17年前の事件で書類送検 殺人容疑の2人、不起訴に
茨城県結城市で17年前、栃木県小山市の飲食業、鈴木秀治さん(当時61)を殺害したとして、栃木県警は11日までに、殺人容疑で結城市の無職の女性(66)と、小山市の職業不詳の男性=2006年に自殺、当時39=を書類送検したと明らかにした。8月20日付。宇都宮地検は10日、2人を不起訴処分とした。理由は明らかにしていない。
県警は不起訴に「17年がたち、遺体は見つからず、殺害方法など客観的証拠の収集が困難だった。真相を解明できず悔しい」とコメントした。
県警によると、結城市内のコンビニで鈴木さんのキャッシュカードから年金を引き出したとして5月に窃盗容疑で逮捕された女性が「(06年に自殺した)男性に現金約100万円を渡し、当時交際していた鈴木さんの殺害を依頼した」「鈴木さんによるドメスティックバイオレンスに耐えられなかった」などと供述したため殺人容疑で捜査を開始。
しかし、2人で遺体を埋めたという栃木県野木町の渡良瀬川河川敷を捜したが見つからず、女性の自宅も捜索したが、証拠の発見に至らなかった。
書類送検容疑は1998年5月ごろ、女性宅2階で就寝中だった鈴木さんを殺害した疑い。〔共同〕