緩和ケアのご案内
緩和ケアは、患者さんの症状を和らげ、自分らしい生活を送っていただくための医療です。
治療が難しくなった段階で初めて考えるものではなく、がんの進行具合に関わらず治療中から並行して考えていくことで、その人らしく過ごせることを大切にします。
緩和ケアセンター
当センターは、平成28(2016)年1月に緩和ケアセンターを開設しました。
緩和ケアセンターは、がんの患者さんやご家族の抱えるさまざまな苦痛を和らげることを目指し、緩和ケアに関する3つの医療(緩和ケア外来、緩和ケアチーム、緩和ケア病棟)を行っています。
緩和ケアを考えるのに、早すぎるということはありません。がんに伴う身体のつらさだけでなく、気持ちのつらさや生活上で困っていることなど、ひとりで抱えずにご相談ください。
緩和ケアといっても、その形は様々です。
緩和ケアセンターでは、おひとりおひとりの状況に合わせて、最適な緩和ケアの形を提案していきます。
緩和ケアセンターは、がんの患者さんやご家族の抱えるさまざまな苦痛を和らげることを目指し、緩和ケアに関する3つの医療(緩和ケア外来、緩和ケアチーム、緩和ケア病棟)を行っています。
緩和ケアを考えるのに、早すぎるということはありません。がんに伴う身体のつらさだけでなく、気持ちのつらさや生活上で困っていることなど、ひとりで抱えずにご相談ください。
緩和ケアといっても、その形は様々です。
緩和ケアセンターでは、おひとりおひとりの状況に合わせて、最適な緩和ケアの形を提案していきます。
令和4(2022)年4月1日から、後方支援部門が地域連携センターから緩和ケアセンターに移管されました。
入院や外来を問わず、患者さんやご家族の意向を尊重し、院内外の多職種と連携し、ご希望の場所で過ごすための支援や、退院に向けた調整を行っています。
退院調整
退院後に活用できる社会資源(介護や福祉など)や、継続した医療が必要な方のご相談をお受けいたします。
介護上の相談にのってくれる「ケアマネージャー」や、実際に自宅を訪問してくれる「訪問診療医」「訪問看護師」などと連携し、「家で過ごしたい」という患者さんやご家族のお気持ちを大切にしてお手伝いします。
例えば、「一人暮らしで食事の準備や掃除に困る」「ベッドや車椅子がないと困る」などのご心配には、介護や福祉などの活用できる社会資源を一緒に考えます。
また、自宅以外の療養に関するご相談もお受けします。
介護上の相談にのってくれる「ケアマネージャー」や、実際に自宅を訪問してくれる「訪問診療医」「訪問看護師」などと連携し、「家で過ごしたい」という患者さんやご家族のお気持ちを大切にしてお手伝いします。
例えば、「一人暮らしで食事の準備や掃除に困る」「ベッドや車椅子がないと困る」などのご心配には、介護や福祉などの活用できる社会資源を一緒に考えます。
また、自宅以外の療養に関するご相談もお受けします。
在宅支援
外来通院で治療を受ける方々が、ご自宅での安全・安心な生活を保てるよう、在宅で受けられる社会資源を調整するお手伝いをします。
緩和ケア外来(緩和ケア科)
当センターは、平成12(2000)年に緩和ケア外来を開設しました。緩和ケア外来では、がんの治療時期の早い遅いにかかわらず、患者さんが身体の不快な症状や気持ちのつらさを感じた時から、専門の医師や看護師が主治医と協力して、苦しさを和らげられるように治療や相談を行っています。緩和ケア病棟の紹介も行っています。
外来日
月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
---|---|---|---|---|
○
14:00~16:00
|
○
14:00~16:00
|
- | - | ○ 13:00~15:00 |
・緩和ケア外来は完全予約制です。
・緩和ケア外来受診希望の方は、現在がんで通院中の医療機関担当医にご相談ください。患者さん、ご家族が直接予約することはできません。
・はじめて緩和ケア外来を受診される際には、緩和ケアセンターの看護師が同席いたします。(ただし、業務の都合により同席できない場合もあります。)
・ご希望に応じて、看護師による継続的なご相談もお受けできます。
・また、お困りの内容によっては、薬剤師や医療ソーシャルワーカー、公認心理師等、他の相談窓口をご紹介することもできます。
緩和ケアチーム
当センターは、平成17(2005)年4月に緩和ケアチームを設置しました。
緩和ケアチームは、当センターに入院や通院している方なら、治療の初期段階からどなたでもご利用いただけます。
現在の主治医や担当看護師、過ごす場所は変わりません。専門のスタッフが協力して、病気のこと、生活のこと、大切にしていることを多職種で共に考えます。
緩和ケアチームは、当センターに入院や通院している方なら、治療の初期段階からどなたでもご利用いただけます。
現在の主治医や担当看護師、過ごす場所は変わりません。専門のスタッフが協力して、病気のこと、生活のこと、大切にしていることを多職種で共に考えます。
緩和ケア病棟
当センターは、平成12(2000)年11月に緩和ケア病棟を開棟しました。
緩和ケア病棟は、がんに伴う身体や心のつらさなどの症状を、出来る限り和らげることを目指す病棟です。
通院では症状を和らげることが難しく、入院が必要とされた患者さんが対象です。
緩和ケア病棟は、がんに伴う身体や心のつらさなどの症状を、出来る限り和らげることを目指す病棟です。
通院では症状を和らげることが難しく、入院が必要とされた患者さんが対象です。
緩和ケア病棟入棟までの手続き
緩和ケア科外来を受診していただきます(完全予約制)。
主治医が外来を予約し問診票と入棟申込書をお渡ししますので、緩和ケア外来受診日にお持ちいただき、緩和ケア科担当医師にご提出ください。
緩和ケアに対するご理解などを確認させていただいた上で、院内の緩和ケア病棟入棟判定を経て、緩和ケア病棟に登録となります。
緩和ケア病棟の特徴
緩和ケア科外来を受診していただきます(完全予約制)。
主治医が外来を予約し問診票と入棟申込書をお渡ししますので、緩和ケア外来受診日にお持ちいただき、緩和ケア科担当医師にご提出ください。
緩和ケアに対するご理解などを確認させていただいた上で、院内の緩和ケア病棟入棟判定を経て、緩和ケア病棟に登録となります。
緩和ケア病棟の特徴
- 新型コロナウイルス感染症感染拡大予防のため、面会制限中です。
- ファミリーキッチンや家族風呂など、家庭に近い環境で過ごしていただけるような設備を整えています。
費用
治療内容にかかわらず定額制(1日の医療費が一定額に決められている)となっています。
上記の金額には、食事代や有料個室代は含まれません。
・緩和ケア病棟の入院費用は医療保険が適用されますが、医療費が一定の金額を超える場合は「高額療養費制度」などにより医療費の自己負担額の軽減が図れます。加入している公的医療保険にお問い合わせいただいて手続きが必要になります。
・病棟は個室16室、4人室2室です。部屋の設備等に応じて個室料金が設定されています。
治療内容にかかわらず定額制(1日の医療費が一定額に決められている)となっています。
医療費 | 入院日~30日以内の期間 | 31日以上60日以内の期間 | 61日以上の期間 |
---|---|---|---|
1日につき | 51,070円 | 45,540円 | 33,500円 |
3割負担 1日 | 15,321円 | 13,662円 | 10,050円 |
1割負担 1日 | 5,107円 | 4,554円 | 3,350円 |
上記の金額には、食事代や有料個室代は含まれません。
・緩和ケア病棟の入院費用は医療保険が適用されますが、医療費が一定の金額を超える場合は「高額療養費制度」などにより医療費の自己負担額の軽減が図れます。加入している公的医療保険にお問い合わせいただいて手続きが必要になります。
・病棟は個室16室、4人室2室です。部屋の設備等に応じて個室料金が設定されています。
緩和ケア研修会について
当センターでは、平成20(2008)年度から緩和ケア研修会を行っています。
がん対策基本法に基づく国の「がん対策推進基本計画」において、「すべてのがん診療に携わる医師が研修等により、緩和ケアについての基本的な知識を習得すること」が目標に掲げられ、各がん診療連携拠点病院で標準プログラムに基づき緩和ケア研修会が開催されています。
当院職員の履修状況
当センター職員のうち、研修会を終了したがん診療に携わる医師は以下のとおりです。
(*)のついている医師は、指導者研修を修了しています。
* 指導者研修…緩和ケア研修会を企画運営する指導者を養成するための研修会で、修了者は緩和ケア研修会修了者と同等もしくはそれ以上のものとの位置づけになります。
研修会の申し込みや県内各がん診療連携拠点病院での研修会の日程については、栃木県ホームページをご参照ください。
がん対策基本法に基づく国の「がん対策推進基本計画」において、「すべてのがん診療に携わる医師が研修等により、緩和ケアについての基本的な知識を習得すること」が目標に掲げられ、各がん診療連携拠点病院で標準プログラムに基づき緩和ケア研修会が開催されています。
当院職員の履修状況
当センター職員のうち、研修会を終了したがん診療に携わる医師は以下のとおりです。
(*)のついている医師は、指導者研修を修了しています。
* 指導者研修…緩和ケア研修会を企画運営する指導者を養成するための研修会で、修了者は緩和ケア研修会修了者と同等もしくはそれ以上のものとの位置づけになります。
研修会の申し込みや県内各がん診療連携拠点病院での研修会の日程については、栃木県ホームページをご参照ください。
宇都宮医療圏緩和ケア地域連携カンファレンス(医療者向け)
目的
宇都宮医療圏においては、各関係機関が緩和ケアを必要とする患者・家族が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう地域医療連携を図りながら取り組んでおります。
しかしながら、地域の皆様の緩和ケアを支援する中で、複雑・多様な課題が存在することから、施設や職種の枠を越えた、多施設・多職種の更なる連携の強化が求められています。
「宇都宮医療圏緩和ケア地域連携カンファレンス」は、これらの課題を横断的に捉え、関係者が、課題や情報の共有に加え、より多角的な視点で連携できる地域医療連携体制を強化することを目的として始めました。
しかしながら、地域の皆様の緩和ケアを支援する中で、複雑・多様な課題が存在することから、施設や職種の枠を越えた、多施設・多職種の更なる連携の強化が求められています。
「宇都宮医療圏緩和ケア地域連携カンファレンス」は、これらの課題を横断的に捉え、関係者が、課題や情報の共有に加え、より多角的な視点で連携できる地域医療連携体制を強化することを目的として始めました。
開催方法
宇都宮医療圏には、都道府県がん診療連携拠点病院である地方独立行政法人栃木県立がんセンターと地域がん診療連携拠点病院である済生会宇都宮病院があります。
このカンファレンスは、宇都宮医療圏全体の緩和ケアを充実させるため、両病院の共催で行っています。
このカンファレンスは、宇都宮医療圏全体の緩和ケアを充実させるため、両病院の共催で行っています。
2023年度実施計画
今年度もオンライン開催で予定しております。詳細は別途ご案内いたします。
2022年度の実施内容 オンライン開催
※横にスクロールしてご覧ください
開催月 | テーマ・内容 | 担当・会場 |
---|---|---|
5月28日 | 講演会:「緩和ケア患者・家族への支援 -負担感を減らす伝え方-」 | 県立がんセンター |
6月13日 | 講演会:「患者と家族に届くオピオイドの説明と痛みのアセスメント」 | 済生会宇都宮病院 |
7月6日 | 講演会:「子育て世代のがん患者さんのサポート -がんになったとき、子どもにどう伝えるか- パート2」 | 県立がんセンター |
9月 | 休会 | 済生会宇都宮病院 |
10月5日 | 講演会:「達成感から始めよう -治療や病状による摂取量低下に合わせた食事について-」 | 県立がんセンター |
11月14日 | 講演会:「神経難病に対する緩和ケア」 | 済生会宇都宮病院 |
12月7日 | 講演会:「自宅でできるスキンケア」 | 県立がんセンター |
2月6日 | 講演会:「治らないがんに対する最近の治療」 | 済生会宇都宮病院 |
3月1日 | 情報交換会:都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会緩和ケア部会報告 | 県立がんセンター |
意思決定支援(ACP)に関するご相談
アドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning : ACP)による意思決定支援の取り組み
当院では、アドバンス・ケア・プラン二ング(ACP)を通して、患者さんとご家族の意思決定等を支援する取り組みを行っています。
アドバンス・ケア・プラン二ングとは
将来の自身の病状や様々な変化に備えて、今後の治療・ケア、今後の生活における希望を患者さん・ご家族や近しい人とともに話し合い、患者さんの価値観や意思を尊重したケアをともに考えて計画していくことです。
患者さん・ご家族の価値観をもとに、自分らしく過ごせるような治療・ケア・生活を続けるために、医療者と共に考えます。
がんと診断されると、治療や生活のことなど不安になることがあると思います。
患者さんの意思は、状況によって変化することがあります。その時の気持ちや、大切にしている価値観を共有しながら、繰り返し話し合います。
患者さんの思いが尊重され、自分らしく過ごせるような治療・ケア・生活を続けるためには、それらのことを医療者や自分を支えてくれる人と話し合っておくことが大切です。
ご相談希望の方は、患者総合支援センター・がん相談支援センターまでお声がけください。
緩和ケアに関するご相談
緩和ケアに関してのご相談は、まずはがん相談支援センターにご相談ください。
ご相談の内容によって、緩和ケアセンターの看護師におつなぎします。
相談時間は、月~金曜日の 8:30~17:00 です。☎028-658-6484 (直通)
ご相談の内容によって、緩和ケアセンターの看護師におつなぎします。
相談時間は、月~金曜日の 8:30~17:00 です。☎028-658-6484 (直通)