ルビコンわくわく傭兵ライフ   作:性癖解放戦線

4 / 62
アリーナを解放してないのに肩に腕武装を載せるポカをやらかしました
レイヴン達の余り物なので最初から適応されてたことにして下さい…


4.特務機体襲撃

  [メインシステム 戦闘モード起動]

 

 

 結局作戦領域へ移動するまでの間、機体越しにレイヴンと見つめ合うだけで終わってしまった。彼は一体何を考えて…もうよくわかりません、ありがとうございました。

 

〔目標を発見したわね。レイヴン、オルクス、手筈通りに作戦を開始して!〕

 

『了解!』

 

 オペレーターさんの指示と同時、俺達は双対ミサイルと共にアサルトブーストで飛び出した。

 

「なっ!?コード15!少尉、敵襲です!」

「識別名レイヴン、リスト上位の優先排除対象か」

「もう一機も独立傭兵と推測、取るに足らない無名でしょう」

「警戒は怠らずレイヴンを優先しろ、特務2級士長」

 

 今回俺はいつものニードルガンとバーストマシンガンの代わりにバーストライフルのMA-J-200 RANSETSU-RFを2つ持って来ている。俺の機体はAP、姿勢安定ともに低いので引き打ちには適していないが、ぺちぺちと撃ち続けられれば流石のエクドロモイも俺を無視する訳にはいかないだろう。

 ここで暴れ過ぎて惑星封鎖機構に目をつけられるのも面倒だから今回はレイヴンに丸投げさせて貰うことにするつもりだ。

 

 さぁ、お前の相手は俺だぞ。

 

「ッ!さっきから鬱陶しい!」

「よせ、構うな!」

「どうせエクドロモイには付いて来られません!手早く片付ける」

 

 うまく釣られてくれたようだな。あとはレイヴンが近接型を仕留めるのを待つだけだ。

 後方に引きながらランセツとミサイルを撃ち続け、プラズマライフルはアラートに合わせて進行方向と逆にクイックブースト。おちょくるように上下に動きながらダメージを蓄積させる。

 

『エクドロモイでは付いて来られないようだな?』

 

「貴様ァ!」

 

 すっかり挑発に乗ってしまったエクドロモイはもう俺を撃墜することしか考えられないのかプラズマライフルを乱射してくる。

 近接型のパイロットに丁寧語を使っている所をみるとまだ若いパイロットなのかな?

 一直線に突っ込んできた所にチェーンソーを叩き込んで迎撃。スタッガーではないがかなりの痛手を負わせた筈だ。

 

 

〔レイヴン!追撃を!〕

 

 ふとレイヴンを見るとちょうど近接にアサルトアーマーを合わせてチャージパイルを突き刺し近接型の相手を終わらせたようだ。

 連携の出来ないエクドロモイではレイヴンの相手にはならないだろう。連携されてもレイヴンは負けないだろうが。

 

 

 一方狙撃型は相変わらず俺のことしか見えていない。相方が倒されたことにも気が付かずに…

 

「…ッ!?馬鹿な!?少尉は…?」

 

 当然、ガラ空きの背中にパイルが突き刺さった。

 

「おのれ…独立傭兵…!」

 

 恨み言を吐きながら爆ぜていくが、正直少尉さんの指示に従わなかった君が悪いと思うんだよね……

 

 

〔お疲れ様。オルクス、貴方のおかげでレイヴンはとても動きやすかったみたいよ〕

 

 

 力になれたなら良かったけどまだ2回目の出撃だぞ?戦闘中は煽ったり余裕に見えたかもしれないが終わった瞬間どっと疲れが来た…アドレナリンでも出ていたのか、あるいは身体が闘争を求めていたのか…

 

〔2人とも、帰投してゆっくり休んで頂戴〕

 

 

 帰投中、レイヴンの立ち回りがすごい!かっこいい!憧れる!とか褒めて会話を試みたけれどやはり彼からは視線を感じるだけだった…嫌われてる?ならなんで拾ったんだろう…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー数ヵ月後ー

 

 ブランチでの俺の日々は順調と言えるだろう。

 俺は本来はない筈の「今の五人目」として正式にブランチに迎えられた。

 現在は自由に依頼をこなし、オールマインドからトレーニング報酬としてエンブレムを貰ったり、レイヴンたちと惑星封鎖機構にちょっかいをかける充実した日々。

 

 

 キングは上から目線にアドバイスをしてくるけどそれが俺を下に見ている訳ではないことは簡単に分かる。気にかけてくれているだけなのだ。兄貴と呼ばせて下さい!

 

 シャルトルーズは先輩として俺に傭兵ライフハックを伝授してくれる。姐さんと呼ばせて下さい!

 

 レイヴンは…うんまぁはい。女性であることだけは分かった。若くて無表情な美人だった。あとシミュレーターで模擬戦したらボコボコにされた。

 それ以外のことはもうよくわかりません。ありがとうございました。

 

 

 傭兵としても無事にランク圏内に入り、アリーナのデータ解析に協力してキックやターミナルアーマーを解放したり、オールマインドの信用を勝ち取ってリリース計画に参加することに成功した。

 現在のアリーナランクは07/A。これ以上も行けなくはないけれどブランチの格を落とさずに先輩方の顔を立てる為にはここがちょうど良い順位だろう。

 

 

 

 

 こんな感じで俺が毎日楽しくわくわく傭兵ライフを過ごしているルビコンには、火種が飛来しつつあった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〔ルビコンが近い。そいつを起こしてくれ〕

 

  [了解です ハンドラー・ウォルター]

 

 

  [脳深部コーラル管理デバイスを起動]

 

 

  [強化人間 C4-621 覚醒しました]

 

 

 

 

 

 

 

 

 




主人公が07/Aまで上がったのでそれに応じてアリーナが1つズレています
ラスティはブルートゥと位置を入れ替えて09/Bのままです
ブルートゥも普通に上澄みなんだよな…


主人公『すごい!かっこいい!あこがれる!』
レイヴン「………(彼、私のこと絶対好きだな)」

尚、次回で621に盗られてWSSする(ネタバレ)


    

次に読みたいのは?

  • V.IXオルクス
  • G8オルクス
  • C4-622ルクス
  • オールクスマインド
  • ランク1 オルクス

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。