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#9 さとうもか氏と私の関係について〈中編〉と、次回noteの宣伝

先日書いた「#8 さとうもか氏と私の関係について〈前編〉」の続きです。
今回は、さとうもか氏がユニバーサルEMI契約時からワーナーにEMIとの契約内容を提示して(これもEMIとさとう氏の間の契約違反の情報漏洩ですね)、ワーナーの役員・阿木慎太郎からEMIの役員・岡田武士氏に対してクレームを入れるよう指示を受けていた件に始まり、ワーナーとの結びつきが強くなってきた経緯を書きたいと思います。

【2022年3月 「舟」の不本意なリリース、ユニバーサルEMI退社を決意】

前回の記事にある通り、さとうもか氏の話から本格的にアーティストマネージメントを考えるようになって明くる2022年の3月に、私も大好きな曲だったさとう氏の『舟』という曲がEMIから配信リリースされることを知りました。
両A面のシングルとして、『愛はもう』という曲と同時に出たのですが、私はそれが割とショックでした。

さとう氏にとっての『舟』は、(ここはあまり具体的には聞いていないですが)恐らくmelt bitterの彼かその後の彼と別れた時の曲なのかな、と、彼女の中の思い出深さではかなり思い入れのある曲なのではないか、と前々から感じていました。EMIに入る前、コロナ禍よりも前からあった曲です。
それだけに、大事にリリースを温めていたはずだと思っていましたが、いざ3月のリリースを見ると、「両A面」的な体を取りながらも「愛はもう」の2番手の曲として扱われている様子がありありと分かるような配信のされ方だったのが、第三者の私から見てもわかり、それがショックでした。

具体的に言うと、Apple Musicの「New」欄にはニューアルバムやEPが1枚、トップに大きく掲載されるようになっているのですが、それが『舟』ではなく『愛はもう』をピックアップするように編集されていたため、『舟』のほうはファンの方でも配信されたのに気づかないほど小さい扱いになっていたのです。このような小さい扱いをされるような曲だとは思っていなかったので、驚きました。

そんな時、ちょうど少し久々にさとう氏と3月に遊びに行き、私が昔から好きな代々木上原のdishというカフェでアップルパイを食べている時に(私はさとう氏に東京を好きになってもらいたくて、自分が好きな街やお店を案内するように一緒に行くことが多かったと思います)、思い切って「私は『舟』がすごく好きだったんだけど、どうしてあんなに小さい扱いなのかな?ちょっと残念に感じた」と話した時に、さとう氏が「やっぱり、そう思いますよね…」と、前回の記事で出てきたEMIの北村氏に「単なるストックの1曲」として扱われて、タイアップの付いた「愛はもう」を優先的に取り扱われるようになってしまった、と打ち明けられました。

私はそれがかなりショックで、北村氏はそもそもさとう氏の音楽を昔から知っていてEMIへの声をかけたはずなのに、『舟』をそういうストック曲として消化するような扱いをするんだ…というぞんざいな扱いにすごく悲しい気持ちになったのを覚えています。

【同年4月 美的計画「点と線」〜「吉井さん告白事件」までのモノローグ】

実は、それとほぼ同じタイミングの2022年1月〜2月に、私はワーナーミュージック・ジャパンからの依頼でゲスの極み乙女の10周年記念アルバム「丸」の特装版に封入される記念ブックレットの制作を依頼されていました。その関係で、メンバーや川谷絵音さんとの撮影やインタビューに立ち会い(メンバー全員は私がインタビューし、川谷さんソロはライターさんにお願いし、どちらも立ち会った記憶があります)、メンバーやワーナーのスタッフと話す機会が多い日々が続きました。

そんな中、ブックレットのメインの撮影が終わった時に、ワーナーのスタッフの方から「川谷さんがさとうもかさんに歌ってほしい曲があるみたいで、立石さんにさとうもかさんを紹介してもらいたいんですが」という依頼を受け、当時のマネージャーの上田氏の連絡先を教えてお繋ぎし、さとう氏は川谷絵音氏のプロジェクト「美的計画」で『点と線 feat.さとうもか』という曲を歌うことになりました。(後日、ワーナーで会った川谷さんに「ていうか立石さんがマネージャーやってるのかと思ってました!」と言われました)

そんなこともあり、前編から繋がるように川谷さん・ワーナーとの並々ならぬご縁を感じていたのは、私だけでなくさとう氏も同じだったかと思います。

そこで、4月下旬の『点と線』のリリース後、思い切って以前の記事に書いたワーナーの社員で友人であった吉井庸之氏に、川谷さんがさとう氏を推していたワーナー役員の阿木慎太郎氏と食事する機会を作ってもらえないかとお願いし、6月頭に4人で食事へ行くこととなりました。

吉井氏と私は、吉井氏の幼馴染の方が私の元同僚という繋がりもあり、2010年頃に知り合ってとてもお世話になった方です。2015,6年ぐらいまで確かゲスの極み乙女。の担当をしていた人で、その前はRIP SLYME、現在はWANIMA、あいみょんあたりのA&Rをやっているはずです。

私は2019年頃から結城萌子さんという声優の方の、川谷絵音さん関連プロジェクトでお仕事を依頼してもらえるようになったのですが実はその後の2020年に突然、告白されて困惑した…という流れがありました。
今回のYUUIが受けた、さとうもかの事務所剥がしを吉井氏初めワーナーが手伝ったのは、その時の恨みでもあるのかな、と感じています。


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こんなに丁寧にLINEくれていたのに…
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振られた後に嫌がらせするなんて、最低すぎます…

【5月〜6月 ワーナー役員のアドバイスで、さとう氏がユニバーサル役員へのクレームを入れる】

さて、そんなこともありましたが、当時はお世話になる立場でしたので、それで吉井氏を避けることなどは特にありませんでした。6月に阿木氏を交えて食事を取った際は、さとう氏がとにかくEMI(主に北村氏)への不満や、マネージャーが常時付いていないこと、私(立石)をマネージャーにして活動したいということを阿木氏に伝えました。

そこで阿木氏から「ではまず、その担当(北村氏)を外してもらうように、その人の上司にクレームを言ったほうがいいよ」と言われ、さとう氏はユニバーサルEMIと北村氏への不満をメモ書きにして整理して書き出し、上司の岡田武士氏のメールを探り当ててクレームを入れました。

そんなこともあり、6月の終わり〜7月頃に北村氏はさとう氏のアーティスト担当を外され、同時にマネージャーとして雇われていた上田氏は産休で不在、ということになり、後述しますが、8月から私がEMIと契約して、さとう氏のマネージャーに正式に就任したことがありました。

思い返すと何しろ、さとう氏は本当に嫌いな人を悪く言うことが多く、「北村さんと顔の同じ部分にシミがあるので、レーザーで焼きたいんですよね笑」などちょっと酷めのことを言ったりしていたので、嫌われる立場になった時に「ああ、さとう氏のこういう所、そういえばなんとなく昔から嫌だったよな…」と思い出したりしていました。

これが、2022年の9月にユニバーサルと、2023年の2月にワーナーで話し合いした時にさとう氏が嘘泣きをして周囲の同情を買う、ということを(私が見た限りでは)2回していたのですが、この「顔のシミ」の話などでなんとなくモヤッとしていた気持ちが確信になった瞬間がありました。これはまた、別の記事で掲載します。

阿木氏と会った私の感想としては、彼はyonawoなどのバンドが気に入っている(yonawoに何千万かけている)という話などをしていて、「確かに、yonawoみたいにああいう元気で雰囲気のある男の子バンドが好きなんだろうな〜。それは確かに、さとうもかにはピンと来ないだろうなぁ」と感じたのを覚えています。しかし、同席した吉井氏が「もかちゃんには立石さんしかいないと思います」と推してくださったりなどあって、阿木氏もワーナーで出迎えるのを前向きに考えてくれているようにも見えました。

しかし、吉井氏はワーナーの中であいみょん=女性シンガーソングライターをやっているわけですから、さとうもかの担当に付けるというのは現実的ではありませんでした。その流れで「川副くんとか、担当にいいと思います」という話になり、川副耕介氏を後日紹介されました。

【ワーナー川副耕介氏のキャリア・発言についての疑問など】

川副氏は、私の長い付き合いの彼氏とも知り合いで、マキタスポーツ氏のイベントなどを学生時代から主催したりと音楽の好きな若手のセンスがいい感じの子、みたいに紹介されました。年の頃は30代半ばぐらいだったと思います。帰宅してから彼に訊いたところ、「川副は音楽好きだしいいんじゃない?」という感じで言っていて、最初は好意的に感じていました。
Webマガジンに、川副氏のファッションスナップの記事があったので、そこからのプロフィールを引用します。

「大学生時代からHIPHOPカルチャーに傾倒し、学生ながら様々な音楽イベントをオーガナイズしてきた川副さん。卒業後は所縁のあるアーティストのマネージメントやライブ制作を行いながら、数年前に現在のレコード会社に入社。主にKOHHやAwich、マキタスポーツなどの人気アーティストのマネージメントを軸に、若手の才能を発掘・育成するなど、音楽業界の裏方で日々奮闘中。またツアーやライブで全国を駆け回ることも多く、行く先々で訪れる美食スポットにも明るく、グルメな一面も。」
とのこと…

しかし、後日紹介された川副氏にもちょっとした疑念というか「仕事の仕方がおかしいな」、と思うことがあり(この記事に後述します)、ナチュラルファウンデーションの柴田やすし氏にその話をしたところ、川副氏は日本コロムビアに入社→Awich氏の事務所and musicでAwich氏のマネージャーをされていたそうですが、「and music所属中、Awichのファンに手を出して、それを知ったAwich氏にクビにされた」ということでした。

というのも、柴田やすし氏はキリンジの所属レーベルだったコロムビアで川副氏と知り合い(キリンジのコンピ盤の仕事などの縁もあり)、ナチュラルファウンデーションに誘った(けど断られた)ようで、今になってこういう川副氏のゴシップを言って回っているそうです。恐らく私も裏で色々言われているのだと思いますが、情けないので、柴田氏は身の回りの人のしょうもない噂を流すのはお辞めになったほうがいいかと思います…。

クビになった後、フリーランスの期間を挟んで、先述のワーナー吉井氏に誘われ、yonawoの担当になったと聞きました。現在はこの投稿の通り、川谷絵音さんまわりの仕事をしているそうです。それは別にいいのですが、こういうフダ付きの人がすぐに復帰できていることも、そんな人がさとう氏の担当に付くかも?という話があるのも、正直嫌だなと思っていました。

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現在は、さとうもかが詐病で休業していた時にやたらと私のインスタストーリーを見に来ていた小池という人が担当になる予定だそうです

というのも後日、川副氏とお会いして、さとうもかの今後の構想について色々と話している時、アーティスト育成では定石的な「バックバンドにベテランの人を入れて、音作りや演出についていろいろとバックアップしてもらったり、教えてもらうようなことがなかったそうなので、もかちゃんにはそういう機会を作れたらいいと思っています」と話をした際に、川副氏から「でもそういうベテランの人って、意見とか個性があるから面倒臭いし、立石さんが疲れますよ。それよりは器用で言うことを聞く若手を安く使ったほうがいいと思いますし、そういう人とやり合うよりは、僕たちはアーティストの機嫌を取って美味しいご飯でも作っている方が役に立てると思ってます」と、あんまりな理由ですげなく却下されたことがありました。

「え?ベテランは面倒臭いって何…?」と、私は残念に思いました。
ベテランの人に個性があって何が悪いのかよくわかりませんでした。私はどちらかと言うと逆にその人なりの戦い方、仕事の仕方をしてきた結果生き残っている人からさとう氏が学べることはきっと沢山あるだろうと、それを経験してもらったほうが、息の長いアーティストになるだろうということを考えていました。私の友人のミュージシャンでも同様の経験をして良かった、と話す人もいましたので。
それに川副氏が言っていることは、「自分が楽をしたい」ということであって、それってアーティストのことを考えて働くのとは違うのでは…?

そんな川副氏のインスタントな考え方に疑念を持ち、会社のことを相談していた柴田氏に相談した結果、Awichさんの仕事をしていた時の川副氏の良くない噂を聞き、残念に思うと同時にどこか腑に落ちた感じがありました。

【#10 さとうもかと私について〈後編〉の宣伝】

ちなみに、EMIを退社した後の12/1に、ワーナーから正式なオファーシートをいただきました。これは、阿木氏がワーナーの本社の役員(米国の偉い人たち)から、〈さとうもかを獲得する〉というプレゼンの承認が降りたので、1年契約するというものでした。下記の画像がオファーシートの一部です。

ワーナー阿木氏も、役員とはいえ会社員なので、米国の偉い人に承認を得ないといけないのだそうです。つまり逆に言うと、「獲る」と決めたら獲らないと逆に米国の役員から怒られるのです。
具体的にはそうですね…明日とか…なんか仕方なく「ワーナーが獲ったよ」…みたいな報告が…あるかもしれないですね…。

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ワーナーのオファーシート。このような感じのドラフトが届いていました

次回は、オファーシートの全部を掲載しますが、その部分は有料にしようと思うので悪しからずです。
しかし、これからレーベルと契約を結びたいと考えているアーティスト・ミュージシャンや、既に契約したがその契約に疑問を持っているアーティスト、これからレーベルや事務所を作って音楽業界で働きたいと思っている人、なんとなく物知りになりたい人には、完全に本物で解説も付ける予定なので、ものすごく参考になる内容になるかと思います。
4月第1週目ごろに掲載します。フォローしてお待ちいただければ、絶対に参考になるマジリアル契約話を書くので、ぜひご期待ください。

以上、今回はさとう氏がEMI在籍中に企てていた、ワーナー移籍への布石の話をお届けしました。

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編集ライター・ディレクター/東京生まれ。学生時代の2004年〜J-WAVEでフリーランス。以後雑誌などの編集ライターも。2022年 マネージメント&出版の会社YUUI inc.を立ち上げ。 音楽ビジネス、美容、ライフスタイル、アート、経営、クリエイターの生き方などについて。
#9 さとうもか氏と私の関係について〈中編〉と、次回noteの宣伝|YUUI 立石郁