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大相撲の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)(36)が、出身地・茨城県牛久市に隣接する阿見町に部屋を開いてから、5日でちょうど1年。茨城が誇る名横綱が読売新聞のインタビューに応じ、あふれる「茨城愛」を語った。(聞き手・工藤圭太)
――茨城で部屋を開き1年。最大の利点は何だと感じているか。
「地元に盛大にバックアップしてもらい、広い土地でやりたいことを全部でき、(弟子に)衣食住をしっかり提供できる環境が整っている。食べ物は特にものすごい。野菜もほとんどあるし、米も肉も山のものも海のものもある。こんな最高の場所はない」
――阿見町と共同でちびっこ相撲大会を開くなど地元との交流も行っている。
「コロナも明けつつあるので、少しずつ見学などを増やし、いずれ部屋を開放できていったらいい」
――親方にとっての「地元」とは。
「(2017年2月に初優勝と横綱昇進を祝った)パレードを茨城でやって、ものすごい数の人が来てくれた。あの景色は忘れられない。地元ってこんなにすごいんだと思った。地元を大事にする力士、地元が応援してくれる力士を作っていくことも我々の仕事の一つ。また、茨城の子供たちに相撲をどんどん浸透させたい。茨城出身の関取が出るとまた地元が盛り上がるし、そこに部屋を開いた意味も出てくると思う」
――(元大関の高安や天空海など)茨城出身の力士への期待は。
「みんな個性があって面白い。一人もいない地域がある中で、常に茨城出身の関取がいるというのは誇れること。その中から大関、横綱をうかがえるくらいの力士が出てくれたらうれしい」