【映画 LUCY/ルーシー】


(あらすじ)
スカーレット・ヨハンソンとリュック・ベッソン監督が初タッグを組んだサイキックアクション。ごく普通の生活を送っていた女性ルーシーは、台北のホテルでマフィアの闇取引に巻き込まれてしまう。マフィアは、人間の体内にある物質を埋め込み、その人間を海外に送り出すことで物質の密輸を行おうとしていたが、ルーシーの体の中でその物質が漏れ出すアクシデントが発生。その影響により、普通の人間なら全体の10%しか機能していないと言われる脳の機能が、徐々に覚醒していく。脳の覚醒率が上がるに従い、超人的な力が解放されていくルーシーは、自分と同じような人間を二度と生み出さないためにも、マフィアの計画を阻止するために動き始める。


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この映画を観たのは18日(土)のWOWOWでした。初めは単なるアクション映画かと思って観ていたのですが、途中からどんどん引き込まれ、「これは大変な映画だわ!」と感じました。

本邦公開は昨夏なので、既にご覧になった方も多いと思いますが、まだの方はレンタルビデオ、WOWOW契約者の方は8/13、8/30にも再放送がありますので、ご覧になってください。

≪全体の10%しか機能していない人間の脳≫が、≪100%覚醒≫したらどうなるか?

主人公はルーシー(スカーレット・ヨハンソン)とモーガン・フリーマン扮する科学者。マフィアによって特殊な合成麻薬CPH4をお腹に埋め込まれたルーシーは、チンピラにお腹を蹴られた拍子にCPH4が体内で溶け出し、超能力人間へと変貌していきます。

この映画には功罪があると思います。昨年から我が国でも危険ドラックが大流行していますが、米国でもこの映画は大ヒットし、勘違いした若者が≪闇の世界の罠≫にはまり、合成麻薬や危険ドラックに足を踏み入れたという背景があるのかもしれないです。いずれにしても、単なるSFアクションではなく、真実と誘導を織り込んだ映画です。

それはさておき、ルーシーという女性名を映画のタイトルにしたのは理由があるのです。1974年エチオピアで318万年前のアファール猿人の化石人骨が発見されました。調査隊はこの猿人に名前をつけようとした時に、ラジオからビートルズの【ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンド】が流れてきたので、ルーシーと命名したのです。

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映画の冒頭シーンでは、このように猿人・ルーシーが出てきます。【ルーシー・イン・ザ・・・】の歌詞の一部を見てみましょう。

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  写真をとろうよ ボートに乗って
  オレンジの木と マーマレード色の空も
  誰かが呼んでいるよ 答えてあげなよ
  万華鏡の目をした子に

  セロファンの花が黄色や緑に
  君の頭上で咲いてる
  女の子の目には太陽が光って
  消えてしまった


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覚醒100%直前には、涙を流すルーシーと猿人ルーシーが【映画ET】のように指タッチするシーンがあります。映画「ET」「猿の惑星」とリンクしているのは濃厚です。またこの映画の製作はフランスとなっており、「美しき緑の星」と同じフランス制作というのも奇遇ですね。

ネタバレになるので最後までお伝え出来ませんが、覚醒度が進んだルーシーは、他人の肉体、磁波、電波の制御が可能になり、量子物理学、応用数学を含めた膨大な知識を脳にインプットし、細胞核の無限の可能性を体感するようになります。

モーガン扮する科学者は驚くのですが、彼との対話の中でヒントを得たルーシーは、≪時の流れを生きる細胞の旅≫に出ます。現在のNYタイムズスクエアに移動したルーシーは、時の流れの扉を開きます。50年前、100年前、先住民がいたアメリカ大陸、太古の地球・・・その中で先ほどご紹介した猿人・ルーシーに出会うのです。

「猿の惑星」の猿は日本人を揶揄していたとも言われていますが、ルーシーが友人宅のパソコンを借りて膨大な情報を脳にインプットするシーンがあります。ルーシーの背後にあるポスターというか、これは一体どういう意味なのでしょうか?

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この映画を熊本のHさんにも観ていただきましたが、覚醒剤云々で覚醒するのではなく、周波数、量子物理学が鍵になるという点で意見が一致しました。

そう考えますと、映画【トゥモローランド】【美しき緑の星】ともリンクしており、以前のブログでも再三取り上げました、【宇宙船 天空に満つる日】【アミ 小さな宇宙人】にも共通する部分が多々ありますね~。

映画をご覧になった方からの感想をお待ちしております~♪


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