いくらでも遊べる621を女性として扱っているのが裏目に出た…
リクエストに応えるのって難しい…申し訳ない
ンメーテルリンク…生モノは…やめておけ…
コーラルを巡る争いが収束し平穏が訪れたルビコン3。
今日、俺は休暇を使い復興中の町を散策している。ウィンドウショッピングを楽しんだり食料や消耗品を買い込んでいたところ、一つの店を見つけた。
「ルビコン堂書店」
ルビコン…お前にも…書店ができた…
ルビコンに訪れた平和を噛み締めながら娯楽を求めて店に入る。できたばかりであるのだろう店内には本が綺麗に整頓されている。
まだ空っぽの本棚もあるがいずれ埋まっていくのだろうと思うとこれからが楽しみだ。
「週刊ルビコン」
「今さら聞けない!ミールワームの育て方」
「勝ち機体がわかる!ACレース券の買い方」
「(腐向け・R18)B1×B2本」
「転生したらCパルス変異波形だった件
〜破綻を恐れて追放された俺、
スキル:アイビスで無双する。
俺を燃やそうとしてももう遅い〜」
小説や雑誌以外にもバリエーション豊かに仕入れてあるんだな。な◯う系はこんな殺伐世界でも人気なのか…
良さげな小説を見繕いながら本を見ていく。やはり本を探す時間というのは良いものだ。久々の娯楽に心が浮き足立ち、満たされていくのを感じる。
………待って、今変な本紛れてなかった?
いや、な◯う系も世界観的に十分おかしいけどもっとおかしいのあったよね!?
「(腐向け・R18)B.1×B.2本」
メーテルリンク作
R18の?BL同人誌を?店頭で?この店の在庫管理どうなってんの!?「売れ筋!」じゃねぇよ!道徳、倫理観ゼロか?ろくでもない書店だ…
…一回落ち着こう。
薄い本を手に取り裏面を確認。あらすじが掲載されているようだ。
【大企業アーカイブ・コーポレーションのベスパー部隊の第二隊長、B.2エスカルは、いつも彼の手を煩わせる第一隊長、B.1フリートの自由さに翻弄されていた。しかしある出来事を契機にだんだんと心惹かれていく…】
実質生モノだこれ!?言い逃れの余地もなくフロイト×スネイルだこれ!?100人に聞いたら100人がフロイト×スネイルって答えるレベルだこれ!!
…結局俺は好奇心を抑え切れずこの本を購入し、帰宅する事となった。
「ここは景色も良い…このままお前とヤり合いたい…そんな気分だ」
他に誰もいない夜景を一望できるオフィスでエスカルに迫るフリート…
「私にリードされること、光栄に思いなさい」
強化人間の力で押し返し、反転攻勢に入るエスカル…攻守反転は戦争では?と不安に思ったがただの誘い受けだった。
「貴方の駄犬にフリートの代わりが務まるとでも?」
621が筋肉ダルマの変態男にされてる…これAC乗れないだろ…
読み終えてしまった。構成、絵、ストーリー…正直文句の付けどころが無かった。例のな◯う小説よりよほど面白い。
なまじ才能があるばっかりにこんな事に…
これはYABAいな…こんなものが世に放たれて良いのか…?
このあとめちゃくちゃ星外にリークした。
ーー独立傭兵オルクスのリークにより
メーテルリンクの同人誌は瞬く間に
星外へと広がる事となる
混乱の渦中にあるルビコンでは
過去に例をみない同人誌ブームを迎え…
コーラルとACレースと同人誌の聖地として
ルビコンはその名を広めていく事となった
「役立たずども!V.IとV.IIはデキているらしいぞ!」
「俺とウォルターの本とは…
ンメーテルリンク…生モノはやめておけ…」
「どうして…俺とヴォルタの本が出てやがる…」
「既にオキーフ長官とラスティ殿の本が…
ペイター×ホーキンス…ううっ…良い響きだ…」
「レイヴン、噂は聞いたことある?
そう…見届けようというのね…」
「ご友人方!私とも踊りましょ……」
「百合に挟まるクズは死んだみたいだね、良かったよ」
なんか…えらいことになってきたな…
お前のせいである。
もう終わりだねこの星
お前のせいである。
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〔フッ…やあオルクス、ラスティだ。
君が星外にリークしたメーテルリンクの同人誌
ンフフ…その効力をお見せしよう]
「なんてものを世の中に解き放ったのですか!?
まさか、集積コーラル到達作戦の際に応援をよこさなかったことを根に持って…!?
貴方からも何か言って下さいよ!フロイト!」
「ああ、そうだな。
おれもそう思うぞスネイル」
「第一隊長と第二隊長の姿を見ていたらこの迸る想いを抑えられなくて…!
既に増刊を要請しました」
「…はぁ。仕方ありません。
オルクス…企業を怒らせた対価です。
死んで代償を払って貰うとしましょう…」
〔フフ…見ての通りスネイルは怒り心頭だ。
思わず吹き出したスウィンバーンは既に再教育センターに送られている。
ンフ…後ろから刺されないよう気をつけてくれ〕
ーーーーー
数日後、俺は再び書店を訪れた。以前は空っぽだった本棚にはぎっちりと同人誌が詰まっている。どうしてこんな事に…
お前のせいである。
おっと?あそこにいるのは621とウォルターとエアじゃないか?
彼らも書店を見にきたのだろう。せっかくだから声を掛けておくか。
「ウォルター、このほんかっていい?」
「お前が物を欲しがるとは珍しい、値段を見せてみろ…」
財布を開きながらウォルターは621の元に近づいていく。
しかし…
「犬を甘やかすとは…
相変わらずだなンハンドラー・ンウォルター」
「貴様は…C1-249スッラか」
「ンハンドラー・ンウォルター…
その本はやめておけ…」
「お前が何を言おうと、俺は621の選択を尊重する
621、何が欲しいんだ?」
「オルクスのほん!」
へぇ…俺の本を欲しがってくれているのか。今後のルビコン発展について雑誌からの取材を受けた時のかな?
「621…!?これは…!?」
「オルクス総受け本」
ん…?
んん…??
え……???
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ー゛ー゛ー゛ッ゛!?」
「ス゛ネ゛イ゛ル゛…!」
「(社会的に)死んで代償を払えって事かよ……!」
「後ろから刺されるってそういう事かよ!?」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ー゛ー゛ー゛ッ゛!?」
「…621、この本はやめておけ」
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