2095年8月1日
「遅れてごめんなさい」
九校戦の宿舎へと移動する日。選手一同が乗り込むバスに予定より遅れて真由美は乗り込むが、誰もが家の事情であることを知っているために咎める者は皆無である。むしろ無事な彼女を見て安堵の息を漏らす
真由美が摩利の隣に座り、腰を落ち着けるのが確認されてからバスは走り出した。
「ところで」
彼女は隣の列を見る。男子と女子の列は別であるため、彼女が見る場所にはもちろん男子が座っている。まぁその男子は俺なのだが。
「どうして十六夜くんが十文字くんの隣なの?」
彼女の疑問に思うのは当然で、他の者達は大体同じ学年と隣席している。一つある例外も、モノリス・コード本戦のメンバーである3年生と2年生である服部刑部が隣席しているくらいだ。
「座る席に困っていたようだから俺が隣を勧めたんだ」
訳は克人の方から述べられる。そう、俺は困っていたのだ。何故かと言えば、俺に隣席を許してくれる同性の友人がいなかったからである。モノリス・コード新人戦で俺と組む森崎駿も、最近は俺の実力を認めてか無駄に噛みついてくることは無くなり、世間話程度ならする間柄にはなったが、それでも俺は隣に座ることを避けた。もう一人いるモノリス・コード新人戦メンバーともチームワークも会話も成り立つが、ぎこちなさは残り続けている。そんな彼らの隣の席というのは俺が全く落ち着けないゾーンなのである。同じ十師族としてなんの引け目なく堂々と座ってくれる克人の隣の方がまだ安息を得られるというものだ。
「もしかして、十六夜くんってぼっちなの?」
悪戯好きの顔をする真由美。しっかりと性格も悪戯好きな彼女は俺にとって今最も考えたくない事項をつつく。
「いえ、そのですね。決して友達がいないというわけではなく、気の置けない友人が見事選手に選ばれていなかっただけでして」
「確かに。十六夜くんの周りには女子がいるのはよく見るが、男子といる光景はあまり見ないな」
摩利もいじりに参加するようだ。良い笑顔でそんな俺が女たらしに聞こえかねないセリフを吐く。おっしゃる通り俺の周りによくいるのは深雪・雫・ほのかと女性ばかりなのだが、決して俺が望んだ状況ではない。
「四葉」
「はい?」
克人の方から予想外に声をかけられる。助け船でも出してくれるのだろうか。
「友人が少ないのか」
彼が場にそぐわぬ真剣な表情かつ真面目トーンで言うものだから、真由美と摩利は必死に堪えて肩を震わせているし、聞き耳を立てていた数名は堪えられず噴き出しているのが分かる。
「多いと言えば嘘になりますが、同性の友なら達也がいますし、異性なら選手にも選ばれている雫さんやほのかさんが友人ですよ?」
「他の男の友人は」
「……」
レオとか幹比古とか言いたいところであるが、残念ながら私的に彼らが友人と言えるかは疑わしい。勝手にこっちが友達と思っているだけとかは御免である。結果、俺は気まずく口を噤むことになる訳だ。
「四葉」
「はい」
「異性の友人が悪いというわけではない。ないが、同性にしか語れぬことは多い。数においてはいたずらに増やせばいいというわけではないが、少ない交友は自身の可能性を狭めてしまいかねない」
「はい」
すごく真摯に諭してくれているので、こちらも親身に受け止めたいところだが。さっきから笑い声が後方より聞こえてきて、惨めな気持ちに整理がつかない。
「風紀委員の仕事に精を出す姿は聞き及んでいるし、俺も見ているからお前が真面目な男であることは理解している。だが、仕事一辺倒というのは良くない。四葉という名がお前をそう仕向けているのだろうが、時には肩の荷を下ろし、普通の高校生として振る舞っても構わないと俺は思う」
「はい」
「いつかは十師族の看板を背負わねばいかんだろうが、俺たちはまだ学生だ。まだ遊ぶ余地がある。そして、遊びもまた勉学とは違う学びだ。羽目を外し過ぎるのも良くないが、羽目の外し方、直し方というのを経験することは後々にとっても重要だ」
「はい」
彼の説法はしばらく続く。もはや堪える気を失くした隣からの笑い声も気にせずに。
◇◇◇
散々精神攻撃を受けてようやく着いた宿舎。俺は受付で泊まる部屋の鍵を受け取ろうとしている。
「四葉十六夜様、ですね?こちらをお受け取り下さい」
「手紙?」
自分の名前を受付嬢に伝えると、何故か鍵だけでなく手紙を受け渡された。不思議に思い、その場で封を開ける。
「どうしたんだ?」
バスの隣席は回避したが、ホテルの同室までは回避できなかった森崎がそう尋ねる。
「いや、まぁ。どうやら森崎さんとは部屋が別れるようだ」
「……もしかして四葉のコネか?」
手でひらひらと手紙を見せれば、彼はそれで察してくれた。俺は正解と示すように苦笑を浮かべながら頷く。手紙の内容を要約すれば「親愛なる息子・十六夜へ 特別に部屋を一つ取っておいたわよ」である。割と意味が分からない。真夜は俺が学校でぼっちであることを知っているのだろうか。定期的な彼女との通話でそのようなことは言っていないつもりだったが。
「とりあえず、また後でな」
何であれ九校戦の懇親会が始まる前に荷物を部屋に置いて、小休止を得たかった。バス内での出来事で少なくない精神的ダメージを受けたし、これから苦手な人混みに紛れなくてはいけないし、さらには手紙で懇親会後に
まだ懇親会はいい。何故、日本魔法師界で『老師』なんて呼ばれる権威と会わなければいけないのだろうか。いや、「部屋を予約するのに条件を付けられた」という訳は手紙にしたためられていたが。
「はぁ……」
これからの予定を思うと、俺はため息を抑えられなかった。
◇◇◇
懇親会。そこに参加できるのは各校の選手40名とエンジニア数名であるが、それでも九つの学校となると400前後の人が集まっていることになる。俺としては「辛い」の一言なので、精神の疲労を多少でも軽減すべく壁際で椅子に腰かけている。それでも俺が『四葉』であることを知っている人が多いようで、俺を中心に空白の空間ができている上、耳の良い俺にはひそひそ話も聞こえてくる。俺は何の精神修業をしているのだろうか。
「十六夜、さん」
「やぁ、幹比古さん。「さん」付けいらないよ?俺のは癖みたいなものだから、そっちは気軽に呼び捨ててくれ」
この非常に近寄り難い雰囲気で話しかけてきたのはウェイター姿の幹比古だった。彼の幼馴染であるエリカが来ていることは達也から聞いていたし、ウェイトレス姿のエリカも傍から見ていたので彼が居てそんな姿をしている理由も理解できる。身も蓋もない話、原作知識で知っていたわけだが。
「分かった、十六夜。それより、言いそびれていた礼を言いに来たんだ」
この前まで陰のある表情をしていた彼は、今では随分とすっきりした顔をしていた。それこそ、この状況で感謝を躊躇わないくらいに自信を取り戻している様だった。
「礼なんて構わないさ。俺の力ではなくて達也の力だからね」
「もちろん達也にも感謝してるが、あんな初歩的なことに気付かせてくれた君にも感謝してるんだ」
彼に笑顔で感謝される。幹比古と達也との友情を取り持つという打算込々であった俺では、素直に受け取れなかった。
「……飲み物、貰えるかな?」
「え?あ、ああ」
空いていたグラスを彼に預け、満たされたグラスを彼より受け取る。
「俺への感謝はこの一杯と、四葉への偏見の解消でいいかな。流石に四葉の方は高望みか」
「いや、それは」
俺の言葉通り、この程度で四葉の悪名が払えるわけではなさそうだ。
「まぁだったら達也と仲良くしてくれればいいさ」
「それは言われるまでもないが、なぜ君が達也のことを?」
「達也には友人が必要だ。達也に対して、純粋に友であれる人がね」
今後の物語の展開を考えると、達也一人ではどうしようもなくなることもあったはずだ。問題解決という点だけでない。達也が孤立しないよう、彼を思って傍に居られる存在は必須である。彼は、原作主人公なのだから。
「君は……?」
幹比古からのその質問を、俺は「君は達也の純粋な友人じゃないのか?」と解釈した。何にしろ、明確に答えるのは良くない気がした。
「そろそろ仕事に戻らないとエリカさんに怒られるんじゃないかな。それに、俺と長く話していると目立ってしまうよ?」
「……そうだね。じゃあ、また後で」
腑に落ちないと言った面持ちだが、俺がわざとらしく話を逸らしたのに感づいたのだろう。それ以上は何も言わず幹比古は仕事に戻っていった。
「お前が四葉十六夜だな」
入れ替わるように少年が声をかける。近寄ってきたのは、二人の少年だった。
「初めまして、一条将輝さん。それに吉祥寺真紅郎さん」
第三高校の有名人二人。俺を見定めに来たのかは知らないが、この状況で近寄って来られるあたり肝が据わっていると思う。
「初めまして。君もスピード・シューティングとモノリス・コードに出るんですね」
「運が悪いと思っていたところさ。スピード・シューティングで
俺はそう言葉にするが、心では一片もそう思っていない。原作知識で彼らの出場競技を知っていた俺は望んで彼らと同じ競技に自身を推薦した。名のある実力者との対峙で己の実力を示すためだ。
「四葉の名に恥じぬように全力ではやるけどな」
自信なさ気に述べるが、もちろん負ける気はない。いや、負けてはならない。九校戦という大衆の前で、俺は有能であることを示さなければならないのだ。俺が四葉の一員であることを提示することが、九校戦に臨む俺の意義である。
「俺も全力で勝ちに行く」
将輝は自信に満ちていた。彼と俺は十師族の名を背負っているためにナンバーズ以外に負けるのは体面が良くない。故に互いが互いに当たるまで負けないのは当然の話。だが、俺は彼ほど競技に熱意を持てない。彼らにとっては意味のある競い合いの場なのだろうが、俺はどうしても児戯に思えてしまう上に自身の力を知らしめるために優勝は義務である。意地を持って競い合う彼らと、義務感でもって勝利を目指す俺では心掛けが変わってくる。俺の内では熱意など湧くはずもない。
そんな熱意の持てない自身への嘲笑が少し漏れる。
「何がおかしい」
漏れた自嘲が彼への
「いや、さっき深雪に見惚れてた将輝さんとはずいぶんと違うから、ついな」
「見てたのか!?というか彼女と親しいのか!?」
どうにか誤魔化せた。慌てふためく将輝は年相応の少年だった。
「恋仲、というわけではないから安心してくれ」
「……」
俺が少し冗談めかして言えば、彼はばつの悪い顔をする。
「彼女とは今年の1月くらいにちょっとした縁で会ってね。通う学校もたまたま同じで、魔法の実力も近しいということで仲良くしてもらってるだけさ。実力が近しいと言っても、実技成績では彼女の方が上だけどな」
「四葉の直系以上……。でも『司波』なんて家、聞いたことがない」
一条直系の傍に居るために十師族の実力を日ごろから見ているせいか、吉祥寺は十師族直系以上の実力というのに疑問を呈する。
「百家傍系か、突然変異か。はたまた……」
「
俺があえて切った先を将輝が引き継いだ。
「そう疑うなら尚更、現十師族である俺たちが詮索するのは不作法もいいところだろう?」
かつて
彼らは俺の言葉の正否を疑わず黙考する。これで彼らに「司波深雪はエクストラ」というミスリードができただろう。今回の九校戦で活躍する深雪、ひいては達也のその身元は調べられずに済むかもしれない。
〈時間となりましたので、これよりご来賓の方々からお言葉を頂戴したいと思います〉
会場内にアナウンスが響く。どうやら来賓挨拶の時間となったようだ。ほとんどの人間が談笑や飲食を止め、将輝らも壇上の方に顔を向ける。入れ替り立ち替わりで壇上に現れる魔法界の名士たち。各々が日本の魔法師ならば名前を知っていて当然といった人達であり、日本魔法史の教科書に載っているような人もいる。だが、多くの者にとって彼らの挨拶は前座に等しいだろう。本命となるのは『老師』・九島烈。日本魔法界だけでなく、軍事や政治にも影響力があるとされるが、80を超える高齢であるため表舞台に姿を表すのは稀となりつつある。しかし、この九校戦だけは毎年欠かさず顔を出している。
誰もが彼の挨拶を待ちわびる中、彼の番となりスポットライトが一点を照らし出した。そこに立っていたのは老齢の男性ではなく、パーティドレスに着飾り髪を金色に染めた若い女性だった。九島烈の不在に俄かに騒めき立つ。
(原作で知ってたが、まさかこれほどとはな……)
ネタを知っているというのに、その女性にしか目がいかない。目線がくぎ付けになるほどの美女というわけではない。確かに目を引く美人ではあるだろうが、そう仕向けているのは意思ではなく魔法である。
(ミスディレクションと精神干渉系魔法の合わせ技ってところか)
注目を集めやすいシンボルを置いて目を引かせ、さらに魔法でそれを後押しする。この術中から抜け出せるのは知覚系魔法を持つ者くらいだろう。が、何事にも例外は存在する。いや、埒外が存在したというべきだろうか。
俺の超人的な感覚が俺に向けられている好奇の視線を察知し、俺はその視線の主を反射的に目で捉える。こちらを見てニッコリと不敵に笑う九島烈の姿が俺の目に収まった。烈はパーティドレスの女性に囁いて退陣させ、スポットライト集まる場へと歩み出る。ここでようやく会場の全員が彼の存在に気づき、騒めきの理由を変える。
〈まずは、悪ふざけに付き合わせたことを謝罪する。今のはちょっとした余興だ。魔法というより手品の類だ。だが、手品のタネに気付いた者は、私の見たところ
老齢とは思えぬ若々しい声で烈はそう述べる。原作では確か五人。つまり、俺もその中に含まれてしまったというわけだ。そのあとに続く言葉は訓戒だった。「魔法とは手段に過ぎず、工夫次第で如何様にも効力を発揮する道具でしかない」ということを絶対魔法主義の若人へと向けた警告のようなものだ。
彼の言葉に多くの拍手が響く。俺もその一つを響かせていた。このあと、あの老獪で練達な老紳士と対面しなければいけないことを憂いながら。
◇◇◇
懇親会終了後、俺は部屋に一旦戻ってから身だしなみを整える。といっても、見た目が悪くないために化粧などはする必要もないので髪を多少梳かし、制服にゴミやしわがついてないか確かめる程度だが。それから手紙にて指定されていた場所に向かい、程無くして部屋の前に着く。扉をノックする。
「入りたまえ」
「失礼します」
部屋の主から許可を得て、扉を開けて入室する。
「お初にお目にか……かあンン”!母上?」
伏し目がちに入室したのがあだとなり、自己紹介の途中で顔を上げるものだから部屋の主以外に人がいることに気が付かなかった。いや、正確に言えばいることは察知していたが、それが四葉真夜であるとは露とも思わなかった。
「ふふふ。いつものように「母さん」と呼んでいいのよ?」
「でもか……母上。老師の前なのですから礼節を弁えなくては」
「はっはっはっ!いや私に気にせずいつもの調子で話して構わんよ」
まるで好々爺のように笑う烈に、子煩悩の母親のように微笑む真夜。そして、このカオスに苦笑する俺。
「えー、ゴホン。お初にお目にかかります、老師。ご存じでしょうが、四葉真夜の息子・四葉十六夜です。先ほどは取り乱し、大変失礼いたしました」
俺は咳払いをしてから調子を戻し、改めて挨拶をしてから会釈とともに謝罪する。
「何、私は教え子の笑顔とその子供の顔が見られて満足しているよ。このような場で真夜と会うのも久方ぶりだからな」
言葉通り満足げに微笑む九島烈。師族会議など、公的な用事で顔を合わせることは多々ある二人だろうが、お互いに立場があるためか、中々私的に会うことはなかったらしい。もしかしたら、真夜の臆面がない笑顔をみるのも久々なのかもしれない。
「烈先生、長く我が子を隠していたこと、深く謝罪申し上げます。本当ならば、もっと早く会わせたかったのですが」
「良い。事情はすでに訊いた。納得もした。この老骨の顔を立てるより、我が子の安否を優先するのは当然のことだ」
どうやら真夜の方から、あの虚偽の幽閉理由は聞かされていたようだ。申し訳なさそうに目を伏せる真夜を咎めるでもなく、どこか嬉しそうに烈は頷いている。
「魔法が扱えない未知の病を患っていたそうだな」
「はい。治った理由も不明のため、まだ不安は残りますが。それでも今は十全に魔法を使えます」
「そうか……」
俺に向けてはいるが、どこか俺を見ていない目だった。自身の孫・九島
「十全に使えるというのなら、九校戦という大舞台で存分に振るいたまえ。期待しているよ?」
「私の息子なのですから、きっとご期待に沿える活躍を見せてくれるでしょう。ね、十六夜?」
老師の影を隠した発言に、俺が答えるより早く真夜が答えてしまう。
「もちろん、下手なものを見せるつもりは有りませんが。俺が参加する競技には『カーディナル・ジョージ』と『クリムゾン・プリンス』がいます。序盤に当たってしまえば、早々に敗れることも十分あり得ますよ。母上」
『カーディナル・ジョージ』と『クリムゾン・プリンス』。現高校生でありながら異名と相応の実力を持つあの二人とは、スピード・シューティングで吉祥寺一人と、モノリス・コードで吉祥寺と将輝の二人と戦うだろう。子供だから、競技だからと言って油断する気は一切ない。ただ当然で確実な勝利を掴むために、今は彼らを同等として見る。
「あなたはもう、随分と心配性ね」
「はっはっはっ!過信も慢心も全くないな、君は」
お祖父ちゃんとお母さんに挟まれたような現状に前世の家族を幻視し、俺はまた苦笑を浮かべて胸の疼きを抑え込んだ。
噴いた数名:雫とともに聞き耳立てていたほのかと明智、壬生関連で十六夜が気になっていた桐原、真由美の会話が気になっていた服部
「君は……?」:幹比古は十六夜が多くの人から避けられ、それを彼は受け入れ、あまり他人に歩み寄らない事を知っている。十六夜にこそ、純粋な友人が必要なのではないかと感じるほどに。
一条将輝:十六夜に対して、同じ十師族直系の長男であるから少なからず対抗意識を抱いている。だからこそ多少厚顔な態度で無意識に威圧してしまったわけだが、相手は涼し気な上に恋心を弄られて微妙な心境。だが、その態度から自身と同等の実力者と考え、立場的に共通点もあることから十六夜個人への印象は悪くない。
吉祥寺真紅郎:『四葉』の名前に恐れが多少あり、将輝が一緒でなかったら近づくのも避けていたところだが、十六夜の話す姿を見る限り、彼個人はそこまで恐ろしい人間ではないと考えを改めた。
九島烈:十六夜が見事に手品を看破したことから、間違いなく真夜の息子らしい実力者だと捉える。彼の事情を真夜から聞いた事と、直接会って見た何処か儚げな印象から実の孫である光宣と重ね、光宣にもまだ希望があるかもしれないという事と十六夜が辛い時期を乗り越えた次世代の良き可能性であるという事を考えた。今後も十六夜の前では好々爺を気取るかもしれない。
直接観戦に来る真夜:息子の運動会を見に来るのは母親として当然である。
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