暇空茜氏のYouTubeより

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 対立するNPO法人や政党、ジャーナリストやインフルエンサーなどと相手構わずSNSや法廷でバトルを繰り広げ、ネット界を騒がせ続けてきた「暇空茜」こと水原清晃氏のインタビュー後編。ズバリ「陰謀論者」と言われていることについてどう考えているか聞いてみた。前編【「陰謀論者と言われる理由はわかりますが…」国賠訴訟で東京都に勝訴した「暇空茜」インタビュー「世間の批判にすべて答えます」】からの続き

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【写真】暇空氏が仁藤夢乃氏と対決するきっかけとなった「アニメイラスト」。仁藤氏がこの作品を「性差別、性搾取」と批判したのに暇空氏は憤り、コラボの調査を開始した

「ナニカグループ」とは?

――暇空さんのことを陰謀論者と批判する人がいる。その中でよく聞くのは水原さんがよく使う「ナニカグループ」という言葉です。ナニカわからないけど…が語源とのことだが、これは何を指しているのですか。

暇空茜氏のYouTubeより

 今僕が思うナニカグループとは、指揮系統などは存在しないのに、相互に緩くつながり、都合の良いときは同じ顔ぶれがこぞってあらわれるようなアメーバのような群体です。政党でいうと、共産党、立憲民主党、公明党、社民党、マスコミでいうと毎日、朝日、東京新聞あたりが当たるでしょう。WBPCと呼ばれる4団体(若草プロジェクト、BONDプロジェクト、ぱっぷす、Colabo)、北朝鮮系慰安婦団体「キボタネ」、Xを中心にフラワーデモなどの活動を盛んに行う自称フェミニスト界隈も含まれます。

 このグループはこれまで定義づけがされていなかった。グループの中にいるメディアも政党も団体も全てがお互いに命令をし合っているわけではないが、緩く都合よくつながりがあって、僕がColaboに対して行っているような、至極真っ当な主張をしている人間にさえも集中して攻撃をしてくる。

 グループの中で明確な指揮系統があるわけではないのです。ナニカよくわからないけど、特定の場面であらわれるふわっとした集まり。それがナニカグループの定義です。

 なぜ陰謀論ともとられかねない定義づけをしたのかという説明も最初からしているつもりです。東京新聞の望月衣塑子さんを例に挙げます。彼女はジャニーズ性加害や入管法改正、松本人志氏の騒動など、なぜいろんなところに顔を出してくるのか。なぜ有識者会議にいつも同じ顔ぶれが集まるのか。“ナニカグループ”と定義しなければ、説明しても理解してもらえないだろうと考えたからです。

 僕を陰謀論者だと罵る人たちは、僕が戦っている相手が陰謀めいた存在であると逆説的に認めているわけです。陰謀論と見られてもしょうがないような状況と戦わなくてはならなくなった僕に対して、レッテルを貼ろうとしている当事者たちなわけですよ。

「暇アノン」という言葉について思うこと

――「暇空信者」を揶揄した「暇アノン」という言葉もある。

 まさに彼らが貼ったレッテルです。暇空信者ならば「暇信者」でいいでしょう。けれど、あえて“アノン”と付けて、陰謀論の信者だと揶揄している。

 僕のSNSやYouTubeを見ている人たちは、僕の活動をエンタメとして捉えて見ている一般大衆が外側に大勢いて、その中に彼らが暇アノンと呼ぶ支持者がいる構図だと思う。ただもう僕のことを公然と支持する人は減ってしまいました。

 叩かれてしまうからです。僕が活動を始めた当初は著名な政治家やジャーナリストが堂々とXで支持を表明してくれましたが、今や僕を支持することはデメリットしかない。僕の支持者の多くは匿名アカウントに変わってしまいました。

――YouTubeの再生回数やXのインプレッションで収益を得てビジネスを展開しているという批判についてはどう考えていますか。

 YouTubeなどで収益を得ていることは事実です。収益を得ていること自体をビジネスと言われればそうかもしれないが、僕のやっていることがビジネスとして成立しているとは思いません。実際、僕の後に同じことをした人はいないでしょう。僕がやってきたことが誰でも出来ることで都合良く簡単に儲かるビジネスというならば、もっと次から次へ参入してくるはずです。つまり、僕がやっていることは、リターンに対してリスクが高すぎるため、誰も後追いできないのです。実際、僕も彼らに潰されるリスクを負って活動を続けています。

 ただ、僕はそれをやり抜かねばならないと思っている。社会をよくする活動だと信じているからです。他人への名誉毀損をビジネスにしているという考えは毛頭ないです。そして僕は社会を良くする行動が無償でなければならないとは思っていない。YouTubeというプラットフォームを使って動画を出し、ルールに従って収益をもらうことに何の問題があるのか分かりません。

「マスコミだって同じでしょう」

――支持が広がっていると感じているのでしょうか。逆に当初より風向きが変わった、アンチが増えてきたという認識はないでしょうか。

 僕の声に耳を傾けようとしている人は、変わらず一定数いると感じています。

 でも僕は性格がよくない方だと自覚しているので、元々、僕のことを全面的に支持している人は少ないと思っていますよ。あくまで社会正義として戦っている点だけは評価するとか、興味があるのでみているとか、そういう限定した支持者が多いはず。

 アイツに彼女や嫁がいないのはよくわかるが、やっていることには興味がある。そんなふうに見られているのではないでしょうか。インタレスティングだから見る。それこそがエンターテインメントですね。エンタメで何が悪いんだとも思う。

 マスコミだってみんなそうじゃないですか。週刊誌やテレビはくだらない人の醜聞を暴いて、それをジャーナリズムという。誰かの不倫とか、通訳の実家にまで押しかけるのは、見ようによってはエンタメのためにひどいことをしていると言える。でも、メディアはこれがジャーナリズムだ、国民の知る権利に応えているんだといつも言う。僕がやっていることは大手マスコミがやっていることと本質的には変わらないと思っています。

芽の出た毒のあるジャガイモ

――女性団体に狙いを定めて女性いじめをしているという批判もある。

 それも大きな誤解です。その証拠に僕は東京都がColaboに事業を委託しなくなって以降、Colaboの活動を批判していません。今のColaboは自分たちが集めた寄付金、つまり自腹でバスカフェ活動をやっているわけですから、結構なことだと思います。

 僕は最初から言っていますが彼女たちの活動自体は何も批判していません。公金で活動しているのに、デタラメな領収書を出すなどの行為について問題視してきたのです。きちんとどういう目的で何をしたか、都民にわかりやすく活動報告をしていないこと、そして、それをザルのように通してきた東京都を問題視してきたつもりです。

 もちろん、あまりにバカバカしいことをやっているからXでつい茶化しちゃったくらいのことはありますよ。Colaboの公式アカウントが、毒があると言われている芽の出たジャガイモを段ボールいっぱいに入れた写真をアップして“これを配ってます”とかXでやっていたから、気をつけた方がいいと指摘してバズったことはあります。でも最近、仁藤さんについて発信したのはそのくらいですよ。

「承認欲求を満たしたいからか」かなんて聞かれたことがない

――なぜそこまでしてColabo問題を追及しなければならないのでしょうか。

 その質問はよく聞かれます。先日も有本香さんから同じ質問を受けました。町山智弘さんからも「そんなにやる気があるなら自民党と戦えばいいのに」と言われました。

 確かに僕を知らない人から見ると、頭がおかしいとか女嫌いな人に見えるのでしょう。

 けど僕は納得が行かないことには、相手がどんなに強くてでっかい組織であろうともとことん戦っちゃう人間なんです。ただそれだけです。それは著書「ネトゲ戦記」を読んでくれたらわかっていただけると思う。

――承認欲求を満たしたいという気持ちもあるのでは。有名になって自分の行動が注目されることによって、もっと“視聴者”の期待に応えなければならないと過激になったことはないですか。

 ありません。そういう質問を受けたこともないです。僕を批判する人は金目当て、女性いじめがほとんどです。承認欲求と言われたことは1パーセントもないくらい。なぜかというと、僕はブロックしまくるタイプで、もう7万人くらいブロックしているからです。

 承認欲求を満たしたければ、フォロワーを増やした方がいいじゃないですか。気に入らない意見が飛んできても相手にせずいろんな人にファンサービスをした方が、承認欲求が満たされますよね。僕はそれと全く真逆な行動を取っているので、申し訳ないですが今の質問はちょっとズレていると思います。

――煽り合いをせずに、もっと穏当にやればいいのではと思ってしまいます。

 それはどうでしょう。「火事と喧嘩は江戸の華」って言葉がありますが、僕に言わせれば「レスバと炎上はインターネットの華」です。

 みんなから見た僕は石川五右衛門のようなものかもしれないと思っているんですよ。鼠小僧でも赤穂浪士でもいい。大衆が勝手に物語をつけて、悪人だ、いや善人だって勝手に議論すればいい。ただし、僕はそれを社会の役に立つとと信じてやっているということだけは理解してほしいと思っています。

前編【「陰謀論者と言われる理由はわかりますが…」国賠訴訟で東京都に勝訴した「暇空茜」インタビュー「世間の批判にすべて答えます」】を読む。

デイリー新潮編集部