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反ワクチンというカルト#5

前回は陰謀論ビジネスをテーマに考察しました。ワクチンをはじめとした数多くの陰謀論やデマ、それを利用してお金や権力を得ようとするものがいることを述べました。そして、今回はどのようにして反ワク勢になるのかそれについて考察したいと思います。

反コロナ派への道

反コロナ・反ワク派ってどのようにしてなるのだろうか?うつみんや池田としえ日野市議会議員などといった元から反ワクといった人もいるけど、新型コロナの流行で経済的に追い詰められた人が元の生活に戻りたいという欲が出てしまったために反コロ・反ワクになった人だっています。そこでいくつか事例を出したいと思います。

事例1.目覚めてる庶民

2022/4現在ではフォロワー数が10万を超えるなど反ワク界隈のアカウントとしては超有名な人だけど、始まりはこんなツイートからでした。ちなみに、旧アカウントを含めて彼のアカウントがつくられた当時(2020/4)は新型コロナがどんなものかそれほど分かっておらず、ゼロコロナ政策にならざるを得なかった点に留意してください。

このツイートからは「このまま自粛すれば社会がぶっ壊れる」と主張するなど最初期の頃から当時のコロナ政策にあらがう感じでした。また、「経済活動は生命活動」と主張するなどどちらかといえば彼は感染対策よりも経済重視の立場だと思いますね。もう少し先を進めると…

新型コロナについて「季節性の風邪」とか「免疫力とウイルスの闘い」などといった具合に新型コロナを馬鹿にする発言がちらほらと現れるとともにコロナ政策そのものに違和感を抱くようになります。その後、調べていくうちに彼はその違和感が確信へと変わっていき、IVtJ氏が海外のコロナに関する統計のずさんさを提示したところ…

彼は「世界規模で行われる作られた感染症」であると思い込むと同時に信じるようになってしまいました。このようにして、彼は反自粛から陰謀論者へと変貌を遂げたのです。

なお、ここでは反ワクになったことについては触れませんでしたが、ワクチンについても「国民のデジタル管理あるいは人口削減」と陰謀論に基づいた考え方になっております。

事例2.ゆうこりん

自分としては厚労省や内閣府などに妄想電話をかけてる印象を持っているが、最初からそうではなかったりします。ということで、最初のツイートはこんな感じでした。なお、それ以前にリンクだけのツイートがあったため除外させていただきました。

自粛を続くことに困っているような旨のツイートではあるが、ある人のリプとも受け取れます。そこで、リプ元を見ると…

はい、虎8ごと虎ノ門ニュースです。つまり、このツイートをみて彼女はYouTubeをみており、武田邦彦氏の話を聞くと自粛をしているのがバカバカしくなってしまうという旨のツイートしたとみられます。つまり、彼女は自粛生活に嫌気をさしているとともに武田邦彦の信者であったことが推測されます。余談ではあるが、武田氏は2020/4/3配信分の虎8で「緊急事態宣言はナンセンスだ。自粛など必要ない。」と発言しており、それが彼女にとっては希望と思えたのかもしれませんね。
その後、報道機関に抗議のリプをするようになるなど彼女の見解と異なると思ったらアクションを起こすようになっていき、今の電話をかけてどんどん聞くという形になったと思います。

本当にかけているかは録音したものが存在しないためその真相は不明といわざるを得ないが、電話をかけている対象が厚労省などの国家機関やNHKなどの報道機関、地方自治体、病院などと多岐に渡っているものの、反ワクや反自粛の見解を持っている人や団体などに電話をかけたという痕跡がないことからおそらく彼女の見解に反するものを対象に抗議しているのではないかと思います。
余談ではあるが、彼女は武田邦彦氏などのYouTubeやポッドキャストなどが情報源とみられており、武田氏が降板する前は虎8もみていたとか。(2021/11/26配信分の虎8をもって武田氏が降板した後、関連するツイートがないことから現在はみていない可能性があるとみられる)

事例3

前の2つの事例はアカウント名まで提示しましたが、この事例についてはアカウント名までは提示しません。ちなみに、ゴリラのアイコンで2022/4現在フォロワーが2万となっている方です。なお、この方は2018/7からTwitterをやっており、コロナ前はこんなツイートをしていました。

このツイートをみる限り仮想通貨に投資している方で医療に関するデマや陰謀論を信奉しているとは思えませんでした。そして2020年、中国武漢で発生した新型コロナは世界中で大流行するなどコロナ禍に突入したが彼のツイートに変化はありませんでした。ところが、2021/3になると…

コロナウイルスは存在しないとともにこの動画を多くの仲間に拡散してほしいという奇怪なツイートをしました。この時点で反コロナ派になっていたことになるわけだが、彼はどのようにしてこのツイートをしたのかその前のツイートから間隔があいていたために分かりませんでした。その後、反コロナ・反ワク勢に絡むなど変化があったことは言うまでもありません。

不可解な点

これまで3つの事例をみましたが、目覚めてる庶民氏の場合は反自粛から反ワクチンへとコロナ禍をきっかけに陰謀論にハマるという典型的なパターンであったが、どのようにして反自粛になったのかこれまでの情報からでは分かりませんでした。
また、ゆうこりん氏の場合もTwitterを始めた時にはすでに武田邦彦氏の信者になっており、どのようなきっかけで彼の存在を知り、信者になったのかというのは分からなかったというのが感想です。なお、武田氏については福島原発事故で「あと3年…日本に住めなくなる日」というデマ記事を書いて不安を煽らせた過去があります。

また、事例3に出たゴリラもその兆候なしにコロナウイルスは嘘でしたとツイートしたりとあまりに納得いかない点があります。という具合にそれぞれの事例において不可解な点があったことは否めませんね。

反自粛から反コロナへ

ゴリラについては別にして目覚めてる庶民氏やゆうこりん氏に共通する点として2020/4の段階で自粛に反対していました。前者は自粛によっていわゆる経済そのものが崩壊してしまうと主張しており、後者は中3(現在高2)の子どもの思い出が自粛によって奪われてしまうというとツイートしてしまいました。というか、学校生活の大半がコロナ禍で奪われてしまったという話を耳にしたことがあります。

確かに人生は一度きりしかないので自粛に反対したい気持ちもわかりますが、それを足掛かりにして陰謀論者に陥ったしまった人もいるようです。

確かに自粛に反対している人にとっては「ウイルスは存在しない」という話は福音と思ってしまうことも。しかし、この話はデマであり、まんまと引っかかった挙句に感染対策をおろそかになったり、同じ意見を持っている人を信じるようになったりとろくなことはありません。こういったうまい話には罠があると思った方がいいと思いますね。


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