INTERVIEW
「ロールモデルは必要ない」 “ママ”である前に、ひとりの“ビジネスパーソン”として 働くことができる環境
株式会社プラチナム
清水 菜穂子 (中途入社6年目)
2017年にイニシャルに入社。2018年に第二子を出産し復職後、PRコンサルタント、新規営業及び人事を兼任。その後キャリアチャレンジ制度を活用し、2021年にプラチナムに転籍。現在は、新規営業及びベクトルのD&I推進を担当。
「子どもを預けてまでやりたい」と思う仕事がしたい
ーベクトル入社の理由を教えてください。
私の経歴を簡単にお話すると、1社目で編集プロダクションに入社、その後結婚を機に転職し、ブライダル雑誌の広告営業を担当しました。その会社は、子育てをしながら働いている人も多く、ワークライフバランスはかなり整っている環境でしたが、第一子出産後「子供を預けてまでやりたい仕事って何だっけ?」と改めて考えた際にPRという仕事に行きつき、PR会社を何社か受けることにしました。
ベクトルに入社した決め手としては、希望職種である“PRコンサルタント”であるということだけでなく、人事担当とお話している中で、ママである前に、ひとりのビジネスパーソンとして働くことができる環境であることが伺えたからです。
“自分らしい仕事”が一年目からできる
ーイニシャルに入社後、プラチナムに異動したとのことですが、キャリチャレ(キャリアチャレンジ制度)について詳しく教えてください。
キャリチャレとは、新しいチャレンジ・成長をするために、社員が自ら手を挙げてグループ会社間で異動希望を出すことができる制度です。
私はそれまで、コンサル、新規営業及び人事を兼任していたのですが、自分の特性を考えたときに、新規営業に注力した方が自分のバリューを最大限発揮できるのではないかと考え、新規営業組織があるプラチナムに希望を出しました。その結果、転籍希望が受け入れられることになりました。
今年入社した新卒社員もそうですが、若手社員がとても活き活きして見えるのは、「最初の頃はこうするべきだ」「まだその仕事は無理だ」と言われることなく、「そういうことが得意なんだ、じゃあこれやってみてよ」とチャレンジさせてもらえる環境があるからかなと思っています。“自分らしい仕事・やりたい仕事”が一年目からできる、そんなところがベクトルの魅力です。
楽しく働けるかどうかは、自分次第
ー子育てしながらの転職ということで、忙しいイメージのある広告・PR業界で働くことに対しての不安はなかったですか?
不安は、そこまでありませんでした。
忙しいイメージのある広告・PR業界ですが、忙しい時期は、事前にある程度予測をつけることができますし、自分のコミュニケーションによって、仕事を調整することもできます。
子どもがいない社員からしたら、子育て中の社員とどのようにどのように接したらいいのかわからない面もあると思っているので、だからこそ、「ここまで自分でやりたい・できる」「ここからはお願いしたい」という自分の意志を自ら発信するようにしています。
ベクトルは、同世代の人が多く、それを理解しようとしてくれる人が多い環境です。
上司をはじめとして、周りのチームのおかげで毎日楽しく働くことができています。
ママだからといって気を使われすぎることもないし、「ママだからこうでしょ」と押し付けられることもありません。
また、PRはクライアント様ありきのお仕事なので、クライアント様にも自分の子どもの話を積極的にすることで、定時以降の対応が難しいことなども(恐縮ながら)ご理解いただけるような関係性にあります。例えば急遽資料の提出が必要な際には、今日中に資料が必要なのか、もしくは明日の午前でも良いのか、「●●までに出してほしい」の意図を明確にすることで、自分の動ける時間を意識した上でクライアント様の期待に応えられるように、仕事を調整することを意識的に行っています。
子育てしながら働くというのは、「自分の覚悟」が一番のポイントであり、楽しく働けるかどうかは自分次第かなと思っています。
ーその他働く上で大切にされていることはありますか?
子育ての状況によりすぐに対応できないこともあるため、日頃からホウレンソウを大事にしています。例えば、どの仕事をどこまでやってるという自分の仕事の状況は細かくチャットツールで共有するようにしています。
育児をしながら働く場合、どうしても時間の制約はあるので、“時間に仕事を当てはめる”ことで、限りある時間の中でいかに効率良く、仕事を完了させるかということを常に意識しています。
また、自分が時間内に仕事を終わらせるだけでなく、上長の確認時間や、チームとのMTG時間も見積もってビジネスタイム内で生産性の高い仕事ができるように心がけています。
ー1日のスケジュールを教えてください。
まずは朝2人の子どもを保育園・小学校に送り届けてから、9時に出社します。そこから18時まで働き、子どもを迎えに行って、帰宅するのがだいたい20時。週1、2回は在宅勤務をしています。
様々なライフステージの変化がある中で、 皆が自分らしく働ける環境作りをしたい
ーダイバーシティプロジェクトについて教えてください。
以前から、全社的に「ベクトルダイバーシティプロジェクト」が強く推し進められていました。その運営メンバーのひとりとして参加していた私は、「プロジェクトメンバーにママがたくさんいたら、多様な立場のママと様々な情報交換をいつでも相談できて、今後妊娠や出産を希望する社員が自身のキャリアイメージをしやすいよね」と、全社から有志のママたちを募集しました。
ーどんな活動をしているのですか?
若手女性社員を対象に今後の人生プランを設計するために外部講師を招いたセミナーやワークショップ、男性・パパ社員登壇のトークセッションなどを実施しました。
人生プランを設計するワークショップでは、ワークシートに今年、3年後、5年後の理想のワーク&ライフを記入いただき、グループごとにシートを元に自身の考えを発表し合い、より理想のワーク&ライフについて考えを深める時間としました。
「自分はなにをしたいのか・なにをすべきなのか・なにができるのか、を改めて考え互いに共有することで、いろいろな人の価値観を知り、認め合うことができる時間になった」「そもそも女性だからという壁はベクトルにおいて大きなことではなく、自分がどうしていくかなのだと感じた。」「女性のキャリアとしてではなく、自分の望むキャリアの実現のために、制度は活用しながらも自分で道を作っていきたい。」などと言ってもらえて、嬉しかったですね。
ーダイバーシティプロジェクトでの目標はありますか?
どうしても、社員が抱える悩みに寄り添う上で「結婚」「出産」などのライフイベントに限定して考えてしまいがちですが、あらゆる生き方がある中で、「●●したい」と望む人ひとりひとりがこの会社でその希望を実現できるような環境づくりに社員という立場から貢献したい、と思っています。また、会社からのメッセージを正しく社員に伝えて自分自身もダイバーシティな考え方を常に持っていたいなと思っています。
ロールモデルは必要ない ひとりのビジネスパーソンとして働くことができる環境
ーなにか学生に伝えたいことはありますか?
私が学生の頃もそうでしたが、“ロールモデル”というものはあってないようなものだと思っています。「ママ」ひとつとっても、近くに親がいるのか、夫婦でどんな役割分担にしているのか、保育園にいつ入れるのか、などその人によって全く違う状況にあります。
だからこそ、自分のありたい姿をその時々で明確にし、それに向かって行動することが重要であり、それが実現できる環境にあるのが、ベクトルです。
ーベクトルの魅力を教えてください。
ママである前に、ひとりのビジネスパーソンとして働ける環境、自分のやりたい仕事や夢を追いかけることができる環境があります。
皆が毎日一生懸命に仕事と向き合っていて、尊敬できる社員ばかりなので、私も日々子育てをしながらも、仕事を頑張ることができています。
やらされ仕事はひとつもなく、没頭できる仕事や環境があることはとてもありがたいことです。
決まった型や道がないベクトルで、ぜひ自分らしさを切り拓いていっていただきたいなと思います。