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OKNet 通信 [0001]
オルカのVIGGA死亡


ポールさんから、アメリカのマリンワールドで飼育されていたメスのVIGGAが死亡したとのメールをいただきました。その一部を抜き出して以下に掲載します。これで、現在、世界中で飼育されているオルカの数は48頭になりました。(抄訳:megu)
 
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VIGGAの死
 
                          2000年8月17日
 
こんにちはみなさん。
多くの方がすでにViggaをご存知でしょう。彼女はカリフォルニアVallejo
にあるSix Flags マリンワールドで先々週の月曜日夕方に亡くなりました。
 
アイスランドに住んでいた雌のオルカViggaは、1980年Bjossa、ユリシーズ、
Finnaと共に3歳のときに捕獲されました。彼女は20年を飼育下で費やしたこ
とになります。そして23歳で死んだのです。マリンワールドはこれは飼育下、
野生共に標準の寿命であると主張しています。
誰もがこれは真実ではないと分かっています。しかしこの悲しいときに議論す
ることは重要ではありません。
明日金曜日の晩7時30分に、Vallejoのマリンワールドで、Viggaのために一
晩中ロウソクの火が灯されます。できるならば、あなたも参加してください。
無理であればぜひ心の中で参加してください。
 
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 中略
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従って、私達がViggaのことを思う時、失ったものについて考えます。つまり、
親族の損失、スペースの損失、選択の損失 自由…およびチャンスを失ったこ
との損失についてです。 
Viggaは23歳、人生の全盛の若い雌のオルカでした。野生であれば、おそらく
彼女の側には今ごろ2、3頭の子供がいたでしょう。そして豊かで生産的な長い
人生があったでしょう。私達は彼女の可能性のある運命を知るすべもありません。
私達は、水族館でポンプの低い音を聞きながら、またこれといった目的があるわ
けでもないのに自分で繰り返し反響させた音を聞きながら、コンクリートの壁に
囲まれて、果てしなく円を描いて泳いでいた彼女の運命を知っています。
Viggaが払った犠牲はどんなふうに終わったのでしょうか?
水槽の底に沈んでしまったオルカが運び去られることで、やっと永遠の自由を
得られるなどという過ちを、我々がくり返すことのないようにというメッセージ
を残していったと言えます。
 
Paul & Helena.


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orca kobo network, 2000