『中央氷原で惑星封鎖機構をしばいていた俺の元に〇〇から依頼が来た』
構文が導入に便利過ぎるので番外編で一生擦ります
中央氷原で惑星封鎖機構の襲撃依頼を受けて稼いでいた俺の元に621から連絡が届いた。どうやらザイレムの調査に付き合って欲しいらしい。
密航のルビコプターで共闘してから定期的に連絡は来るのに一度も任務に呼んで貰えなかったのは縛りプレイでもしてたのかな?
どういう風の吹き回しだろうとは疑問に思いつつ、報酬も良いしようやく本編に関われるとウキウキで快諾したのは事実。ブリーフィングを確認するとしよう。
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〔久しぶり オルクス〕
〔今回は依頼を快諾してくれてありがとう〕
〔早速依頼について説明するね〕
〔洋上都市ザイレムのECMの停止を手伝ってほしい〕
〔よろしくね〕
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随分と簡素なブリーフィングだな…俺は原作知識として知ってるからいいけど、普通なんでECMを止める必要があるかとか言うもんじゃないか?
まぁ…これはウォルターの友人関連だし部外者に多くのことは言えないのかもな。
洋上都市ザイレムに到着。随分と霧が濃いな…
「来てくれてありがとう。この霧のせいで通信が繋がらないからあまり離れないでね」
『こちらこそお誘いありがとう。気をつけるよ』
視界を塞いだ上で通信まで妨害するとは…技研脅威の技術力と言うべききか…
621の機体はスタンバトン、重リニアライフル、蓮根ショットガン、スタンガンを装備しているのか…というかそのフレーム構成はアンフォラL2じゃないか?武器は違うから偶然か…あるいは寄せているのか…
俺は621の任務に一切同行出来て居ないせいで621の周回数が把握出来ていないため、ひとまずルビコプターとドルマヤンの双方に対応できるアンフォラM2に乗ってくることにした。
ECMフォグを停止させながら進んでいくが、621が一瞬で敵を蹴散らしていくせいで俺の出番が来ない…
『ごめん…これ、俺呼ぶ必要あった?』
俺がいなければエアだって「ゆっくり探してください」が出来たはずなのに…
「わたしには…貴方が必要」
わお、なんか熱烈だな…会うのはまだ2回目だし前の周でなんかあった?
調査ドローンからデータを確認しようとすると、ステルス中のゴーストを621が蹴散らしている。スキャンも使えないのにすごいな…少なくとも二周目ではあるようだ。
『あとは残りのECMに向かうだけだな』
目的地まで一直線に…
「待って…」
『…?何か問題が?』
「…制御装置は逃げないよ
ゆっくり行こう?」
それエアの台詞…!クソッ…俺は百合の片方だけを摘む最低の男だった…!消えろイレギュラー…!
頭ではそう考えつつも、ここで頼みを聞かない理由は無い。進行ルート上の敵は621が全て倒していたしルビコプターが来るまでザイレムは安全だろう。
ブースト移動を切り、普通に歩き始める。
「ありがとう…」
『それぐらい良いよ、何か話したいことでもあるのか?』
621は俺の少し右後ろを歩いている。隣歩けば良いのに。
「騙してごめんね」
『ッ…!?』
突き出されたコアロッドを紙一重で回避。
『後輩…!?』
「あーあ…避けられちゃった」
「オルクスはいつもこう…」
「なんでわたしの思い通りに動いてくれないの?」
『レイヴン?何言って…』
621のリニアライフルが俺に向けられる。意味がわからないが敵対するつもりらしい…やけに高い報酬…僚機あり…簡素なブリーフィング…騙して悪いがだコレ…!?
リニアライフルを躱し、引き撃ちを開始。まずいな…今の装備だと引く以外のことが出来ない。621の武器構成はスタッガーループを想定したものか…
「どこいくの?離れないでって言ったよね」
621はニードルガンとリニアライフルを両手に持ち、アサルトブーストで俺を追いかける。どう考えてもまともな状態じゃない…エアも困惑しているようだ。
「大丈夫だよオルクス」
「ちょっとビリってするけど、痛いのはそれで終わり」
ザイレムのビルの上を跳んで渡りながらレーザーライフルとプラズマミサイルで接近を牽制。本来なら射程はこちらが勝っているとはいえ霧のせいでロックオン距離が短い…追い付かれるのも時間の問題か…
「お願いだから大人しくしてて」
「わたしが守ってあげるからね」
まともにやり合うのは得策じゃないな…とりあえず振り切って最後のECMフォグを目指そう。通信を復旧しないと助けも求められない。
これでECMフォグに到着はしたが、俺の思考は完全に読まれていたらしい。霧の向こうに621の姿が見える。
「…これで何度目?」
「ガレージで目を覚ますのは」
「貴方が死ぬのを見るのは」
「後何回繰り返せば、貴方を救えるの?」
『…レイヴン』
君は…ずっと繰り返しているのか?
それならいっそここで…いや、彼女が死んだらループが終わる保証は?きっとチェックポイントからやり直すだけだろう…
どうすれば彼女を止められる…?
621が俺に襲いかかる。スタンガンとショットガンを射程外でやり過ごし、リニアライフルは上下に機体を揺らして高度をずらして回避。
「わたし、頑張ったんだよ」
「みんなをたすけようとして…」
「それが不可能だと知った」
「だからあなただけをたすけようとしたのに…」
「何度やっても救えなかった」
「最初は貴方と幸せになりたかったはずなのに」
「例えどんな形でも、貴方が生きてるなら
それで良いって思うようになっちゃった…」
目的と手段が入れ替わってしまったという訳か…それでこんな手段を…
リニアライフルをチャージしたのを見てパルスアーマーを発動。621の武装構成だとスタッガーになった時点で俺はハメられて詰みだ。
「戦いに出れば死んでしまうから、貴方を監禁した」
「…貴方は鎖で首を締めて自殺した」
「戦わせても駄目、戦いから遠ざけても駄目」
レーザーライフルは着実に621の機体APを削っているが、621はそれを意にも介さず攻め続けて来る。
「だからね…考えたんだ」
…まずい。チャージリニアの回避が間に合わずスタッガー。一拍置いてスタンバトンの帯電刺突。スタッガーから回復してすぐ機体に突き刺さったコアロッドが爆発し、怯んだところにショットガンで再びスタッガー。苦し紛れにスタンバトンをパルスアーマーで受け止めるがアサルトアーマーで剥がされ、さらにスタッガー…
ターミナルアーマーがあれば打開出来たかもしれないがもはや手遅れ。スタッガーループによりリペアキットを使うことも出来ずにAPを削り取られる。
「なにもできないように、壊しちゃえばいいって」
度重なるコアロッドからの放電で、俺は意識を失った。
「やっと…手に入れた」
っ…頭がぼぅっとする…寝起きだからか…?
ここ…どこだっけ…?
なんだ…いつもの寝室か…
《ーーーーー》
耳鳴りがする…
頭を抑えながら身体を起こしてベッドから出る。
寝室に彼女の着替えが脱ぎ捨てられたままだ…
階段を降りてリビングに入る。
『…おはよう』
「おはよう!オルクス!」
はあ…元気な挨拶だな…収まる気配のない耳鳴りに頭を抑えながら手に持った服を見せつけ、彼女を叱る。
『洗濯物はカゴに入れてって頼んだよな?』
「あっわすれてた…つぎはきをつける」
『ちゃんとしてくれよ?』
顔でも洗えば、この耳鳴りもスッキリするだろう。
その後は朝食を作って、仕事に行く彼女を見送って、洗濯をして…
まぁ、いつも通りの日常だな。
「ずっといっしょだからね、オルクス!」
『…あぁ』
騙して悪いがからの監禁エンドの予定でしたが、「4周目でSAN値限界のヤンデレ621に完全敗北してお持ち帰りされて夫婦ごっこさせられるオルクスが見たい」というなんかもう凄いリクエストを頂いたのでこうなりました
おかしいな…他2人よりマシな結末だったはずなのに…
補足
オルクスを「指導」した621は彼をザイレム内に隠し、ドルマヤンをしばいて帰投。ザイレム浮上後にオルクスを回収し、エアもしばいて燃え残ったものに火を点けた。
後は再手術を受けて…普通の人生を…
オルクス以外の全てを切り捨てたルート
エアちゃん621の凶行を見た後どんな感情でこの後過ごしたんだろう…
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V.IXオルクス
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