焼津水産化学工業のTOB価格変更 1438円に引き上げ
焼津水産化学工業に対し、いなば食品の特別目的会社(SPC)「Jump Life(ジャンプライフ、静岡市)」が実施しているTOB(株式公開買い付け)に関して11日、ジャンプライフはTOB期間を従来の21日から26日までへと延長し、TOB価格を1350円から1438円に引き上げると発表した。TOB期間中に株価が買い付け価格を複数回上回っていたことから、TOB成立の確実性を高める狙いだ。
焼津水産化学工業株を巡ってはシンガポールの投資ファンド、3Dインベストメント・パートナーズが段階的に買い増しており、2月下旬にかけて複数回株価がTOB価格の1350円を上回っていた。ジャンプライフが7日、3DにTOB価格を1438円に引き上げることを提案し、同社はTOBか市場売却を通じて保有する株を処分する意向を示したという。
ジャンプライフによると、1438円を最終的な価格とし、今後TOB価格の変更は行わない。また、従来は買い付け予定数の下限を3分の2にあたる762万8200株としていたが、60%にあたる686万5400株へと引き下げることも発表した。
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