお目当ては「政党出展」ブース(のみ)です!
私の趣味に付き合わされる同伴者を気の毒に思いながらも、
全7政党(※)の出展する「政党出展」ブースを廻りました!
※1. 自由民主党、民主党、日本維新の会、公明党、みんなの党、日本共産党、結いの党。
※2. 政党の配色はTBS/JNN選挙特別番組(2013年7月時点)に準拠。
以下、ガイドブック掲載番号順(?)に各党ブースをご紹介します。
記述内容は時系列に沿っておりませんのでご了承ください。
<政党出展>
★H3-56 日本維新の会
主な企画:国会議員“為書き”展示、トーク
田母神俊雄氏らがゲストとしてトークしていました。
私は党幹部の“為書き”とツーショット撮影をしたかったのですが、
トーク中のため“SP非常線”が敷かれ、近寄ることができず……。
それでも遠くから“為書き”を無理やり撮影。
こうして見ると、顔写真の大きさから筆の運び方まで、
“為書き”に各議員のキャラクターが反映されていますね。
物販コーナーではクリアファイル、ストラップ
(石原慎太郎&橋下徹両共同代表のフィギュア)を購入。
販売スタッフの女性がとても元気でハキハキとしていました。
★H3-57 結いの党
主な企画:ダルマの目入れ、トーク
昨年(2013年)12月に設立されたばかりの結いの党。
トークがなんとかできる程度のスペースでの出展です。
「ダルマに目を入れよう!」的アトラクションも……!?
――さて、昨日(25日)、“維新の会”と“結いの党”は
参議院で統一会派を結成しましたが(会長:片山虎之助議員)、
こちらはその現実を象徴する一枚となっております(笑)。
物販コーナーでは缶バッジを購入しました。
写真右は「YUIちゃん」という“非”公認キャラクターらしい
(美しく妖艶な女性スタッフさんが丁寧に解説してくれました)。
★H3-58 民主党
主な企画:復興プロジェクト展示、トーク&パフォーマンス
「民主くん」の着ぐるみ着用アトラクションがあるものの、
全体的に「静かに見る」「座ってお話を聞く」系企画がメイン。
「被災地復興プロジェクト」に関する展示パネルでは、
政権与党時代からの民主党の取り組みが紹介されていました。
立派なステージでは歌のパフォーマンスも行われていました
(海江田万里代表が右端からさりげなくこちらを見ている……!)。
物販コーナーでは「民主くん」ストラップ、党バッジ、
海江田代表の直筆色紙、北澤俊美元防衛相の直筆色紙を購入。
代表の色紙の裏には解説文が貼付されていた(マジメすぎて泣ける)。
★H3-59 日本共産党
主な企画:『しんぶん赤旗』掲載マンガ展示、遊説カー乗車体験、トーク
『超とことん共産党』という副題を付けるほどの気合の入れ様。
党公式ゆるキャラ「カクサン部!」のイラストが目白押しです。
志位和夫委員長と政治ジャーナリスト・角谷浩一さんの対談では、
志位委員長が「非正規雇用やブラック企業の問題に取り組む」
「共産党は『なんでも反対』の党ではない」とアピール。
『しんぶん赤旗』掲載マンガの紹介スペースでは、
スタッフの女性が手塚治虫先生と党の関係を説明してくれました。
物販コーナーでは「カクサン部!」のクリアファイルを購入
(ピンク色Ver.のファイルなども販売していました)。
まじめそうな若いスタッフさん(男女ペア)が接客していました。
★H3-60 みんなの党
主な企画:コーヒー販売、トーク
タリーズコーヒージャパン創業者・松田公太参院議員が
「超みんなのカフェ」と題し、安価でオリジナルコーヒーを販売。
議員らのトークを聴きながらコーヒーを飲むことが可能です
(狭いせいもあって椅子席が少なすぎたけれども……)。
グッズは特に販売していないようでした。
★H3-61 自由民主党
主な企画:バラの花付け、遊説カー乗車体験、トーク
最も広域のスペースを使用していたのが自民党。
“バラの花付け”を疑似体験できるアトラクションでは、
私は同伴者に総裁とのツーショット写真を撮ってもらいました
(……恥ずかしいので、ここでは私抜きの写真を掲載します)。
巨大「あべぴょん“危機一髪”からの脱出」でも遊べます
(私たちが伺った時にはアトラクションは終了していましたが)。
自民党ブースはとにかく“安倍推し”ですね。
若年層(というか幼年層?)を意識した遊説カーもお目見え。
同伴者とは「媚、売ってるんだね」という見解で一致しました。
希望者は壇上でスピーチをすることも可能だったようです。
谷垣禎一法相と丹羽秀樹衆院議員の対談も開催。
他党ブースとは異なり、聴衆は背面からしかお話を聞けません。
(対談終了後、谷垣法相に握手していただきました!)
物販コーナーでは安倍晋三総裁&石破茂幹事長キャラの風呂敷、
同キャラのエコバッグ、卓上カレンダーを購入。
安倍総裁の色紙は直筆ではなくコピー品でした(包装は立派)。
★H3-62 公明党
企画:レスキューロボット試乗体験、政策ご意見帳、トーク
今回が『ニコニコ超会議』初出展だという公明党。
災害救助用ロボット「援竜」に試乗するアトラクションや、
公明党に期待する政策を書き込む“公開スケッチブック”を用意。
山口那津男代表と教育評論家・尾木直樹さんの対談では、
教育問題をテーマに硬軟織り交ぜたトークが展開されました。
お二人ともお母様が学校の先生だったのですね。
物販コーナーでは飴、ミニ提灯、ホイッスルを購入。
若くてさわやかな男性スタッフさんが接客していました。
『公明新聞』号外もその場で無料配布されていたのでGET。
<『党首・国民対話集会』 @言論コロシアム>
15時10分からは、「言論コロシアム」というステージにて
『党首・国民対話集会』なるイベントが開催されました。
全9政党の党首クラスが「3分間スピーチ」の後に
「司会者からの一問一答×3」に応じるというイベントです。
(左から) 荒井広幸・新党改革代表、主濱了・生活の党副代表、志位和夫・共産党委員長、
山口那津男・公明党代表、石破茂・自民党幹事長、髙木義明・民主党代表代行、
浅尾慶一郎・みんなの党代表、江田憲司・結いの党代表、吉田忠智・社民党党首
山口那津男・公明党代表、石破茂・自民党幹事長、髙木義明・民主党代表代行、
浅尾慶一郎・みんなの党代表、江田憲司・結いの党代表、吉田忠智・社民党党首
★自由民主党 幹事長:石破茂
「景気回復」「経済成長」を安倍政権の最優先課題に掲げ、
ウケを狙わず必要な政策に取り組んでいくと述べました。
★公明党 代表:山口那津男
連立政権で重要なものは「質の安定」であると強調し、
結党50周年を控えて党の持ち味を活かしたいと語りました。
★民主党 代表代行:髙木義明
若者世代が安定した雇用を確保できるよう制度を改正し、
安倍政権の暴走には対案をぶつけていくと主張しました。
★日本維新の会:欠席
★みんなの党 代表:浅尾慶一郎
「国が余計なことをしない社会」の実現を訴えるとともに、
地方分権を推進して若者の発想を活かしたいと述べました。
★日本共産党 委員長:志位和夫
憲法9条を守り抜くことや労働条件を改善することで、
安倍政権の暴走を阻止しなければいけないと語りました。
★結いの党 代表:江田憲司
「脱官僚」「脱中央集権」によって既得権益を打破し、
地方の活性化を推し進めていく必要があると訴えました。
★生活の党 副代表:主濱了
安倍政権ではTPP交渉を成功させることができないとして、
日本は外国と二国間貿易を進めるべきだと主張しました。
★社会民主党 党首:吉田忠智
集団的自衛権の行使容認は国民を危険にさらすものだとして、
行使容認に向けた安倍首相の動きを批判しました。
★新党改革 代表:荒井広幸
離合集散を続ける近年の政治状況を批判し、
政権に是々非々の姿勢で臨む勢力の必要性を訴えました。
――私が『ニコニコ超会議』に訪れたのはもちろん今日が初めて。
それどころか、私が幕張メッセを訪れたのは今日が初めて。
ついに私は「幕張メッセ」デビューを果たしてしまったわけです。
海浜幕張駅なんて駅があることを私は今日まで知らなかったよ!
同伴者にとっては可哀想なことに、「政党出展」ブースと
「言論コロシアム」を行き来していたら半日が過ぎてしまいました
(もっとも、同伴者は同伴者で楽しんでいたので心配はしていない)。
心残りは、結いの党・江田代表のトークに間に合わなかったこと!
(――余談ですが、ここ最近の江田代表の喋り口調は
師・橋本龍太郎元首相のそれにいよいよ酷似してきたと感じます)。
しかし、すべてを望むことは何一つ得ようとしないことと同じです。
谷垣法相と握手できたから、山口代表の対談が面白かったから、
志位委員長のお話がアツかったから、浅尾代表の演説を聴けたから、
松野国会議員団幹事長の“為書き”を撮影できたから、私は満足だ!
それとご承知の通り、私は“お土産”を買いすぎました。
明日からはニコニコしていられない超節約生活が始まります……。
「少なくも首相の複製色紙は要らなかったな」などと後悔していますが、
北澤元防衛相の直筆色紙を購入できたので私の気分は爽快です。
海江田代表の“漢詩”色紙(野末陳平先生直伝)も魅力的ですしね!
本年度の“座右の銘”は「政党グッズは借金してでも買え」に決定。
――さて、人生初となるこの度の『ニコニコ超会議』訪問では、
各党ブースでそれぞれの「政党力」を感じ取ることができました。
「組織政党」と「議員政党」(※)とでは企画も応対も性質が異なるし、
「政党出展」の意義に対する認識も異なっていたように感じます。
※薮野祐三先生は、政党を維持する資源を充足している政党を「組織政党」、
選挙後に当選した議員の集まりとして形成された政党を「議員政党」と定義している。
どんな企画をやるのか、その企画はその“政党”らしさを表しているか。
どんな“接客”をするのか、その“接客”はどのような意味を担うのか。
これらの課題に真剣に臨んでいる政党とそうでない政党の違いは、
「政党力」の強弱に起因していたと言っても過言ではないでしょう。
(書く必要のないであろうことを念のため書いておきますが、
「政党力」とは政党の規模や議員数で決まるものではありません。
ここでは、「政党を政党たらしめる機能的な力(権威)」をもって、
抽象的概念としての「政党力」を一時的に定義しています。)
組織政党であれ議員政党であれ、政党は人間の集まりにすぎません。
しかし、政党が非党員の存在を前提に置くことで存立している以上、
その政党の価値は非党員の判断によってのみ決定され得ます(※)
(決して、政党内部において判断→決定されるものではありません)。
いつの世も「非党員を笑う者は、非党員に泣く」のであって、
その点を理解し実践しなければ「政党力」の向上はあり得ないのです。
※アーレントは、非党派的な観察者の判断こそが行為者の行動基準であると説明する。
ハーバマスは彼女の見解を批判しつつ、観察者の客観的視座の必要性を確認している。