621視点でのブリーフィングを挟んで
再びオルクス視点です
[登録番号Rb45 オルクス]
[リリース計画の協力者である貴方にオールマインドから依頼があります]
[内容はBAWS第2工廠に対する惑星封鎖機構の強制監査部隊排除]
[そして強化人間C4-621レイヴンの脅威度調査です]
[彼女がリリース計画を阻むイレギュラーとなりうるか]
[貴方の視点から判断させて頂きます]
[…オールマインドは貴方に期待しています]
なるほど、オールマインドは初対面の天才美少女傭兵ケイト・マークソンをぶつけるよりもある程度信頼されている俺に任せた方が警戒されにくいと考えたのだろう。
ならば俺がやるべきはオールマインドに621への警戒を緩めさせること。つまりカタフラクトを俺が片付けてエクドロモイを分担。
「大きすぎる…」を言わせなければ良い訳だ。
オールマインドの警戒が緩めばウォッチポイント襲撃のメンバーに俺が選ばれることはないだろう。今は621と敵対したくない。
さて、621とのブリーフィングといこうか。
え?ケイトの名前を出せ?可能な限りヨイショしろ?出しゃばり過ぎじゃないか…?
〔621仕事だ。独立傭兵オルクスから依頼が来ている。ブリーフィングを確認しろ〕
ーーーーー
『やぁ、後輩。壁越えの傭兵である君に頼みたいことがあるんだ』
『これは俺の頼れる友人、独立傭兵ケイト・マークソンからの依頼で、内容はBAWS第2工廠に対する惑星封鎖機構の強制監査部隊排除だ』
『封鎖機構はSGに加えてLC部隊も投入しBAWSに対する圧力を強めているが、対するBAWSはあくまでこれを 独立傭兵の突発的な襲撃として妨害したいらしい』
『そこで俺たちの出番だ。君には工廠内部に待機し 監査部隊に奇襲を仕掛けてもらいたい』
『俺は外部の後方部隊を襲撃して攪乱し然る後に合流する』
『依頼内容は以上だ。よろしく頼む』
ーーーーー
〔封鎖機構の強制監査に独立傭兵からの依頼…やはりオルクスはきな臭いがお前はいつもどおりの仕事を頼む〕
「前回」までも含めてこれまではいつもわたしが依頼に誘う側だったからオルクスから依頼が来るのは珍しい。
それにしてもケイト・マークソンという名前は彼から初めて聞いた。もしかして彼はそいつに騙されているんじゃ…ウォルターに調べてもらおう。
[メインシステム 戦闘モード起動]
無事に621は依頼を受けてくれたようだ。今回は621を監視する為にオールマインドと暗号通信を繋いでいる。
早期決着を狙う為にも機体はいつものアンフォラL2。チェーンソーで懲罰席を解体する。
〔ミッション開始だ。惑星封鎖機構の強制監査部隊を全て排除する〕
『やぁ後輩、協力に感謝するよ。俺は後から合流するから手筈通りに頼む』
「まかせて、オルクス」
頼もしい言葉だ。さて、俺も手早く済ませてカタフラクト達に備えるとしようか。
『LC機体には注意してくれ。量産型とはいえ制圧艦隊にも制式配備されている代物だ』
一応注意を入れつつ621が終わらせるのを待つ。
〔オルクス、こちらは片付いたようだ〕
『流石は壁越えの傭兵。無用な心配だったようだな。引き続きよろしく頼む』
[LC相手に素早い対処ですね]
[レイヴン…やはりただの傭兵とは違うようです]
〔ケイトとかいう傭兵…アリーナにも登録が無い。お前の懸念は正しかったようだ。注意しろ〕
[何故ハンドラー・ウォルターがケイトを調べて…?]
お前が出しゃばるからだよ。今回は知らせる必要のない名前だったからな…
[今後の共闘を視野に入れオルクスの友人として名前を知らせておく予定でしたが…]
イレギュラーとして警戒するのか仲間に加えたいのかどっちなんだよ…
「コード78 応援を要請。被害が大きい」
「こちらも何者かの攻撃を受けている。被害ガッ…………」
「おい!返答しろ!おい!」
〔手筈通り…いや既に終わっているようだな〕
『こちらオルクス、後方部隊への対処完了』
[素晴らしい手際です]
[しかし封鎖機構に予想外の動きがあります]
[オルクス 対処を]
予定通り来ているようだな。621が終わるまでに迎撃を開始する。
移動中の特務部隊に奇襲。出会い頭にカタフラクトの懐へ潜りこみアサルトアーマー。チェーンソーでコアを抉り取る。
「コード15!待ち伏せされています!カタフラクトが落とされました」
「システムからは既に強制排除を命じられている!執行を開始しろ!」
[大きすぎる…]
それ俺相手にも言うのか…さては言いたいだけだな?その発言の違和感の方が大きすぎるだろ…
〔工廠内部にいる監査部隊の殲滅を完了したな。オルクスが来るまでも…『すまない後輩、ちょっとしたトラブルだ。指定した座標まで来てくれ』
さて、しばらく時間稼ぎだな。
『来てくれたか。見ての通り増援として特務部隊が来ている。既に1体は落としたが…片方頼めるか?』
〔特務部隊だと…馬鹿な…〕
『近く制圧艦隊がルビコンに来るのだろう。これはその先遣部隊…ケイトが依頼したのはこのためか』
まるで依頼人のケイトがこの状況を想定していたかのように振る舞う。
尚、本人はマジで想定外だった模様。
〔いずれにせよ逃げられる相手ではない、排除しろ〕
今回のエクドロモイは武器は違えどどちらも遠距離型だ。距離を詰めてしまえば…
「馬鹿な…本当にレイヴンなのか」
「おのれ…レイヴン」
大した障害にはならない。ほぼ同時に撃破して仕事は完了だ。
〔特務機体を全機撃破した…仕事は終わりだ〕
『お疲れ様。君と共に戦えてよかった』
レイヴンの実力は見せつつ排除対象にはさせない。良い塩梅なんじゃないか?
[Rb37オルクス 協力感謝します]
[強化人間C4-621レイヴンは警戒すべきではありますが
計画の脅威にはなり得ないとオールマインドは判断しました]
[いざという場合でも計画の主戦力である貴方が出れば問題はないでしょう]
そのレイヴンはこれからスッラをぶち転がすし、主戦力は裏切る気しかないぞ。オールマインドが優秀なのは間違いないんだが…人を見る目がなさ過ぎるな…
[コーラルを大量に浴び強化された貴方の肉体は興味深い]
[ですが強化人間で無い以上トリガーにはなり得ません]
[予定通りウォッチポイントにはあの老兵を送り計画の第3条件を取り込みます]
『了解。引き続き待機する』
計画成功だ。621がエアと会うのもそう遠くは無いだろう。
ウォルターからの信用を得たいオルクス
VS
621にすごいと思わせたいので
オルクスにヨイショさせるAM
VS
621を危険に巻き込みたくないので
オルクスを警戒するウォルター
VS
ウォルターとオルクスに
仲良くしてほしい621
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