お前は峰不二子になれ。
男性M様が「坂爪さんと一対一で会ったら不完全燃焼のクズと罵倒されることは目に見えていたから誕生日会に来ました」と言った。会いたい会いたいと思っていたけれど会ったらボコボコにされると思って会えなかった、見透かされる気がして怖い的なことを頻繁に言われるが、ちょっと待ってくれと言いたい。見透かされたくない感情を、テロリストにとっての爆弾だとする。この場合、悪いのは俺ではなくてテロリストである。なぜ、俺だけ悪いことになる。悪者は、麻薬捜査犬ではなく麻薬所持者だと思うのだが、俺だけ怖がられて俺だけ悪者になる。
女性K様が「坂爪さんが前の記事で嫌な仕事を嫌々やっている人間はゴミと書いていて、あ、これは私のことだと思って会うのが怖かったけど来ました」と言った。毎回思うが、怖いのに来るのは素晴らしいと思う。誕生日会の場で、K様が身の上を語る時間があった。仕事が嫌で死にたくなること。周囲の友達と比べて自分は結婚はおろか彼氏もいない現実に凹むこと。友達に会うのも嫌で人付き合いも薄くなっていること。そのようなことを話したら、男性M様が「ちょっと説教臭くなるけどいいですか」と言って、K様にアドバイスみたいなことをした。
私は「その切り出し方は最悪だぞ」と思った。M様は「人間には深層意識と表層意識があり、深層意識を変えなければどれだけ表層意識をいじっても無駄」みたいなことを延々と話した。K様は震えていた。やがて、K様が話すターンが来た。K様は「言っていることはわかるのだけど、実際にどうやればいいのかわからない」と言った。私は「違うだろ」と言った。そんな大人な対応をする必要はない。こう言う時は、真っ向勝負で「うるせえ」と言えばいいのだ。そのようなことを伝えると、K様は「それ!」と吠えた。なんで私がそんなこと言われなきゃいけないのよと言って、M様と喧嘩になった。
我々くらいの年代になると、一度喧嘩になった相手とは疎遠になり、なかなか仲直りができない。だが、M様とK様の素晴らしいところは、一回喧嘩になった後、仲直りをして楽しく話していたことだ。どうやって和解をしたのかは謎だが、立場が逆転していた。女性が男性を尻に敷き、男性はひたすらへこへこしながら「俺って面倒くさい性格なんですよ」と笑った。あまりにも仲良く話しているから「結婚すればいいじゃん」と言ったら、K様は「だけどこの人無職ですよ」とバッサリ斬った。正確には、無職ではなくパチプロですよと訂正したら、K様は「めちゃめちゃ稼いだら私にプロポーズしてください」と言った。言い方がよかった。そして「一応、連絡先を教えてください」と言った。
私が「パチプロなら働く場所を選ばないから、K様の家にお持ち帰りすればいいじゃないですか」と言ったら、K様は「やめてください!」と言った。色々なことを妄想されたみたいで、K様は羞恥心から発熱し、全身に汗をかいた。悩みが多いのだとK様は言ったが、最大の悩みは「実際はとんでもないエネルギーを抱えている自分を持て余していること」だと思った。実際はめちゃめちゃ強くて逞しく、男を狩ることに余念がない。よし。お前は峰不二子になれ。俺はルパン三世になる。我々のミッションは、ルパンが言わなそうなことは言わないこと、峰不二子が言わなそうなことは言わないことだ。ルパンも峰不二子も「すべてに感謝」とか言わない。そういうのは、スピリチュアル業界の連中に任せておけばいい。我々は、平気で人を裏切る明るい無法者になろうではないか。そんな口約束を交わし、私の誕生日は終焉を迎えた。 おおまかな予定
4月8日(月)愛知県蒲郡市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
バッチ来い人類!うおおおおお〜!