COTA決勝、じゃれつくアコスタをいなしてトップに立ったマルケスは、ドカでの初勝利はほぼ確実と思われたその瞬間、まさかの転倒ですべてを棒に振ってしまったけれど、レース後のマルケスのコメントによると、この転倒の原因はブレーキのトラブルだった模様。
スタート直後からフロントブレーキに問題があり、フェードの感触があったため、早めにアコスタを抜いて前に出ることでブレーキを冷やそうとした。それでフィールが多少戻ったが、転倒した7コーナーではブレーキをかけても車速がまったく落ちずレバーが空振り。瞬間的に2度3度とレバーを握り直したがダメで、マシンを寝かし込んでギリギリまで減速しようと試みたもののそのままフロントから切れ込んで転倒してしまったとのこと。なるほどそれであんな奥までブレーキ引っ張ってるように見えたのか。
こうしたトラブルはレースでは起こり得ることだし、転倒することもレースの一部。何が原因なのかははっきりしてるし、ぼくらは正しい方向に進んでいるから大丈夫とマルケスは言っているが、同時にチーフメカに対して、自分が言ってることがうまく伝わっておらず、適切な対処ができないことが多いと、ここでもまたチームの対応(チーフメカの理解力)にコンプレインしているのが気になるところ。
マルケスのチーフメカは去年ディジャを担当し、その前はスズキでミアを担当していたフランキー・カルチェディだが、マルケスはこのチーフメカとの関係がいまひとつ自分の思う通りに行っていない様子を、オフテストの間からそれとなくずっと訴え続けている。
「ぼくにも長所短所があるように、彼(カルチェディ)にも良いところと悪いところがある。いまはお互いの理解を深めようとしているところで、ぼくは(マシンのセッティングに必要なことを)できるだけわかりやすく、いまの自分になにが必要なのかを彼に伝えようとしてるけど、その内容を理解することと、実際の作業に落とし込むのとは別の話だ。データはあるけど、いちばん重要なのはマシンに乗るライダーが感じていることの方なんだからね」これって明らかにチーフメカが自分の言う事をわかってくれないということに対する不満ではないか?
これまではホンダで長年にわたって共に仕事をしてきたサンティ・ヘルナンデスとツーカーの仲でやってこれたが、今年はプライベートチームのグレシーニに移籍し、面識のないチーフメカやスタッフとゼロから仕事をしなければならないという状況で、マルケスの思うように周りが動いてくれない(自分の言う事を理解してくれない)ことに若干のいらだちを感じているようだ。
今回のブレーキトラブルも、言外に作業のミスではないのかという疑念を感じ取れなくもない。
グレシーニのところでは、今年に入ってアレックスの方も予選でマシンのセッティングに不備があったり、使うべきタイヤが用意されておらずQ2が走れないということが実際に何度か起こっている。
ホンダでは、超一流の環境下ですべてが自分の思い通りになっていたマルケスだが、プライベートチームというのはこういうことかというのを、もしかしたら痛感しているのかもしれない。
だからこそマルケスは、来季はなんとしてでもファクトリーチームに行きたいはずなのだ。
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