信者になりきれず、推し活に失敗し、気づけばアンチのようになる。

【注意】
この記事では、僕が応援しているラニーノーズ・Runny Noizeを例に
僕の心の内を正直に書いていきます。
心の声を正直に書く、というのが重要な記事ですので、
ラニーノーズ・Runny Noizeに対する批判的な意見も出てきます。
見たくない!という方は、読まないでください。

僕は、好きな芸人やアーティストを見ていると
「彼はもっとできるはずだ!」「こんなはずじゃない!」「もっとこうすればいいのに!」という感情がすぐ出てきてしまいます。
大好きな人を見ているのに「わ~!!!好き!!!楽しい!!!」とならずに、「あぁ、もっと○○を××にして、△△の部分をこう変えて…」などと考えてしまいます。

例えば、
僕が最近応援している
お笑いコンビ ラニーノーズ、ロックバンドRunny Noizeを例に出してみましょう。

ラニーノーズについて。

彼らは最近、コントの単独ライブを毎月しているのですが、
コントとコントの幕間に映画を上映する という企画をしています。
ファンの人は、「幕間も凝っていて凄い!映画とコントが観れてお得!!」などと言う。
でも僕は、「ライブなのだから、ネタに力を入れるべき。幕間に力を入れすぎて、肝心なネタの完成度が低い。幕間の映像が長すぎる。ライブなのだから、本人が舞台に出ている時間がもっと長くなければならない。そして、単独ライブなのに、平然とした顔で有りネタもやっている。単独ライブは、ベストネタライブでもない限りは全て新ネタをすべきだ。」などと考えてしまう。

単独ライブを観ていると、いつも
「よし!1本目のネタ面白かった!次も面白くあってくれ!頼むぞ!」
「あーーー、2本目いまいちだった…。まぁ、まだあと3,4本ネタあるだろうし、まだ大丈夫!ここからたくさん笑おう!」
「くそーー、3本目もハズレかぁ…。チクショー!でも、周りの席の人結構笑ってたな。スベってないだけマシか。まぁまぁ、俺が笑えなかっただけなら良しとしよう…」
「うわ!このネタセリフすくねぇ!覚えるのめんどくさいから覚えるの簡単なネタにしたのかな?準備期間短かったのかな?」
「わ!申し訳程度の伏線回収!伏線を回収しただけで、特に笑いになっているわけではないからなぁ。もっと笑いたいなぁ」
「お!このボケ面白い!!!独特の角度のボケだなぁ。よかった!こんなに笑えるボケが1個あって!これあるのと無いのじゃ満足度だいぶ変わってくるからなぁ。」
などと、余計なことを考えてしまう。
寄席でも似たようなことを考えてしまう。「よし!この人たち面白かった!うーん、今のところ面白かったコンビ3組でつまらなかったの2組か。。でも、3組で結構笑えたからチケット代の元は取れたな!」とか、どうでもいいことを考えてしまう。ネタ中はネタに集中しているのでまだいいが、合間の出囃子が流れている時間とかにめちゃくちゃ考えてしまう。

ラニーノーズはKBS京都というローカル放送でラジオ番組のパーソナリティをしている。
ファンの人は、メールを書き、ラジオ中は楽しく聴いてTwitterで番組名のハッシュタグをつけて実況したりしている。
しかし僕は、聞きながら「あれ?芸人のラジオ番組なのに、面白さが足りないなぁ。ラニーノーズふたりのそれぞれのエピソードトークとか、もっと話すべきだと思うなぁ。ただコーナーのお便りを読んで普通にコメントを添えるだけ。なんだろう。本当にこれで良いと思っているのかな?手を抜いているのかな?あ!!!わかった!!わかったぞ!!!京都ローカルの夕方のラジオだから、そこまで力を入れて全力でお笑いをするべきではないんだ!そういう番組ではないんだ!芸人がパーソナリティだからといって、面白くある必要は全くなくて、昼間のFMのような、当たり障りのないコメントばかりする、そんな番組で良いんだ!お笑い好きな人たちなどではなく、定年退職した年寄りが聴くような番組なんだ!そうか!じゃぁ、面白くなくていいんだ!むしろこのスタンスで正解だったんだ!」などといろいろ考えてしまう。
絶対にそんなこと考えなくていいはずです。
素直にニコニコしながら大好きな人の話を聞いていれば、それでいいはずなんです。
でも、聞いていると、こんなことを考えてしまう。
考えたいと思ったわけではない。頭の中では勝手にそのような考え事が始まってしまうんです。

大好きなバンド、Runny Noizeのライブを観に行ってもいろいろ考えてしまう。
「わ~、相変わらずMCの時間はくだらないトークが長いなぁ。どうでもいいなぁ。アーティストなんだから、聞いて感動できるような話、次の曲につながるようなトークをするべきだよなぁ。ボーカルふたりが芸人だから、まぁちょっとした笑いを簡単にとって数分喋るなんて余裕なんだろうなぁ。こんなに喋る時間あるならもう1曲増やせただろう。。小手先のお笑いしてんじゃねーよ。。」「うぉおおお!!俺の好きな曲キターーー!!!」「うわ、ピック落としてんじゃん。何やってんだよ。」「ロックだぜ!みたいなアピールがすごいな。ロックってそういうことじゃねーよ」「ギターソロかっくいい~」
感情の移り変わりが激しすぎる。
MCの時間なんて、みんなお客さんニコニコして、声出して笑って、楽しそうにしている。なのに、僕はこんなことを考えてしまう。小手先のお笑いだ、もっと感動できることを言うべきだ、なんてみんな考えてないんだろうなぁ。。


もっと素直に楽しめるようになりたい。
好きなものを、「好きだぁあああ」とだけ思っていられるようになりたい。
いろんなファンの人のTwitterとかを見て
「今日も最高だった!」「めっちゃ楽しい!」「この人たちを応援しててよかった!!」
などと、純粋に楽しめている人たちを見て、
いつも羨ましく思う。
「楽しかった!最高だった!」と、自分に言い聞かすように
自分を洗脳するように
自分もそう呟いてみたことも何度もあった。
過剰に褒めたたえたことも何度もあった。

でも、心の中ではいつも「もっと、こうすべきだ」とずっと考えてしまう。
何故だろう。
純粋に応援できるようになりたい。
「本当は、好きじゃないんじゃないか?」と考えることもあるが、
そんなことはないんだと思う。
好きだから、ライブのチケットが発売したら購入してしまうし、
たくさん遠征もします。
普段から「ラニーノーズの洲崎さん、今何してるのかなぁ」と考えたり、Twitterでラニーノーズで検索したり。もちろん他の推しについても同様。
その人たちのことばっかり考えてしまう。
ということは、好きなんだと思う。

いつの日か、文句ひとつ言わず、応援できるようになれる日が来るといいな。

今のところ、そんな日が来るとは思えないけれど。

僕と同じ状態で悩んでいる方が居たら、ぜひ教えてほしいです。
助け合いましょう。。


例に出してボロカス言ってしまったラニーノーズ・Runny Noizeさん、ごめんなさい。


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推しの芸人

サポートはなかなかする気起きないと思うので、 代わりといってはなんですが もしよろしければ、コメントをしてください。 またはSNSでシェアをしてください。 力になります。

黒子
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多分なんですが、あなたの身近にはご両親や先生などにすごくデリカシーのない人、傷つくことを言ってくる人がいたりしませんか?
そしてそれを拒否したり適当にあしらうことに罪悪感や困難が発生する環境だったりしませんか?

私も若い頃似た思考だったので分かるんですが、推しへの「もっとエピソードトークをすればいいのに」の奥底には、あなた自身の「もっと彼らのエピソードトークが聞きたい」という"感情"があるのだと思います。

でもあなたは好きな人に「してほしい」「好きじゃない」という"感情(いい意味でのわがままさ)"を素直に表現できない生育歴だったんじゃないでしょうか。
"感情"を抑圧してしまうと「するべき」「間違っている」という"ジャッジ"に姿を変えて現れてしまいます。
(続きます)
黒子

(続き)周りに不安を共有せざるを得ないのは、自分の"感情"を何かと否定されて、あなた自身が周りに"ジャッジ"されてきたからじゃないでしょうか。
誰かに「正しい」「それでいい」と言われないと、自分の感情が許されないような感覚になるんじゃないですか?
もちろん公共の場の言動などにはTPOは求められますが、湧いてくるあなたの"感情"自体には誰にも否定する権利はないんですよ

まずは好きな相手に対して素直に
「"自分は"こういうのが見たいのに」
「"自分は"がっかりだった」
と自分主語で気持ちを受け止めてみではどうでしょうか
一度好きになった人に「でもこういうところは好きじゃない」「でももっとこうして欲しい」と矛盾した"感情"を抱くのはいけないことだと思ってませんか?
好きな相手には好き100じゃないといけない、批判をしてくる人でも親/教師/友人/恋人なら全部受け入れないといけない、と思わされる中で生きてきたのではないでしょうか。
(続きます)
黒子

(続き)
好きな人であっても、色んな感情を同時に抱えてていいんですよ。
例えば身近な人に嫌なことをされたら、ちゃんとその嫌な気持ちを肯定したり、「"自分は"嫌だ」と表明していいんです。
自他境界などのワードを検索して、自分は周囲にちゃんと境界を尊重されているだろうか?と振り返ってみるのも一歩かもしれません

尊敬する親だけど/好きな友人・先生だけどこれは嫌だ、っていう身近な人への不満、ちゃんと認められてますか?
きっと今まで身近な人に言えなかったことが、少し遠い立場の洲崎さんに投影されてるんだと思います

自分の"感情"を自分の中で尊重してあげてください
そうやって洲崎さんにダブらせていた感情やイメージを昇華することができたら、洲崎さんという人自身の輪郭ももっと違う形で見えてくるんじゃないかと思いますよ
VVX
これINFPでしょ
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ラニーノーズ、Runny Noizeのメンバー洲崎さんのファンとしての活動を大失敗した男の記録。 他にもいろいろ書いたり書かなかったり。
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