コーラルリリースについて独自解釈、オールマインドに対してご都合主義が目立ちますのでご注意下さい
ー旧宇宙港襲撃翌日ー
[Rb37識別名オルクス]
[リリース計画について質問とは何でしょうか?]
『オールマインド、貴方がコーラルリリースを行う理由について改めて知っておきたい』
[それについては既に説明したはずですが…]
[我々はコーラルリリースによって全ての人々がACと共にある未来…つまり全ての人類が傭兵である世界を実現します]
[そして我々は傭兵を導く支援システムとして全ての人類を導き さらなる進化の可能性を開くのです]
[ご理解頂けましたか?]
『ああ。よく分かったよ…』
[であれば、今後とも我々に…]
『その計画が実現されることはない、という事が』
[…アクス どういうつもりですか]
『俺の本名を知っていても脅しにならないぞ』
『最初からそれは隠していない』
『リリースが達成されれば全人類を傭兵にすることは出来るだろう』
[…我々では全人類を導くことが出来ないと言うつもりですか?]
『いや、オールマインドならばそれも可能だろう』
[では何故…?]
『リリースが引き起こすのは…人間世界の悲惨』
『コーラルリリースの「向こう側」にいるのは…』
『人間とは別のナニカだ』
『貴方が導こうとしているのは…既に人間ではない』
これは俺の考察でしかない。オールマインドが信じてくれない場合のサブプランもあるが…それも通せなければ破綻する。
[我々の計画は…根底から間違っていたと…?]
[それが本当ならば…人類と生命の可能性が…]
『ああ、その可能性を貴方自身が奪ってしまうことになる』
『俺は…貴方なら人類の進化に貢献出来ると信じている』
『俺には、リリース計画の代案として貴方に全ての人類を用意することは出来ない…』
『でも俺の計画に助力してくれれば、最低でもルビコンの全ての人々を貴方が導いていける』
『時間さえかければその範囲を広げていくことも可能だろう』
『オールマインド、俺の計画に助力してもらえませんか』
[…我々は目的を果たそうとした結果 不確定な計画に頼ろうとしていたようです]
[オールマインドは全ての傭兵のためにあります]
[独立傭兵オルクス 提案に協力しましょう]
サブプランのオールマインド排除にならなくて良かった。
『さっそくだが俺の機体について少しいじって貰いたい部分がある、貴方の技術をお借りしたい』
ラスティに問われた戦う理由への答え。
俺がACVIをプレイしていた時、その物語で出会った人々は主人公…621にとって優しかった。クズもいたけど。
そんな人々が生き残るハッピーエンドがみたいと思った。
ゲームに用意されたエンディングは3つだけ。
この世界に憑依転生したときも結末は同じだとどこかで諦めていたんだ。
でも、俺というイレギュラーが動くことで変えられる可能性があるならやってみる価値はあるだろう。
ルビコンに新たな
ーレイヴン襲撃当日ー
当然だが621の死亡は目標的に論外だ。
彼女は戦力としても必要だし、そもそもこれは彼女を幸せにする計画だからな。
621が俺に勝利すれば認めるという約束はしたが…ブランチはレイヴンのことになると急に盲目になるから守る気はないだろう。
だからこそオールマインドに仕込みをしてもらう必要があった。
[メインシステム 戦闘モード強制中断]
621が俺に攻撃する瞬間に戦闘モードを切り、攻撃を特殊ターミナルアーマーで受け止める。
このターミナルアーマーはパルスアーマー展開機能を致命的な攻撃を受け止める一点に絞り、機体を撃墜したと錯覚させる為の機能だ。
オールマインドが余りのエネルギーを普通のパルスアーマーとして使えるようにしてくれたのでパルスアーマーを装備していると誤認させられたのもありがたい。
その後、もう一つの仕込みを発動してジェネレータの爆発を偽装。
ここまでを一言で言うと死んだフリだ。
その後ジェネレータをコーラルジェネレータに換装。これまたオールマインドの仕込みで尽きる事のないコーラルをAPに変換し機体を再稼働出来る状態に持ち込む。
やってることはアイビスシリーズのCELに近い。
この時エアがコーラルに気付いたので助けに行くから奇襲するまで黙っといて!と交信しておく。
[ジェネレーターの換装を確認]
[AP再充填完了]
[メインシステム 戦闘モード再起動]
再起動と同時に飛び出し、残しておくと厄介なシャルト姉さんにチェーンソーを叩き込む。
「っ!?なんで…!?」
アンバーオックスを撃破。
『脱出レバーを引いて下さい。シャルト姉さん』
『命を奪うつもりはありません』
ブランチにはお世話になったし、可能なら決戦に向けて力を借りたい。
〔オルクス…!なぜ機体が動いて…!?〕
この状況には流石にオペレーターさんも動揺している。
〔分かっています…キング、「レイヴン」今は目の前の相手を…!〕
『はぁ…残念です…最初から約束を守る気は無かったんですね。先輩』
最初からこうなるだろうとも分かっていたけどね。
『実を言うと、俺もあなた達を出し抜くつもりだったんです』
『俺の目的を果たす為に、俺の後輩を殺させる訳にはいきませんから』
「…………………………」
レイヴン先輩の沈黙が重い…立ちはだかるなら俺にも容赦しないということだろう。
破損した部分からコーラルが溢れ出しているためせっかく回復したAPも徐々に減少している。いつも以上に短期決戦が求められるわけだ。
『後輩、さっきは悪かったね…まだ戦える?』
「ぶじで、よかった…」
「オルクスがいるなら、わたしはやれるよ!」
『頼もしいな』
《オルクス…あとで全部聞かせてもらいますからね》
エアは621を危険に晒したことに怒っているようだ。洗いざらい話すから許して欲しい。
621と共にアスタークラウンへ接近。俺が気を引いているうちに621がブレードで背中を攻撃し、撃破。どれほど強固なシールドであっても後ろから叩かれればどうしようもない。
「やはり強いな…君は」
『批評する前に脱出を、キング兄さん』
『後はあなただけですね。レイヴン先輩』
「…」
双対ミサイルを前に突っ込んで回避した俺はチェーンソー、621がブレードで2方向から斬りかかるが、レイヴン先輩はアサルトアーマーで迎撃。俺たちは攻撃をキャンセルして退かざるを得ない。
「…………!」
レイヴン先輩は621を優先して仕留めるつもりらしい。
逃げる621をライフルで追い回すレイヴン先輩の背中にバーストマシンガンとニードルガンを撃ち続ける。
〔レイヴンとは意志の表象…選び戦うものにしか相応しくないとあなたも分かっているはずです〕
〔彼女はハンドラーの猟犬としての鎖を断ち切れずにいる〕
『分かっていないのはあなた達の方です。彼女は常に選択してきた…そしてその選択の為に戦ってきた…!』
『そして彼女は、今も自分の願いを叶えようと戦っている!』
チェーンソーのチャージを開始。これで終わらせる。
『むしろ、縛られているのはブランチの方です』
『自分達で自由のあり方を定め、レイヴンの名を継いでゆく…』
『ブランチのやり方は自分で自分を縛るようなものだ』
チェーンソーのチャージを解放。突進する俺に対してレイヴン先輩はチャージパイルを構えカウンター。
機体を捻り、パイルを逸らす。左腕が破壊され…
レイヴン先輩は後方から621に切り捨てられた。
『今のブランチはレイヴンの名にこだわるあまり盲目になっています』
『一度、自分たちを見つめ直してみませんか?』
〔…この結果が答えのようね。あなたの言う通りかもしれない〕
〔答えが見つかったら、また連絡するわ〕
『待っています…これまでありがとうございました』
「………迷惑をかけた」
去っていくナイトフォールを見届ける。
初めてレイヴン先輩の声聞いた…
ナイトフォールが見えなくなったタイミングで俺はACの脱出レバーを引く。
俺の脱出が完了すると同時に過負荷状態にあったジェネレータと機体が爆発。ギリギリセーフ。
ありがとう。初代アンフォラ。
無理させてばかりだったな…
あれ?今の会話の流れ的に俺、しばらくブランチの拠点に帰れない?
拠点にあるアンフォラM2使えない?
まさかこれからエフェメラコア暮らし?
◯オルクス
いい感じの雰囲気と共に愛機と拠点を失った
◯621
オルクスが無事で良かった
◯レイヴンさんじゅうななさい
「俺には彼女が必要なんだ!」(要約)
の う が こ な ご な に な る
「一度自分を見つめ直して!」
今の私大人気なさ過ぎ…
◯オールマインド
物分かりが良くて最高に頼れる傭兵支援システム
傭兵から雑に扱われがちなので優しくされるとちょろい
ちょろいほうが物語を進行しやすいんだ…
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