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高校側はその後、「生徒に落ち度はなかった」として対応を一転させ、受験の機会を設けた。だが、決定までに約3週間かかり、生徒はすでに県立高を受験した後だった。組合の教育委員会は「前例がなく、協議を続けていた」とするが、生徒の父親は取材に「娘はすでに気持ちを切り替えた後で、県立高の結果も出ていない中での受験は考えられない様子だった」と語る。県立高には合格したものの、父親の胸中は複雑だ。「子どもたちのため、もっと早く判断してほしかった」
博多女子中は「教員間のチェックミスが原因」として保護者説明会でも謝罪。確認の態勢を強化する。
授業の合間に各校に願書持参
「『ルールはルール』とした高校側の判断もわかる。ただ、同じミスは自分の学校でも起こっていたかもしれない」と語るのは、県内の公立中に勤務するベテランの男性教諭だ。
九州・山口の各県教委によると、公立高への願書提出は各校への持ち込みが原則だ。この教諭によると、中3の生徒を受け持つ教員は授業の合間を縫って対応し、遠方の高校には車で1時間以上かけて出向く。書類に不備があれば修正して再び届けることもある。
受験料の集金や、願書に添付する証紙の購入も教員の仕事で、現金を教員が学校まで持参する県もある。教諭は「『ミスがなくて当たり前』と言われるが、いつ『当たり前』が崩れてもおかしくない」と懸念する。