岸田総理訪米の肝心な部分は『バイデン政権が尖閣諸島を日米安保適用だと世界に宣言するか?』というところじゃった。
岸田さんは「同盟国中国」とか、脳みそをどこかに置いてきたような発言をしたが、「尖閣適用」を引き出す目的は果たした。
そこで今日は「同盟」について解説するぞ。
まず、日米は「同盟国」だと主張しているのは
日本が言っているだけで
日米安全保障条約の条約本文には
どこにも同盟だと書いて無いんじゃ!
じゃあ何? と思うよな。
同盟とは「相互集団的自衛権」を言う。
同盟国が攻撃されたら
自動的に戦争に参加する
「法律上の義務」を定めたものを言う。
実は日本が歴史上、同盟を締結した国は2つしかない。
イギリスとタイじゃ。
イギリスと共に戦争をするため
日本海軍は地中海に出兵して敵潜水艦隊と戦った。
また、タイと共に大東亜戦争を戦い抜いた。
じゃあ、他は?と思うよな。
例えば日独伊三国同盟なんていうのは
新聞社が作った造語で条約本文にはどこにも同盟など書いてない。
ただ、日本と中国の争いにドイツは関与するな、代わりに相互援助する、と定めている。
当時の中国軍に、ナチスは将軍や将兵を参加させていたからな。
じゃから、ナチスがソ連と戦争を始めても日本は中立を保った。
何故か?日本とナチスは同盟国ではないからじゃ。
そこで日米安保条約をみるとな
アメリカには別に日本が攻撃されても参戦義務なんか無いんじゃ!!!
ただ、極東で脅威が起きたら「協議する」とだけ書いてある。
協議の結果どうなるか保障はないんじゃ。
また、「日本国の施政の下にある領域」に「危険」が起きたら「対処する」と書いてある。
この対処が参戦義務とは決まってないんじゃ。
結構不安定じゃろ。
だから、管政権もバイデン大統領に「尖閣に安保適用される?」と聞いたし、岸田さんも今回聞いた。
尖閣諸島には灯台があり、これを日本政府が管理しているから「施政下」という理屈じゃ。
この灯台は右翼団体の日本青年社が自費で建設し、
それを日本政府管轄にさせた経緯がある。
灯台がなかったら施政下の根拠が無いから「北方四島に日米安保は適用されません」と同じになる危険性があった。
あのな
現代日本人が「同盟とは何か」をよく理解していないのは
本当に平和ボケなんじゃ。
冷静に考えてみるんじゃ。
『日本はアメリカのために兵隊を出さないが、
日本に何かあったらアメリカは兵隊を出して血を流して死ぬ義務があります』
とか
アメリカ人の納得が得られると本気で思うか?
じゃから「協議」とか「対処」とか曖昧になり
明確に戦争参加義務を定めていないんじゃ!
同盟とは共に血を流すことじゃ!
かつての日本とタイの関係のようにな!
日本とタイは1941年12月に日泰攻守同盟を締結した。
タイは日本のために1年分の国家予算より多額のお金を出し
日本軍のインパール作戦や大陸打通作戦に食糧補給をした。
そして1945年3月、
フランスが親独政権から反独政権に変わり
フランス植民地インドシナで大規模な軍事力の脅威が生じた。
すぐ隣はタイじゃ。
タイ軍だけでは6万5千の仏軍に対抗出来ない。
そこで日本軍は「明号作戦」を実行した。
6万のフランス軍は精強じゃったが、
昭和20年戦争末期でありながら日本軍は勝利した。
そして、奴隷状態にあった2100万人を解放し、ベトナム、カンボジア、ラオスを独立させた!
ラオス皇族のシーサワーンウォンは
「まさかあのフランス軍を倒すなどありえない」と信じなかったが、
大量の仏兵を捕虜にして行進する日本軍をみて歓喜し、独立を宣言した。
カンボジア王族のシアヌークは感動して日本軍装をし、
日本軍を讃える映画『ボゴールの薔薇』まで作った。
2019年に即位礼正殿の儀に来たカンボジア王はこの人の息子じゃ。
このように同盟とは血を流す覚悟がいる!
いちいち「尖閣適用されます?」とお伺いを立てるのではなく
日本とアメリカが真の同盟国とならなければならない!
そのためには早く憲法を改正せねばならん。
「憲法9条は日本の叡智」とか岸田さんは言っている場合ではない!
みんなの平和はみんなで守るんじゃ!
みんなの意見を聞かせてな!
写真は先日みんなで座談会したときのものじゃ!
最後に宣伝させてな!
ワシの著作『われ、正気か!』は特に安全保障の解説に力を入れ、全て広島弁で書いた。
読んで深く知り、一緒に日本を守ろうな!
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電子版も各社ある!
あと最近、動画配信のリクエストが多いので期待にお応えしてやろうと思うんじゃが、ちゃんとしようとしたら思った以上にカメラやレンズなど機材が高い!
第五子出産入院費とタイミングが重なって予算オーバーしてしまい、もし良かったら支援を宜しくな!
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