最近SNSで流れてきたある男性が完璧にプレッツェルを半分に切っている20秒の動画。なぜかじっと見つめてしまうんですよね。
これはドイツの「なんでも完璧に半分に切る」テレビ番組の切り取り動画ということで、ネット上では「その番組見たい!」との声が上がっていました。
なぜかどんどんバズる事態に
この動画はもともとX上でシェアされてバズっていたようですが、ストリーミングニュースサイトDexertoが「出場者がモノをなんでも完璧に半分に切るというドイツのテレビ番組」とのキャプションで動画をシェアして、さらに大バズり。これまで6760万回以上も再生されています。
モノを綺麗に、そして完璧に半分に切る様子を見るのはなんともいい気分...たくさんの人がそう感じているようで、Xで150万人のフォロワーを持つ@kirawontmissさんは、「夜中の2時とか、退屈な時に見たくなる動画!」と投稿していて、その投稿は42万5000ものいいねがされています。
でもそんな番組は...なかった
しかし、これだけバズればドイツ語を話す人たちにも届き始めます。そして真実が明かされたのです。「動画は本物だけど、そんな番組はない」と。そう、その番組、存在してなかったんです。
では、これはなんなんだって話ですが、この動画はドイツのテレビ番組「Schlag den Henssler」から切り取られたもの。これは、挑戦者たちが25万ユーロ(約4000万円)をかけて競い合うゲーム番組だったのです。
「Schlag den Henssler」は、司会者と出場者がクイズやスポーツ、技能テストなどのさまざまなミニゲームで競い合ってポイントをゲットするというもの。2017年から2018年までの1年間放送されていました。各回の長さはなんと4〜5時間というめちゃくちゃ長丁場のゲーム挑戦番組でした。プレッツェルをカットするのは、あくまでその中の1ゲームだったというわけ。
この番組は終了していますが、同じミニゲーム形式のスピンオフ番組「Schlag den Star」や「Beat the Star」などはYouTubeで見られるようになっています。
ただこの番組、英語や日本語の字幕はありません。プレッツェルを半分に切るのをじーっと見たいだけだから、字幕はいらないか...。