反ワクチン人物伝~内海聡

にゃんぴーです。過去に反コロナ・反ワクチン派の人々で紹介しましたが、その中で重要人物について深く取り上げたいと思います。ということで、今回はその筆頭格であるうつみんごと内海聡氏についてです。なお、彼については簡潔にまとめたことがあります。

概要

東京都台東区にあるTokyo DD Clinicの院長でNOP法人薬害研究センターの理事長を務めています。彼は漢方が得意で過去には牛久東洋医学クリニック(茨城県牛久市)を開業したものの、Tokyo DD Clinicの開業とともに閉院した模様。

また、彼は政治活動にも手を伸ばしており、彼が代表を務めている『市民がつくる政治の会』(旧称、日本母親連盟)では子供たちの未来のために市民たちの力で健康な社会を生み出すことを目的に食・医療・環境・教育・保育などの問題を広く社会に投げかける啓蒙活動などを行っています。

余談ではあるが、彼は医師を志望していたわけではなく、当初は文系志望だったみたいです。

新型コロナに関して

彼は新型コロナについて自身のブログで感染者数や致死率がインフルに比べて低いだけでなく、海外で死者数が多い理由として診断をゆがめているなどという理由からそれほど恐ろしいものではないと評されています。

また、PCR検査を診断に用いるのも大いに問題があったり、マスクについてもウイルスを防げないどころか酸素濃度や免疫を下げるようなものであるため不要と述べるなど感染対策を舐めているとしか言いようがありません。それに加えて、新型コロナの感染者数の増加やインフルが激減したのは感染対策のおかげではなく、検査数そのものの加減であると主張するだけでなく、新型コロナをテレビウイルスと称し、「経済を破壊し、超管理社会を作ろうとしているか考えなければいけない」と陰謀論めいたことも含まれていたりと新型コロナそのものを否定していると言わざるを得ません。

ワクチンについても「すべてが全く効かない、効かないどころか全て必ず病気が増える。独立系の研究機関の研究を見たら一目瞭然です。すべてのワクチンは無駄なんですね。じゃあ なんで こんなものが売られてるのという話なんですが。なんで こんなものが売られているのかということを皆さんに考えていただきたいということですね」と語っていることから恐らく新型コロナワクチンを含めてワクチン全般も否定しているとみられます。
余談ではあるが、上の動画は2014年にアップされたことから新型コロナと関係はないと思いますが、この当時から反ワクチンの傾向があるのは否めません。

それどころか、医者のことを製薬会社や政府、御用学者などとともに非科学と非医学をもっとも推し進めていると呼ばわりし、WHOと中国が癒着していると事実とは異なる主張するなど専門家や公的機関及びメディアを信用していないような発言をし続けています。

以上のことから彼の主張は反コロナ・反ワクチン派の三原則のすべてを満たすとみられます。

トンデモ医療に関して

彼はれっきとした反ワク医であるが、トンデモ医の側面もあります。

というのも、彼が院長になっているTokyo DD Clinicは反精神医学のために立ち上げたもので断薬を主観に診療しており、栄養療法や東洋医学、メタトロンをはじめとした量子力学を応用した治療法、ホメオパシー、アロマテラピー、鍼灸しんきゅうなどといったいわゆるトンデモ医療を取り入れているだけでなく、反精神薬・薬害ネットワークという向精神薬に反対するネットワークも立ち上げています。また、このクリニックでは基本的に自由診療のみ受け付けており、1回診察するだけで3万円以上かかるなど銭ゲバなところがあります。

なお、彼はセミナーを開いたり、オンラインサロンを運営しているだけでなく、『医師が教える新型コロナワクチンの正体』(ユサブル)や『医学不要論』(三五社)などといった数多くの著書を出しています。

うつみんのセレクトショップ

彼は「うつみんのセレクトショップ」というECサイトを展開しています。

画像

ちなみに、売っているものは彼の著書やオリジナルグッズをはじめ、水素を発生するボトルやホタテ洗いたい放題といった怪しげそうな商品まで売られているみたいです。といっても、ホタテ洗いたい放題はいわゆるホタテパウダーのことで野菜を洗うと農薬が落とせると言われているが、無農薬野菜で試しても同じような結果(ブログ)になることから科学的根拠に乏しいと言わざるを得ません。

結局のところ、彼を支持している人に対してお勧めしている商品を買わせるための手段ではないかと思いますね。

トラブルについて

彼はFacebookだけでなく、TwitterやYouTubeなどといったSNSにおいて活動しているものの、数々のトラブルを起こしています。

彼の著書に関するトラブル

彼の著書の一つである『医師が教える新型コロナワクチンの正体』。いわゆる反ワクチン本でその中身は彼が主張する新型コロナやワクチンについてその理由を踏まえてまとめた一冊にすぎません。当然ながらAmazonのレビュー欄では毀誉褒貶きよほうへん相半ばする評価になっているだけでなく、Amazonから一時期、姿を消したことがあります。

推測ではあるが公衆衛生に悪影響を及ぼす恐れがある上に売れ筋ランキングが1位になるといった影響力が強かったためにAmazon側が有害図書とみなされたのではないかと思います。

というか、反ワクチンや健康デマを扱った本は公衆衛生上の観点から有害図書として扱ってもいいと思うけど、健康コーナーに平積みされている書店もあるとか。

余談ではあるが、新聞や車内広告だけでなく、電子ビジョンに彼の著書を宣伝しているものの、非難が殺到した挙句撤去した事例もあるみたいです。

Twitterにおける凍結処分

彼はTwitterのアカウント(@touyoui)を持っていましたが、新型コロナワクチンを含めた医療に関するデマをツイートし続けたために2021年7月15日に凍結処分を受けました。

ちなみに、2021年7月7日に投稿したツイートで「珍コ枠を打って助かる道はない」などという事実無根な内容だったためにTwitter社から「誤解を招くツイートです。保健当局がほとんどの人にとってCOVID-19ワクチンが安全であると考えている理由をご覧ください。」と警告を受けたことがあります。

前述のデマの発信・流布だけでなく、早川智日大医学部教授に対して嘘つき呼ばわりして挑発行為をするなどといった攻撃的なツイートをする違反行為を繰り返していたので彼の凍結は致し方ないと思います。

なお、処分後は転生してもすぐに凍結されるために内海聡の内海塾(@utsumijuku)が事実上の後継アカウントになっているだけでなく、活動の場をGETTERへと移しました。

障害児問題

発達障害などのいわゆる障害児について彼は「自閉症や発達障害、知的障害はこの世に存在するわけはないので、その親は一生反省してもらってけっこう」と自身のFacebookで問題発言をしたことがあります。

この発言に対して、障害児を持つ親などから批判が殺到するなどの炎上騒ぎになったことがあります。

それにもかかわらず2021年、茨城県牛久市に『ふわり』という発達障害支援施設を開所するなど障害児問題に対して一貫性がないといった方がいいぐらいです。

黒川敦彦

つばさの党(旧称、オリーブの木)の党首やNHK党の幹事長を務めてる黒川敦彦氏。彼と同じ反コロナ・反ワク派であり、2019年の参院選においては黒川氏を支援するような仲だったが、黒川氏が検査で新型コロナに感染したことがきっかけでいわゆる内ゲバが発生しました。

彼は黒川氏を反ワクチンを売名行為に用いたとして黒川氏が主宰するデモの呼びかけ人を辞退するだけでなく、今後市民がつくる政治の会との連携をしないと宣言する形で見捨てられました。という具合に彼の持論に反する行為があれば同志であっても容赦しないといった感じでしょうか。

長尾和宏

長尾和宏氏についても彼は「とにかくもう今全国で一番クソ野郎はこいつですね」などと暴言を吐いたことがあります。

といっても現時点でYouTube上にアップされた動画は削除されていて見ることができませんが、その中身は長尾氏を詐欺師と呼ばわりするだけでなく、イベルメクチンまでもが製薬会社の陰謀で長尾氏らが悪事に加担しているとして激しく批判していました。

余談ではあるが、長尾氏も2014年の時点で彼の主張に賛同したりとどっちもどっちだけど…

SNSにおける反応

最後にTwitterやFacebookなどにおける彼の評価についてまとめました。

自分の見解

概要やプロフィールから見る感じ、とりわけ精神薬に対して否定的な立場である一方でホメオパシーやメタトロンといったインチキ医療を推進しているということから恐らくトンデモ医の範疇とみなされます。また、うつみんのセレクトショップでは健康食品をはじめ、水素水や滝風イオンメディックなどといった怪しげなものまで売られていたりと疑似科学に基づいているものと言わざるを得ません。

ということで、今回はうつみんごと内海聡氏を詳しく紹介しましたが、次回は中村篤史氏にスポットを当てたいと思います。

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