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国王陛下の初恋【ゴンドールの大陸 外伝】 作者:芹沢 まの
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きみとの出会い

 アリステア大陸に位置する王国に、平和な夜が訪れていた。

 王都である要塞都市カーデロイの中心部には、白く巨大なアリステア王城が聳え立つ。星降るような空の下、城壁の松明に照らし出される王城は、神秘的な美しさを醸し出していた。

 かつての戦乱の時代を経て平和を取り戻した今も、松明の灯りは一晩中絶える事は無く、不寝番が夜通し城の見張り塔に詰めている。

 そんな王城は今宵、王室主催の舞踏会を盛大に催しており、居館からは楽曲の音色が微かに漏れ聞こえていた。


 舞踏会の催されている大広間の中央では、明るい曲に合わせ、招待客達が踊りを楽しんでいた。

 着飾った令嬢達のドレスが揺れる度、広間の灯りを跳ね返し眩いばかりに輝く。

 王族席の中央に位置する重厚な玉座に腰をかけ、男はその華やかな宴を遠巻きに眺めていた。――アリステア王国の君主ヨーゼフ国王である。

 彼の癖の無い金色の髪は短く整えられており、無表情の翡翠色の瞳が薄い二重の奥から覗く。国王の座について17年、現在37歳を迎える国王は玉座に馴染んだ落ち着いた風格を漂わせていた。

 彼の隣の椅子には王妃であるカーラ姫が座り、彼らの後ろには現在15歳の第一王子ジークフリード、12歳の第二王子ヨハンがそれぞれ席を並べて座していた。

 その場は、賑やかな広間に一線を画す静けさに包まれていた。


 舞踏会を他人事のように眺めながら、ヨーゼフはふと隣で座っているカーラに声を掛けた。


「カーラ、一曲踊るかい?」


 カーラはヨーゼフを一瞥もしなかった。そして予想通りの返事を返す。


「――結構です」


 ヨーゼフはそうかと呟くと、また広間に目を戻した。本当に踊りたかったわけではない。一応この場で妃を踊りに誘うという礼儀を果たしたに過ぎない。

 彼女とて舞踏会などに心惹かれはしないのだろう。広間の盛り上がりとは裏腹に、カーラの目はどこまでも冷静だ。

 その横顔が冷たく映るのは、決して微笑むことの無い彼女の漆黒の瞳のせいかもしれなかった。


 ヨーゼフがカーラを妃に迎えたのは、即位と同時だった。

 もともと結婚相手として決まっており、顔を合わせたのは婚儀のその日だった。

 黒い長い髪と同じ色の瞳は凛とした彼女の雰囲気によく似合っており、美しいと評判の令嬢は確かに”美しい”と言える顔立ちだった。

 だがその目に孕む冷たさに、出会った当時は戸惑った覚えがある。

 ヨーゼフとしては縁あって夫婦となるからには仲良くしていけたらいいと願っていた。

 だからこそ迎えた初夜、部屋で初めて2人きりとなったカーラに対し、ヨーゼフは体を重ねるより話をしてお互いを知り合おうと提案した。

 その時の答えも、今と全く同じだったのだ。


―――

――――――


「結構です」


 全く表情を変えずに即座にそう返したカーラを、ヨーゼフは暫し呆気にとられて見詰めていた。

 何の感情も見付けられないカーラの瞳は、精巧な人形のそれを思わせた。


「そのようなお気遣いはご無用です。私の役目は一日も早く世継ぎを産むこと。どうぞ無駄な時間を使われませんよう」


 カーラはそう言うと、自ら纏っている夜着の腰紐を解いた。

 白い夜着の合わせが離れ、豊満で魅惑的な体があっけなく露わになる。

 ヨーゼフは思わず息を呑んだ。


「……どうぞ」


 カーラは迷い無くヨーゼフのもとへ歩み寄る。目の前に立つと、自分の手で夜着を足元へと滑り落とした。


「…そうか」


 それならそれでいいと思った。お互いを知る時間を無駄というなら、それでいい。一日も早く世継ぎをと願うのは、王妃となるのにふさわしい心がけともいえる。

 ヨーゼフの父親である前国王とて、母と話している姿をろくに目にしたことは無かった。――それでいいのだ。

 ヨーゼフはそれ以上何も言わず、カーラの白い体を引き寄せた。


 カーラとの間に彼女の望み通りの王子が2人産まれてから、ヨーゼフは彼女の部屋に通わなくなった。

 カーラはこれで役目は終わったと満足しているはずであったし、それ以上子を産むことも特に望んではいないと感じたからだ。

 彼女の方も当然ヨーゼフに対し部屋へ通って欲しいなどと言い出すことはなかった。

 2人の王子は乳母の手で育てられ、いつの間にか育っていった。カーラの指示により幼い頃から一流の教育が施され立派に成長していると聞く。人伝に聞く話が自分の子供のことという実感は湧かず、王子達の件でヨーゼフが口を出すことは一切無かった。

 やがて公の場以外では、ヨーゼフが王子達に会う事すらなくなっていった。


 その後ヨーゼフは、差し出されるままに何人かの側室を迎えた。

 全員が王の子を望んでいたが王位争いなどの面倒が起こるのは避けたかったので、避妊をさせている。内心で不満を抱え、必死で自分に媚を売る側室達の相手すらも、最近は面倒に思えていた。

 自分は国を護り抜けばそれでいい。それこそが使命なのだから。

 ヨーゼフはただひたすら、国政に力を注いでいった。


―――

――――――


 舞踏会が盛り上がりを見せるなか、ヨーゼフは玉座を立った。

 国王の動きに緊張を見せる護衛の騎士に「少し人に酔ったようだ。外の空気を吸ってくる」と告げる。


「お供いたします」

「いや、遠くに出るわけではない。テラスに行くだけだ。必要ない」


 ヨーゼフはそう返すと、戸惑う騎士を残して歩き出した。

 護衛が彼の役目なのだから必要ないと言われても困るのだろうが、今は1人になりたかった。家族が集まる時ほどその思いに駆られる。

 皆が酒や食事に興じる今ならば、許されるだろう。

 ヨーゼフがテラスから庭園へと出ると、そこでも騎士と遭遇した。現れたのが国王だったことで、騎士は僅かに驚きを見せる。


「お疲れ様」


 言葉をかけると、騎士は即座に礼をして「恐れ入ります」と返した。


「少しだけ庭園で休んでくる。…見逃してくれ」


 そう言って苦笑したヨーゼフに騎士は束の間逡巡したが、「ごゆっくりどうぞ」と言ってくれた。


「すぐ戻るようにする」


 ヨーゼフは微笑して返すと、植え込みの向こうへ広がる庭園へと歩いて行った。


 夜の空気が清々しい。豊かな緑が広がり、空には星空が輝いている。


―――私の国、アリステア…。


 海を隔てた隣国ローランドとの長い戦いは、ヨーゼフの父が国王を務める時代にはその意義を見失っていた。

 どちかが先に始めた戦いなのかも判然とせず、ただ攻撃に対し報復があり、それに対しまた攻撃が来るという負の連鎖の中に居た。

 いつ始まるか分からない攻撃におびえる国民。そして戦いによって散っていく兵士達。それを見て育ちながら、ヨーゼフは心に誓っていた。自分が国王となった時には、たとえ失うものがあったとしても、必ず戦を終わらせようと。

 

 停戦を申し出るというヨーゼフの意志に、当時将軍は猛反発をしたものだった。国のために戦って命を落とした者達への冒涜であると。

 停戦に賛成する派、反対する派、長い話し合いの結果、ほぼ無理やりにヨーゼフは停戦を押し通した。

 ローランドはそれを受け、”アリステア国王自らローランドに来て停戦条約に調印するならば、受けてもいい”と返してきた。

 迷い無く、ヨーゼフはそれを了承した。

 この時も大勢の反対を押し切り、ローランドへ旅立ったものだった。

 ヨーゼフがローランドを心から信頼していたといえばそうではない。当然皆が言うように罠だという可能性も承知していた。

 つまりは賭けだった。

 結果無事停戦となり、2国は平和を取り戻した。ローランドは、アリステアの覚悟を試したかっただけだった。

 停戦したとはいえ突然友好関係を築けるはずもなく、アリステアとローランドはその後各々独立国となっている。

 だが国は順調に発展し、10年以上の時が経った今は、当時の停戦反対派もそれを喜ぶようになっていた。


 この平和を護れるといい。この命、ある限り。

 それがヨーゼフの唯一の願いだった。


 ◆


 庭園を進んでいくと、やがて広間から漏れる音楽は小さくなっていった。

 人の居ない場所に来て初めて訪れる、心穏やかな時間。

 ヨーゼフは美しい噴水に目を止め、そちらへと歩いて行った。


「…ん?」


 ふと丸い噴水の(へり)を、ちょこちょこと歩く小さな人影が目に入り、ヨーゼフは目を丸くした。

 こんなところに子供が居る。

 どこの子だろうと思いながら歩み寄ると、近付くにつれはっきりとする影の正体は幼い男の子だった。

 噴水の縁を周って楽しんでいたようだが、ふとヨーゼフの姿を見つけて足を止める。

 そして大きな目をぱちくりさせながら、こちらを見た。


「こんばんは」


 怯えさせないよう、穏やかに声を掛けた。坊やが噴水の縁に乗っかっているおかげで、目線があまり変わらず話しやすい。坊やは初めて会う大人に警戒してか、黙ったまま突っ立っていた。

 癖の無い金色の髪は耳がすっぽりと隠れる長さで一見女の子のようにも見えた。それは夜に溶け込み灰色に見える澄んだ瞳を縁取る長い睫のせいもあるかもしれない。瞬きをするたびに動くそれが彼の愛らしさを増す。けれども男の子であることは、彼が男子の正装に身を包んでいることから明らかだった。

 よくできた人形のように美しい顔立ちの子供だった。


「どこの子かな?」

「――あ、あのっ…すみませんっ…!!」


 突然意外な方向から声が聞こえ、ヨーゼフも坊やも同時にそちらに目を向けた。

 声を上げたのは令嬢だった。

 こちらに駆け寄ってくる少女の姿に、ヨーゼフは思わず息を呑んだ。

 結い上げられた金色の髪が月光を受けて輝き、抜けるような白い肌を飾る。坊やと同じ澄んだ瞳でヨーゼフを映す少女は、夜の闇でまるで自身が光を放っているかのように輝いて見えた。

 少女が纏っているドレスは高価なものではなく、どちらかといえば地味であった。それでも余りある華やかさ、美しさ。

 それはヨーゼフが今まで見たことの無いような綺麗な少女だった。


「きみは…」

「すみません、弟なんです。こんな所で、勝手に遊ばせてしまって…」


 言いながら、少女は坊やに両手を差し伸べた。


「おいで、キース。降りましょう」

「やだっ」


 坊やが急いで少女から遠ざかる。


「んもぉ、キース!」


 怒って呼び止める少女に、ヨーゼフは思わず吹き出していた。


「いや、いいんだ。注意しに来たわけじゃない。私も涼みに来たんだよ。楽しいのなら、そのまま遊んでいるといいよ」


 少女が意外そうにヨーゼフを見遣った。噴水に乗ったりしないでくれと注意されると思ったのだろう。安堵したように微笑む。


「有難うございます。すみません、本当に、言う事きかなくて…」


 まるで少女自身が坊やの母親のようだ。

 ヨーゼフはキースの背中を見ながら、「いくつなのかな?」と問いかけた。


「弟は、5歳です」

「そうか。好奇心旺盛な年頃だね」

「そうなんです…」


 少女が困ったように眉を下げる。そんな表情すら、とても愛らしかった。


「何でもとりあえず”やだ”って言うんです。行っちゃいけないところに行きたがるし…。今日だって広間で大人しくしててくれればいいのに、外出たいって言い出して…」


 その言葉でヨーゼフは彼女達がここに居る理由が分かった。どうやらどこかの貴族のご令嬢のようである。今夜の舞踏会に招かれたのだろう。

 けれども彼女の格好はそれに似つかわしくなく質素なものだった。ドレスを纏ってはいるものの、宝石らしきものは全く身につけていない。髪も結ってあるだけで、飾りは何一つ無い。

 それでも不思議なほど華やかで、むしろ余計なものは何もいらないと思わせる魅力があった。


「あの、おじ様は…」


 ふと少女がヨーゼフに問いかけようとして言葉を切った。名前を尋ねるのを躊躇っているようだった。

 ヨーゼフは”おじ様”と呼ばれたことに苦笑しつつ、「私も舞踏会に来ていたんだ」と答えた。

 流石に国王であるとは言えない。言えば目の前の少女が恐縮してしまうに違いない。それは少し、寂しい気がした。


「そうなんですか。お顔を存じ上げなくて申し訳ありません。私はクレイド家の者です。アイリス・クレイドと申します。よろしくお願いします」


 丁寧に挨拶をして頭を下げる。

 ヨーゼフは少し迷ったが、結局嘘の名を名乗ることにした。


「私は、ロイエンタール家の親戚で、マーカス・ロイエンタールというんだ」

「ロイエンタール伯爵家の…!」


 実在の貴族家の名を借りたため、アイリスが反応する。幸い嘘には気付かれずに済んでいるようだ。

 ヨーゼフは近くの長椅子を差して言った。


「人に酔ってね。座って涼みたいんだけれど、一緒にどうかな」

「是非」


 アイリスはにっこり笑って応じてくれた。


 長椅子に並んで腰を掛け、噴水を眺める。まだ噴水の縁をくるくる歩き、時折水に触れて遊ぶキースを2人で見守った。

 キースが時折こちらを気にしている。アイリスはふふっと笑うと「少し人見知りしてます」と言った。


「きみの子みたいだね」


 アイリスの言葉に、ヨーゼフはそんな感想を洩らした。


「そうなんです。10歳離れてるので、私が育てたような感じなんです。キースが出来たとき、父も母も予定外だったようで戸惑っていて…。私が育てるからって言って、無理やり産んでもらったんです」

「なるほど…」


 ヨーゼフはふと気付き、「つまりきみは15歳?」と問いかけた。


「そうです」


 アイリスの答えに、ヨーゼフは少しばかり驚いた。少女は15歳という年齢には見えない成熟した雰囲気を纏っていた。

 そう映るのは髪を結っているせいか、そのドレスの胸が開いているせいか、理由はよく分からないが…。


「参ったな。私にはきみと同じ歳の息子がいるよ」

「そうなんですか??」


 アイリスが目を丸くする。


「全然見えません!もっとお若い方だと…」

「いや、でもきみのお父さんよりは若いと思うけどね」


 何歳だと思われたのだろう。思わず言い返したヨーゼフの言葉に、アイリスはクスクス笑った。


 やがてキースが噴水から降りてこちらにやってきた。アイリスがそれに気付き、手をのばす。キースはその手に誘われるように、アイリスの隣へちょこんと座った。

 けれども当然ヨーゼフとは反対側にである。アイリスの体の向こうから覗き込むようにヨーゼフを観察する目には分かりやすく警戒心が見える。


「このひとだれ?」


 アイリスに向かってキースが問いかける。突き出した人差し指は、即座にアイリスに掴んで降ろされた。


「指差すなんて失礼よ、キース。この方はロイエンタール家のお方なんですって。ご挨拶して」


 それに応えてヨーゼフも身を乗り出した。


「こんにちは、キース」


 キースの顔を覗き込みながら声をかける。

 キースは何も言わずに前をむいて深く座りなおすと、アイリスの体の陰に隠れてしまった。


「もぉぉ!キースったら!」

「しらないひとだもん。しらないひとと、はなしたらだめなんでしょ?」

「だから今姉さんが紹介してるじゃない!」


 アイリスがむきになって返す。ヨーゼフはそんな姉弟の微笑ましいやりとりに、声を上げて笑った。


「すみません。知らない人に近づかないように、なんて、教えてるから…」


 アイリスが申し訳無さそうに謝る。ヨーゼフは「いいんだよ」と笑いながら片手を振った。


「確かに、こんなに可愛らしい子は誰かが連れて行きたくなってしまうからね。気をつけないと」

「そうなんです!もぉ心配で心配で!」


 アイリスは可愛い弟を膝の上にのせると、その体を後ろから抱きすくめた。


「…なんて。身内贔屓なんですけど」

「はなせーっ!!」


 キースは姉の腕の中でもがきながらも、まんざらでもない様子だ。仲の良い姉弟に、胸が温まる。

 こんなに笑ったのは久し振りだった。

 2人の穏やかな空気に、まるで自分も包まれているような錯覚を覚える。戻らなければならないのに離れ難く、ヨーゼフはその後も、つい時間を忘れて2人と話し込んでいた。


 やがて草を踏む音で、ヨーゼフは我に返って振り返った。

 自分を探しに来たのであろう騎士の姿が目に留まり、ヨーゼフは長椅子から立ち上がった。

 話の途中だったアイリスがハッとしたように口を噤む。


「すまない。戻らなくては」

「あ、はい」


 アイリスが応える。ヨーゼフを見つけた騎士は気を遣ってか、離れた場所で足を止めていた。

 名を呼ばれなくてよかった。

 嘘をついたという事実が彼女に知れなかったことに安堵しつつ、ヨーゼフは名残惜しげにしばらくアイリスを見詰めていた。

 アイリスはその視線を少し戸惑いながら受け止めている。


「……楽しかった。有難う、アイリス」


 ヨーゼフの言葉に、アイリスがふわっと笑顔になる。


「私も楽しかったです」


 なんという無垢な笑顔だろうと思った。まるで彼女の心を映しているかのような…。

 戻るべき場所が、ことさら冷たく感じられる。慣れてしまったはずの場所なのに。

 それでも、戻らねばならない。


 ヨーゼフは思い切るようにアイリスに背を向けると、彼を待つ騎士の方へと歩いて行った。

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