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反ワクチンというカルト#3

前回は反ワクチン派のコミュニティーについて分析しましたが、それぞれのアカウントが独自のコミュニティーを形成しているかと思いきやそのコミュニティー内の主張は絶対で反対者は許さないといったような閉鎖的な空間でもあり、デマがバレるなどヤバいと思ったら逃げるといったように卑劣さも兼ね備えた場所でした。この時点である意味、カルトといっても過言ではありません。では、どのようにして反コロナ・反ワクチン派が形成されるのか考察したいと思います。

健康系のサロンの影響を受けて

反コロナ・反ワクチン界隈はどこから来ているのでしょうか?現在の反ワクチン界隈は「陰謀論由来の過激派」と「情報商材由来の偽インフルエンサーとそれに踊らさせる人」の2大勢力に分かれているとか。

前者の代表例は神真都ヤマトQや国民主権党などが挙げられるが、後者の場合は「塩の人」ごとダイスケ氏などが当てはまるのではないでしょうか?

ちなみに、雨宮さんのnoteによると彼は新型コロナを否定するツイートをし続けていたが、あるセミナーをきっかけに盛んに発信し続けるようになったとか。実は彼以外にも健康系のオンラインサロンやセミナーをきっかけに反ワクに豹変したという人がいるみたいです。というか、菜食おかん氏もそれに該当し、オンラインサロンビジネス系のインフルエンサーの影響を受けてアカウントを作成したとか。

ちなみに彼女の場合、元々料理自然派アカウントとして運用していたが、書籍の影響を受けてカルト化したんですね。

といっても、最初期の段階から新型コロナを軽視するようなツイートに同感するなど反コロナ・反ワク派への芽生えがありました。

彼女が健康系のオンラインサロンに入るようになったのか、SNSを見た限りかわかりませんでしたが、問題の書籍もオンラインサロンで知ったとみられるなど彼女を過激な反ワク派にさせたのはサロンの影響であるといえます。なお、どのようにして今の過激な反ワク派へと豹変させたかはもう少し調べる必要がありますね。

オンラインサロンとは

ここでは健康系セミナーやオンラインサロンがきっかけに反ワク派になった例を取り上げましたが、オンラインサロンとはどんなところでしょうか?
オンラインサロンとはウェブサービスやSNSなどを使った会員制のコミュニティーを指します。つまり、サロンの主宰者とそのメンバーだけが見られる非公開のオンラインコミュニティといった感じでしょうか。
サロン内ではスレッドを立てて各々が書き込みして交流したり、動画コンテンツなどを通してセミナーが行われたりとその活動は多岐に渡ります。

ちなみに、こういったサロンは様々なジャンルがあり、その中には健康系と呼ばれるものがあります。しかも、健康系といっても健全なものがあれば、そうでないものがあったりと千差万別なんです。例として『タクヤ先生の中医学オンラインサロン』と『よしりんとチョーさんの人生健康サロン』の2つを比較したいと思います。

前者は漢方医であるタクヤ先生が主宰するサロンであるのに対し、後者は吉野敏明(よしりん)とチョーさんが共同で主宰するサロンといった感じでしょうか。実はこの2つのサロン、全く異なる性質を持っています。

健全なサロンはどっち?

タクヤ先生とチョーさん、同じ健康系のサロンを主宰しているがどこが違うのだろうか?タクヤ先生のサロンはこんな感じです。

こちらの方は漢方や薬膳の話題だけでなく、サークルみたいなものまで用意されていたりとメンバーたちと一緒に楽しくやっているような印象でした。一方、よしりんとチョーさんのサロンは…。

こちらはというと「テレビ、インターネットで教えてくれない世の中の真実は知っていますか?」というキャッチコピーから怪しい雰囲気を匂わさせます。しかも、政治や経済も陰謀論に基づいたものだらけで…。この時点で後者の不健全さが目立ちますが、ジャンクフードをとってもこんなに違います。

タクヤ先生は取りすぎは良くないが、楽しさがあると思っているのに対して、チョーさんは免疫力が下がる食品として取り上げられています。しかも、彼は免疫力を維持するためにもこういった食品を食べるのを避けるべきで、免疫力があればワクチンも薬もいらないと主張しているなど明らかに化学的な成分を含むものを避ける傾向があるといっても過言ではありません。余談ではあるが、「健康のために食品添加物や薬などといった化学的な成分を含むものを避けましょう」という考え方を持つ人を自然派なんて呼んでいますが、どっちにせよ怪しい事には違いないと思います。

怪しいサロンに注意

このように同じ健康系のサロンでありながらタクヤ先生の方は健全なサロンである一方、よしりんとチョーさんの方は概要や主宰者のツイートなどから怪しいサロンであることは否めません。それもそのはず、主宰者の1人である吉野敏明氏(よりしん)は歯医者さんであるが、反ワクチン派として有名な人なんです。この時点で警戒する人がいると思いますが、それ以外に「トランス脂肪酸は動脈硬化を促進し心疾患になりやすいだけでなく、がんにもなりやすい」と主張しているが少量(総エネルギー摂取量の1%未満)では健康に悪影響を及ぼさないことが分かっています。

彼の主張のように食品や栄養が健康や病気に与える影響を熱狂的に信じたり、科学が立証したことに関係なく過大に評価することをフードファディズムと呼んでおり、ニセ科学(疑似科学)の一種といっても過言ではありません。
つまり、健康系サロンであってもニセ科学を取り入れているようなものについては要注意ということになりますね。

今回はオンラインサロンを中心に反ワク派について考察しましたが、次回はどうやって過激になるのか話したいと思います。

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