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反ワクチンというカルト#2

前回は反ワクチン派についての特徴を中心に考察しましたが、今回は反ワクチン派のコミュニティーについて考察したいと思います。

寄せ集めの集団

反コロナ界隈ってどのような世界なんだろうか?それについてはハラオカヒサさんが考察しておりワクチンデマや陰謀論を盛んに発する人の傾向を探っているとき、彼らの情報系統に垂直(上下)方向の関係だけでなく、垂直の広がりもないことに気づいていたとか。

実証するためにTwitterで新型コロナに関するデマや陰謀論などを発信しているとみられるアカウントをサンプリングしてどのようにして結びついているか調べてみたところこんな感じでした。

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左上 J Sato、左下 甲、右上 字幕大王、右下 平塚正幸

反ワクチン派同士が1つのネットワークとして築いているかというとそうではなく、平塚正幸氏の場合は国民主権党と甲氏は神真都ヤマトQと字幕大王氏は日本と子どもの未来を考える会との結びつきがあるとみられます。しかし、反ワク派を統括するアカウントが存在しなかったのも事実なんです。

こうしてみると反コロ界隈って「コロナはただの風邪」と思っている人たちが集まっただけの集団でその中にはトンデモ医療で儲けようとする人や新しい生活様式に反対している集団、そして「新型コロナはプランデミック」という陰謀論者など様々なタイプがあり、消して一枚岩とは言えないんです。

この辺は立憲民主党の前身にあたる民主党と似たような感じかもしれません。こちらは政権交代という大きな方向性はあったものの、その実態はいろんな政治的な考えを持つ政治家たちが寄せ集めた政党に過ぎなかったんですね。過去、与党になったものの政権運営能力がないことが露呈して3年後の総選挙で大敗してしまったことは言うまでもないけど…

反ワク勢 VS 誤りを指摘する人

反コロナ・反ワク勢は「新型コロナはただの風邪」や「ワクチンは危ない」という大きな方向性を持つ人たちが寄せ集まっただけの集団であり、ぶっちゃげ言ってしまえば烏合の衆といった感じだが、それに異を唱える人を寄せ付けない体質だったりします。というか、彼らは新型コロナやワクチンに関するデマや誤情報を発信し続けているが当然のごとく誤りを指摘する人がいるのは事実です。ということで、いくつかの事例を取り上げたいと思います。

事例1

2021年7月に南アフリカで発生した暴動を反コロナに都合のいいように解釈したとような話。ちなみに、この暴動はズマ前大統領が収監したことがきっかけで発生しました。

これをYou氏はロックダウンがきっかけで発生したという解釈し、ツイートしましたがスマイルセイラさんはこのニュースはデマだと指摘します。

しかし、間違いを認めないところか、セイラさんをブロックし彼のコミュニティーの場から排除しました。

事例2

進研ゼミの教材に反ワク派とみられるチラシが混入していたというデマツイートを流したという話。ちなみに、このチラシを作った人はまいこ氏で小川友紀氏が拡散しました。(なお、3/25時点では両方とも鍵垢になっているためツイート内容を見ることはできません。)

このようなチラシは入っていなかっただけでなく、ベネッセが幼稚園に配っているしまじろうの冊子は「マスクをしてね」といったような旨だったことを指摘されるなど真偽を疑う声が多くあがります。

それに対して、小川氏は内職の人がやったと釈明するものの、制作者のまいこ氏でさえも「ベネッセは流石にこんな素人の作ったものを配らないでしょう」とドン引きされます。

そして、ベネッセもこういったチラシを封入している事実はないと否定しました。

そこで彼女は神真都ヤマトQのグルチャで仕入れたと主張し責任逃れしようとするが、報道されるなど騒ぎが大きくなってしまいツイートを消すとともにデマを指摘した人を次々とブロックします。

それでも、問題のツイートがスクショで拡散してしまうだけでなく、反コロナ・反ワク勢の方でさえも「ベネッセを使うな」と批判が挙がってしまうなど騒ぎが大きくなりすぎたために自身のTwitterを鍵垢にして逃亡しました。

閉鎖的な空間

2つの事例をみてきましたが、どちらもデマや誤りを指摘されると謝罪しないところかブロックなどして逃げるといった感じでした。
つまり、彼らは「新型コロナはただの風邪。感染対策やワクチンは不要。むしろ、ワクチンを打つと危険。」というのを絶対的なドグマとして、ドグマに即するものは事実に反しようが一切疑問を持たずに取り入れられるがそれに対する反論や指摘についてはスルーもしくはブロックした結果、そのコミュニティーの中では彼に賛同する意見しか集まらなくなってしまいます。このようなコミュニティーではワクチンに関するアンケートでも85%以上が打ちたくないという一般世間とはあまりにもかけ離れた結果に…。(Yahoo! Japanで同じアンケートを取ったところ、打ちたくない人は15%ぐらいしかいませんでした)

つまり、自分が主張する意見や思想がコミュニケーションによって増幅及び強化されているといった感じですね。このようなことをエコーチェンバー効果と呼んでいます。ちなみに、エコーチェンバーになってしまうとコミュニティー内の公式見解には一切疑問を持たずに増幅・強化される一方、それと異なったり反する見解は検閲もしくは禁止され、そういった考えを持つ人を排除する傾向があるみたいです。

余談ではあるが、反コロナ・反ワク派でエコーチェンバーになっている人も多数いますよ。

コミュニティーを分析してみて

このように反コロナ・反ワク派のコミュニティーについて分析してみましたが、一枚岩ではなく、同じ考えを持つ人が独自のコロニーをつくっており、そのコロニー内も排他的である上にエコーチェンバー効果によって「新型コロナはただの風邪」や「ワクチンは危険」を絶対的なドグマとして信仰されているのが反コロナ・反ワク界隈におけるコミュニティーの特徴といえるんではないでしょうか。こういったものはカルトといっても仕方がないと思いますし、どのようにしてカルトに走っていくかは次回説明したいと思います。


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