ルビコンわくわく傭兵ライフ   作:性癖解放戦線

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◯AA22EX2: HEAVY CAVALRY-CATAPHRACT
AP:47474 姿勢安定性能:1500
防御性能:実弾◯ EN△ 爆発△
・武装
ガトリンググレネード
ダブルガトリングキャノン
多連装面制圧ミサイル
可変式多機能レーザーキャノン
マルチレーザーライフル
パルスバッシュシールド

コアMTを拡張型HCに取り替えそれに見合ったサイズに大型化されたカタフラクト
通常のカタフラクトと違いコアの両腕が使用可能であり、懐に入られてもマルチレーザーライフルとパルスバッシュシールドによる迎撃が可能



執行少尉オルクス√6

ーーーーーーーーーー

討伐作戦障害排除

 

 ヴェスパー第2隊長 スネイルです

 これより作戦内容を伝達します

 

 惑星封鎖機構がアイスワーム討伐完遂後に

 拡張型HC2機を投入する計画を立てていると

 ハクティビスト集団からリークがありました

 

 ひとつは貴方が旧宇宙港で交戦した

 AA22EX: HEAVY CAVALRY-SERAPH

 搭乗者は執行尉官 オルクス少尉

 

 もうひとつは拡張型HCに

 特務機体カタフラクト型ユニットを装備した

 AA22EX2: HEAVY CAVALRY-CATAPHRACT

 こちらはAI制御の無人機とのことです

 

 この2機は現在ヒアルマー採掘場にて

 最終調整を受けています

 

 独立傭兵レイヴン 貴方は

 独立傭兵キング 独立傭兵シャルトルーズ

 そしてヴェスパー部隊の第1隊長フロイトと共に

 これを撃破し計画を阻止してください

ーーーーーーーーーー

 

 

 オルクスの…排除…

 

 彼が惑星封鎖機構に所属している以上、いずれこの時が来るのはわかっていた。ルビコンを封鎖する彼とコーラルを求めるわたし達では相容れない。

 

 それでも、なんだかんだでわたしと彼との決着はうやむやになっていたから、このまま戦わずにやり過ごせるかもしれないと期待していた自分もいて…

 

 今回こそ彼を救ってみせると決めたのに…どうしてこんなことになっちゃったんだろう…

 

 

 あのHCの四肢を捥いで無力化すれば…ダメだ。今回の作戦はわたし1人じゃない。きっと他の3人は彼を生かしはしないだろう。

 

 戦闘狂のフロイトは最後までやりたがるし、この依頼のきっかけを持ってきたブランチの2人はレイヴンをやられたことへの報復をするつもりだと思う。

 

 

「あのHCとは密航からの因縁だな 621…だが、あの時からお前の技量も上がっている。相手が悪かったと教えてやれ」

 

 そうじゃないの…ウォルター…わたしは…  

 …この状況から、どうやったら彼を助けられるというのだろう。このままじゃまた…!

 

 

 

 

 

  [メインシステム 戦闘モード起動]

 

 

 …ミッション開始だ。

 

 

《アリーナの上位ランカー3名との合同任務…それだけの相手という事です 気を引き締めていきましょう》

 

 

「レイヴン、これが終わったら俺ともやろう」

 

 開口1番、フロイトはわたしに模擬戦を持ちかけてくる。正直今は彼に構っていられるほど心に余裕がない。

 

「HC-Sは上を取りながらの狙撃を得意としているそうだな……………レイヴン」

 

 キングは少し躊躇った後にわたしをレイヴンと呼ぶことにしたようだ。わたしのことを見極めることも出来ずに「レイヴン」が死んだ以上思うところがあるのだろう。キングの言葉に対してわたしはACで頷き、肯定を示す。

 

「それならHC-Sの相手は滞空性能に長ける俺とシャルトルーズが引き受けよう」

 

「相変わらずだねキング。その偉そうな口ぶり友達なくすよ」

 

 やはりブランチの目的はオルクスらしい。でも戦闘する理由付けとしては合理的だから否定する理由は特に…

 

「無人機よりもオルクスとやらの方が面白そうだ。俺にやらせてくれよ」

 

 …そうだ。彼はこういう奴だった…纏まりがなさすぎて不安だ。1人1人の主張が強すぎる。

 

 

 

 

 

 言い争う3人を横目に目的地へ向かう…最終調整をしているにしては警備が薄すぎないかな…?

 

 

 

 

 

[コード5 V.Iフロイト及び

 独立傭兵レイヴン キング シャルトルーズです]

 

『ランク1、3、5とは大盤振る舞いだな…それだけ企業勢力も本気ということか』

 

[あるいは…私達がやり過ぎただけかもしれません]

 

 拡張型HCの調整地点に到着…そこには、完全に調整済みの2機が並んで待ち構えていた。ブランチの掴んだ情報はフェイクだったらしい。

 

[力を持ち過ぎた企業 秩序を破壊するブランチ

 封鎖システムには障害でしかありません]

 

『ああ…始めようか』

 

 HC-Sのフライトユニットが展開し、滞空を開始する。

 

[戦闘支援システムAI 単独執行モードに移行]

 

 

 

『[排除 執行]』

 

 

 無機質な声でオルクスとAIが告げる…戦闘開始だ。

 

 

「ちょっとキング…話が違うんじゃないの」

 

「誘い出されたようだな…だがやることは変わらない。優先順位は分かっているな?仕掛けるぞシャルトルーズ!」

 

「偉そうにしない!」

 

 ブランチがオルクスに向かって真っ先に飛び出す。

 

『ブランチの連中…レイヴンの仇討ちのつもりか?だがこの状況を作ったのも元はといえば貴様ら…ここで消えてもらおう』

 

 

 

 

 

「横槍を入れられると面倒だ。安い方から片付けよう」

 

 オルクスとブランチが交戦しているのを尻目に、HCを搭載したカタフラクトを見据える。結局フロイトはこちらからやることにしたらしい。

 

 

 カタフラクトがフロイトに向けて突進体制に入る。普通のカタフラクトならば突進中に正面から拡散バズーカをもらうことになるはずだけど…

 

 

「無人機にしては消極的だな…そういう動きも出来るのか」

 

 拡散バズーカ発射と同時にカタフラクトがドリフトターン、装甲で拡散バズーカを受け止める。そのまま進行方向を切り替え、わたし達を中心に円を描くようにしてミサイルの発射やガトリングキャノンとレーザーキャノンによる砲撃を開始した。

 足を止めることなくその火力を押し付けるという弱点を守る立ち回りだ。

 

 

「お前の戦い方…まるで衛星という感じだ。その見た目で戦車じゃないのが面白い」

 

 

 わたしの装備構成では中遠距離には分が悪い。向こうから攻めてこない以上こちらから詰めるしかない。拡散レーザーキャノンを跳躍で飛び越えて、アサルトブーストで接近。

 

 

 懐に入り込んで…

 

 

 ダメだ。パルスシールドが光を増したのを見て撤退。さっきまでわたしが立とうとしていた場所をレーザーブレードとパルスランスを構えたカタフラクトが凄まじい勢いで走り抜けた。下手に突っ込んでいたら貫かれるところだった。

 

 

 

 

 

「前哨戦にしては中々面白い…だが、そろそろ飽きてきた」

 

 

 わたしを通り過ぎて方向転換をするカタフラクトへフロイトが肉薄し、拡散バズーカを撃ち込みACS負荷限界。レーザーブレードを叩き込む。

 

「思考ルーチンさえ分かれば変わり映えのしないつまらん奴だ」

 

 まるでチャティを倒したときのような手際で、瞬く間にカタフラクトを片付けた。

 

 

 

 

 

[オルクス少尉…申し訳ありません]

 

『十分やってくれたさ、イア。こちらも「枝打ち」は終わった』

 

 

《キング シャルトルーズ 共に機体反応消失…!?》

 

 オルクスの方を見ると、レーザーにコアを貫かれたアスタークラウンと、コアと脚部が両断されたアンバーオックスが谷底に墜ちていくのが見えた。ほとんど同時にブランチの2機を片付けたらしい。

 

『いつも通りサポートに戻ってくれ』

 

[了解です…私が貴方をサポートします]

 

 

 

 

 

《執行尉官オルクス少尉…HC-S来ます!》

 

 

「準備運動は終わりか?ならやろう、もう待ちきれないんだ」

 

『少し遊びに付き合ってやろう…V.I』

 

 

 フロイトがレーザードローンを展開しつつアサルトブーストで突撃。オルクスがドローンの攻撃に対応して躱しながらシールドで叩き落としているところへブレードで斬り掛かる。

 

 オルクスはブーストでブレードを振り切ってからレーザーライフルでロックスミスを狙撃。移動先にわたしも二連グレネードを発射、シールドで受け流されたが完全に無効化された訳ではない。

 

 ショットガンを当てるために近づいてきたわたしをパルスキャノンで拒絶するが、拡散バズーカをガードすべきではないと判断したのか再びブーストで距離を取った。

 

 

《フライトユニットを使わせなければ手が出せません

 攻撃を続けましょう》

 

 オルクスはこちらが安易に手を出せない大穴の上から、旧宇宙港の時と同じく一方的に射撃を続ける。フロイトのレーザードローンが気を引いているうちに追いかけ続けるしかない。

 

 

 オルクスにブレードで攻撃を仕掛けると、彼は最後のブーストを発動。これで…

 

 

 オルクスがブーストした先にいたのはロックスミス。シールドバッシュで吹き飛ばし、壁に押し付けた。

 

 

 今のブーストは回避じゃない…攻勢に出る為の一手だったんだ…!ロックスミスはACS負荷限界。HC-Sのパルスキャノンが展開していく。

 

 

「動け…ロックスミス…!」

 

 展開されたパルスキャノンからアサルトアーマーのようなパルス爆発がロックスミスに向けて放たれた。

 

『…ゲームオーバー、だな』

 

「まだだ…!これからもっと…面…白く…!」

 

 

 ルビコンにおいて最強のAC乗りは、あまりにもあっけなく終わりを迎えた。

 

 

 

 

 

『…遊びは終わりだ。今度こそ決着をつけよう』

 

 フライトユニットのオーバーヒートしたHC-Sが巨大なクレーンの側に着陸。その正面にわたしも降り立つ。

 

 貴方はここで止めてみせる。

 

『出し惜しみは無しだ。全力で行くぞ、イア』

 

[………了解です フライトユニットを強制冷却]

[巡航形態から近接形態へ移行します]

 

 

 

 地に脚をつけたHC-Sはアイビスを駆ったエアのような2連続のブースト挙動でわたしの背後に回りこみブレードを振るう。クイックブーストで懐に潜り込むと、今度はシールドバッシュでわたしを突き飛ばした。

 

 

《この推力…人間に耐えられるものでは無さそうです》

 

 …彼は自らの身を危険に晒してまでわたしを排除しようとしている。早期決着を目指さないと…!

 

 ブーストで距離を取ったオルクスはバースト射撃でこちらを牽制。ブースト直後の硬直を二連グレネードで狙い撃つ。

 

 

 再度急接近してきたオルクスのブレードを読んでパルスブレードをチャージ。ACS負荷限界にショットガンを撃ち込み、アサルトアーマーで追撃。

 

『ッ!やってくれる…!』

 

 

 

 多彩な射撃と高速接近してのブレードを捌きながら着実に反撃でダメージを与えていく。

 

[オルクス…!APが20%を切りました]

 

《敵機ダメージ限界に近づいています!》

 

『まだだ…まだ終わる訳には…!』

 

 

 

 

 

 超巨大ブレードによる薙ぎ払いを背後に回り込んで回避。背面のフライトユニットをパルスブレードで切断した。

 

 

 片方のブースターではバランスを取れず、オルクスの機体はふらふらとわたしから離れていく。

 

 

『メインブースターをやられた…これでは飛べないな…ここまでか…』

 

 

 残った反対側のブースターも負荷に耐え切れず自壊。HC-Sが落下を開始した。

 

 

『だが…目的は果たした。時間稼ぎくらいにはなっただろう』

 

 

 

 

 

『ーーーーーーーーー、レイヴン』

 

 

 

 

 

 何かを言い残して、オルクスは谷底へ消えていく。

 

 

 

 

 

 わたしはまた、彼の手を掴み損ねた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ヒアルマー採掘場はカタフラクトが暴れるには狭すぎるのであのでかい穴の外周になんかいい感じの広場があることにしておきます

◯オルクス
自分だけの専用機にキャッキャはしゃいでいたら、殺人的な加速にキャッキャ(吐血)する羽目になった
HC-Sのモーションはエアくらいの速度でクイックブーストしてくるAMイグアス(AP半分以上)のイメージ

次に読みたいのは?

  • V.IXオルクス
  • G8オルクス
  • C4-622ルクス
  • オールクスマインド
  • ランク1 オルクス

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