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ホロライブとにじさんじでは、にじさんじの方が生き残る可能性が高い点について。

VTUBERももう十分市民権を得たと言っても差し支えないかと思います。最大手の2社が上場し、大手企業からの広告やコラボもどんどん増えていっているこの状況は誰よりもカバー株式会社の谷郷さん、ANYCOLOR株式会社の田角さんが予想以上に思っているかもしれません。

■流行から文化として根付くまで

以前も記事で書きましたがじっくりと時間をかけて社会に浸透していったものではなくVTUBERは急速に伸びたものだと思います。

この時の記事はリスク的な観点のみから書いていますが、ここから1年以上経過して現在は状況もだいぶ変わっているかなと思います。

これは普段からVTUBERの配信を日々見ている僕の感じる印象が根拠なのでエビデンス的なものはありませんが、VTUBERのマーケットは過渡期に差し掛かっている印象があります。近しいオタクコンテンツ的なもので言えば初音ミクの流行が最大化して、そこから落ちていった時の最大化した状態に近い印象です。
そしてこれはにじさんじよりもホロライブの方がその印象が強くあります。

初音ミクを筆頭としたボーカロイドはブーム的なものは落ち着いてしまったものの今も利用者、ファンはしっかりといます。ですが規模感はかなり縮まった感は否めません。多くの人が熱狂の最中にあって、カラオケ屋さんではボカロを歌う人に向けた楽曲配信が増えていたあの時にあそこから流行が終わっていくと感じていた人は多くは無いと思います。

現在のVTUBERの人気や勢いも非常に凄いものがあり、今のこの状況からここで今のファンやリスナーの関心がここから他に移っていくと思う人は少ないかもしれません。
勿論、僕の憶測違いで流行は全く衰えず、文化として根付いて、末永く多くの人に愛される1ジャンルになっていく可能性も十分あるとも思います。

■何が不安なポイントなのか

以下に列挙してみます。
・今の状態が人気のアッパーなのではないか
・成長の鈍化が見えている
・新人が増えていない
・ファンの絶対数の増加が鈍化している
・新鮮さが薄れてきている
・技術的な進歩と切り離されている

細かく見ればもっとありますが特にホロライブについては停滞感が若干漂います。VTUBERはジャンルで言えば芸能に含まれる要素が多いので、多くの面で所属するVTUBERの表での活動に左右されます。
つまりホロメンの活動とその結果です。

そしてホロメンの活動はカバー株式会社と表裏一体の関係性です。
ホロメンの活動はカバー社の運営体制やサポート体制を基準にその活動範囲やレギュレーションが決まりますので。

僕がVTUBERを見るようになって1年半、その中で「これは世間的に見ても注目度の高い活動だ」と感じたのは唯一星街すいせいさんのFIRST TAKE出演の一点だけです。

勿論様々な大手企業とのコラボなどもありますが、流行を超えた存在に昇華していく為に必要な事は「快挙」を作っていく事です。

例えばヒカキンさんがYOUTUBERの中でも別格な存在で、彼だけが今後中長期で見ても安定していると感じるのは「快挙」を重ねてきて世間から認められた存在であるという点です。
幾つかそれを挙げるとチャンネル登録者数1000万人であったり、ミュージックステーションへの出演だったり、超人気映画の吹き替え声優抜擢であったり、YOUTUBEの国内トップトレンド1位に選ばれたり、総再生回数が100億を突破したりといった世間の目から見て「快挙」に映る事を重ねてきています。

この快挙的なものというのが芸能やタレントに纏わるところでの流行で終わらせない長期継続のポイントかと思います。

■ カギになりそうなのは星街すいせい

そういう意味では星街すいせいさんがステラステラ以上のヒットを生み出せるかが鍵になるのではないかなと感じています。或いはStellar Stellarを今よりももっと爆発的に知名度を上げるという感じでしょうか。

VTUBERにとって実写が無いという事は活動的にやはり制限が付きます。
そういった制限がある中で歌は非常に良いコンテンツです。

Adoさんが顔を表に出さずに今の様な形に至ったのはホロライブにとって道しるべのひとつの様な気もします。


こちらの記事は若い世代が見ているYOUTUBEコンテンツについての調査データです。

タイトルでホロライブの方が流行が終わるとしたらその可能性が高いかもしれないと書いたのはここの要素が大きいです。

若いファンも多くは居ますが、ホロライブのコンテンツはどちらかというと年齢が高い方に受けやすい作りの印象です。上記リンクでもZ世代はにじさんじ寄りな印象です。

流行が終わる時というのは若い世代が見向きしなくなっていってしまった時に起こる可能性が一番高いです。
この若い世代というのは前述したわかりやすい快挙や特別な事によって繋ぎとめる事ができます。

また、大人や、おじさん、おばさんというのは体力や集中力やモチベーションが1年後2年後3年後まで続かないという事がよくあります。これはもう単純に年齢の問題です。わかりやすい盛り上がるポイント、モチベーションが復活する何かが無いと、若い人よりも大分早くに熱量が低下します。


ホロメンの今のチャンネル登録者数の増加推移を見ていると、1000万人に到達する人を生み出すにはこれまでと違った目立った活動がなければ難しいでしょう。
・1000万再生をあっという間に叩き出すオリジナル曲
・国民的大ヒット映画の主演声優に抜擢される
といった様な多くのそれまで無関係無関心だった人を強制的に見向きさせる様な何かが必要です。

不思議なものでこういった目立った快挙は連鎖して、次の快挙へと繋がります。そこからそれまで関心を持っていなかった人達を巻き込んで徐々に文化として浸透していきます。

にじさんじは一人一人のチャンネル登録者数はホロライブより少ないですがサロメさんの様な突出した人が出てくる可能性はホロライブよりも高いです。この部分に於いてはホロライブは守備力は強いが攻撃力が弱いといった感じで5期生、6期生についてもある程度この人は安定した人気と活動が取れそうだという印象が強いです。こいつはどうなるかわからないが、うまくいけばめちゃくちゃ注目されるぞ、というスタイルを取っていないと思われます。


今回の記事は僕が感じている停滞感の様な感覚を元に書いたものなので、杞憂に過ぎずホロライブがぐいぐい今後も成長していくと良いなとも思います。

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ひがし
「サロメさんの様な突出した人が出てくる可能性はホロライブよりも高い」と思われるのは何故なのかが気になります。
個人的には桐生ココや壱百満天原サロメ、がうるぐらの様なデビューと共にバズる突出した人物は、個人の能力やキャラクターはもちろんですが、その土壌(箱の注目度など)やタイミング(デビュー時に話題をさらう他の要素が無いなど)といったいくつかの要因が重なった半ば運の様なものだと思っており、予想することが難しいと考えています。次はぶいすぽやあおぎりの可能性も十分あるのではないかと思う次第です。
RaKT
支離破滅
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