また歳を取ってしまった。
未来の自分は44歳になってるぞって、17歳の頃の自分に言ったら、冗談だろっていいそうな歳になってしまった。
若い頃は、早死にすると思っていた。
歳を取ってみることは悪いことばかりと思っていたけど、44歳になってみて、意外に悪くないと思う。
ちなみに44という数字は縁起が悪いと思われそうだが、1月4日生まれの自分にとっては、4はラッキーナンバーだ。
44歳になって思うことは、疲れるようになった。
これは、よく眠れるから、悪そうでいい。
目は昔から悪いので、歳は関係ない。
老眼がいつ来るかが問題になってくるが、それもまたいいんじゃないか。
40歳を過ぎるとウイスキーがうまいと思えるようになった。
ウイスキーだけが今一好きではなかったが、ようやっとロックが飲めるようになった。
氷が溶け加水して行くのが味の変化があっていいんだ。
ウイスキーを飲むとカロリーをお酒で摂取しにくくなると思うから良い。
ちなみにお酒が弱いので、多く飲むことはない。
大酒飲みに憧れがあったが、大酒が飲めたら、アル中になっていた可能性があるからこれもまた良し。
44歳になると大概のことが大目に見れるようになった。
車を運転していて無理して割り込んでくる人間がいたらいらいらしていたこともあったが、生き急いでいるなと、無理するなよと思えるようになった。
体が動きにくくなるかと思ったが、引きこもり期間が長く温存していた分大丈夫そうだ。
ただ、腰痛なるものも、経験するようになった。若い時腰痛の人が動けないと言うのを見ると、またまたそんな大袈裟な、と思ったが、これは甘く見ていた。痛さは本当だった。
ただ、腰痛があるとい人に言えるのも長く椅子に座っていたり、頑張ってる証拠かと思うと、これもまた問題なし。
40を過ぎると白髪が増え出した。
はじめはショックを受けたが、ショーン・コネリー、三船敏郎、緒方拳を思い出せば、ロマンスグレーもまた良し。
え、見た目が全く違うって、それはまたご愛嬌。
皺が増えた、加齢臭がする?
皺もなくて、無味無臭は、つまらない人生だ。
それもまた味。
44歳は涙脆くなった。
泣いている大人を見ると17の自分は気持ちが悪いくらいに思っていたが、今の自分は、頑張っている人を見ると何だか泣けてくる。それだけ心が豊かになってきたんだと思うとそれもまた良し。
今年の目標は、「今を生きる」。
コロナ禍は生きることの意味をあらためて教えてくれた。
人生はケ・セラ・セラ。
どんな時も美しい。
この文章読んでくれたあなたに幸あれ。
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