開幕621視点です
5.密航(ALT)
〔ルビコンが近い。そいつを起こしてくれ〕
[了解です ハンドラー・ウォルター]
[脳深部コーラル管理デバイスを起動]
[強化人間 C4-621 覚醒しました]
〔621、仕事の時間だ〕
〔突入カプセルの電源を落とす。あとは合図を待て〕
〔今だ、起動しろ〕
衛星砲が発射され、突入カプセルが切り離された。すぐにわたしも突入カプセルから飛び出す。
ISB2262 惑星ルビコンに着陸
〔座標は…グリッド135〕
〔誤差はあるが許容範囲だ。この先のカタパルトを使え。それで帳尻が合う〕
メインシステム 戦闘モード起動
示された座標を目指してわたしのAC…LOADER 4はブーストとともに進み始めた。
〔ガードメカは排除しろ〕
ハンドラーの指示に従って立ち塞がるガードメカやMTを始末し、わたしはライフルとミサイルで撃破していく。
隔壁が開いた先には白い大地が広がっていた。
〔見えるか。お前にはあの汚染市街に降下して貰う。カタパルトにアクセスしろ〕
指定した座標にあるカタパルトへ指示通りにアクセスする。
射出用意が整ったようだ。
〔飛べ、621〕
LOADER 4が射出され、わたしの身体に慣性がかかる。
ハンドラーが語り出した。
〔…この惑星でコーラルを手にすれば、お前のような…脳を焼かれた独立傭兵でも、人生を買い戻すだけの大金を得られるはずだ〕
汚染市街の付近へと到着。
〔仕事を続けるぞ〕
〔ACの残骸を漁り、生きている傭兵ライセンスを探せ〕
〔密航者には身分が必要だ〕
ルビコン解放戦線と交戦しながら指定された座標を巡り、ライセンスを探していく。
トーマス・カーク、失効済み。
G7 ハークラー、企業所属は都合が悪いらしい。
モンキー・ゴード、ランク圏外。
残念ながらどれも外れのようだ。
[リペアキット 残数1]
機体もそれなりにダメージを受けてしまった。リペアキットで修復しておく。
〔621もうひとつ反応を検出した。マーカー情報を送る。当たってみろ〕
再び垂直カタパルトを使い、指定された座標を目指す。
〔あれだ。あの残骸にアクセスしろ〕
〔登録番号Rb23、傭兵ランク圏内、識別名は…〕
突然、強い光に照らされる。
〔むっ!?やはり目をつけられていたか〕
現れたのは途方もなく大きな武装ヘリコプター。
〔封鎖機構とやり合うのは本意ではないが…構わん、迎撃しろ。今ならお前が特定されることはない〕
ヘリはガトリング、ミサイル、ロケットポットを放ち容赦なく攻撃を仕掛けてくる。
〔爆撃は上昇で回避しろ。地上では巻き込まれるぞ〕
言われるがままに上昇するがENに余裕がなく、落下していくつか喰らってしまった。こちらのライフルとミサイルも効いているようにはみえない。
[リペアキット 残数なし]
隙をみてパルスブレードを振るう。効いてはいるようだが接近にENを使い果たしてしまった。このままでは爆撃が避けられない。
〔621!?〕
(せっかくウォルターに「いみ」をもらったのに…)
…………?
(しょうげきがこない…?)
〔アサルトアーマーだと…!?いや、621、無事か!?〕
何が起きているのか分からないが、ひとまずハンドラーに無事を伝える。
『なんとか間に合ったみたいだな、密航者。俺は独立傭兵オルクス。手を貸そう』
〔識別名オルクス、ACアンフォラR…ランク7/Aが何故協力する?〕
『こちらの仕事を終わらせる為には惑星封鎖機構が邪魔なんでね。利害の一致というやつだ』
〔…感謝する〕
『状況は伝わったようだな。そこの密航者、ルビコ…ヘリコプターは実弾と爆発への耐性が高い。懐に潜り込んでブレードで斬りつけるんだ』
そう伝えるとオルクスは私と同じパルスブレードでヘリコプターに突撃していった。
わたしも彼に続いてヘリコプターに突撃していく。オルクスの攻撃によってよろめいたヘリにわたしのブレードが直撃する。
〔効いているぞ。畳みかけろ621〕
冷却が完了したパルスブレードで2人同時に斬りつけられたヘリコプターは爆発。
〔惑星封鎖機構SG、大型武装ヘリの撃墜を確認した。今日の仕事は終わりだ、621〕
〔手に入れたライセンスのコールサインを伝える〕
〔「レイヴン」〕
〔それがお前の、ルビコンでの名義だ〕
〔ところでオルクス、お前は何の仕事でここに来た?〕
『レイヴンのライセンスの回収だ。ここでお前たちから強奪してもいいんだが…』
「〔っ!?〕」
ここで彼と戦闘になれば、消耗したわたしに勝ち目はないだろう。
『認めよう、君の力を。今この瞬間から君はレイヴンだ』
『その翼が君たちをどこへ運ぶのか、見届けさせてもらうとしよう』
ーオルクス視点ー
やっべ、ノリでレイヴンのライセンス渡しちまった。
でも621にライセンスを渡さない訳にもいかないんだよなぁ…
どうしてこうなったのか、順を追って説明しよう。
全ての発端はオペレーターさんからの依頼。
「レイヴンを乗せた輸送ヘリが何者かに撃墜されたわ。レイヴンは無事に脱出したけれど…墜落地点にナイトフォールが残っている。レイヴンのライセンスを悪用される訳にはいかない。オルクス、取り戻して来てくれる?」
ルビコプターには実弾が殆ど効かない。俺の今の機体はミサイルを除いて全てが実弾だ。そこで俺は対策として新たな機体を組むことにした。
実はしれっとオールマインドのリリース計画に参加していた俺はその対価としてオールマインド製パーツを貰っている。これに稼いだCOOMを加えて組んだのがAC//アンフォラR(逆脚型)だ。
右腕 PEAU/66D
左腕 HI-32:BU-TT/A
右肩 45-091 JVLN BETA
左肩 Vvc-700LD
頭部 VP-44D
コア 07-061 MIND ALPHA
腕部 AA-J-123BASHO
脚部 06-042 MIND BETA
ブースター AB-J-137 KIKAKU
FCS FCS-G2/P10SLT
ジェネレーター DF-GN-08 SAN-TAI
コア拡張機能 アサルトアーマー
ミサイルとドローンで牽制しつつブレードキャンセルを駆使しての急襲をコンセプトとした安定型の機体だ。
その後は621視点のように(メタ)颯爽とピンチに現れた謎の天才イケメン傭兵、オルクス・マークソンとして621と共に必殺ぶった斬りでルビコプターを切り捨て、どこかで聞いたようなセリフと共に『困ったことがあればいつでも呼んでくれ!』と連絡先を渡して帰ったという訳だ。
拠点に戻るまでに言い訳考えておこう…
◯C4-621
コーラルに脳を焼かれた系ロリ
まだ自我が薄い
どことは言わないが真レイヴンとエアが貧なのでバランスをとった結果デカくてぶっとい
これはバランスを取った結果なので仕方ないのです
◯Amphora/アンフォラR(逆脚型)
ルビコプターにチェーンソーが効かない事に気がつき急いで組んだ機体。
ブランチには逆脚がいないのでマインドベータを採用、ブレード付きのミサイラー機体。
レーザードローンはもっと良い武装があったかもしれない。
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