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心を磨くな。芸を磨け。

結婚を控えた男女が個人面談に来た。なんだそれはと思ったら「私たちカップルは何かが嘘くさいのだけど、自分たちだけでは何が嘘くさいのかがわからないから坂爪さんに見て欲しくて来た」と言われた。私の正しい使い方である。最初に女性、次に男性の話を聞いた。表面的には仲良さそうに見える二人だが、問題がなさそうなのが問題に見えた。清潔なのだが、よそよそしい。カップルとしては模範生なのだが、お前ら本当に生きているのかと聞きたくなった。

誤解されると困るが、私は見る人見る人に一々説教をしてまわっている訳ではない。ただ、私に会いたいと連絡をくれた人に対しては「俺に会うと言うことがどういうことだかわかってるのか?」と言わんばかりの勢いで、肉薄する。男性も女性も綺麗事が多い気がした。自分の嫌なところが相手に見えているだけだとか、幼少期の体験が後々の人間関係に影響を与えるだとか、愛することは許すことだと思うだとか、分かりきったことを言うな。そういうのはもう聞き飽きた。最初、女性に男性の好きなところを尋ねた。すると、しばらく考えた後に「優しいところ」と言った。これは非常に危険である。

男たちよ、耳をかっぽじって聞け。女に優しい人と言われたら、これはもうおしまいである。これは「何の面白みもない人」と言われていることと同じだ。優しさは長所ではない。デフォルトだ。優しいなんて当たり前のことだ。優しい上で何をやるかだ。愛と感謝みたいな言葉を連発する人々は、優しさに逃げているのだと思う。優しさは無難だ。波風も立たないし人当たりも悪くない。だが、私には詐欺師に見える。一番怖いのは、札付きのワルではなく札のついていないワルだ。札付きのワルは札をつけているだけ親切だ。一番怖いのは温厚な詐欺師だ。

私のアドバイスは「心を磨くな。芸を磨け」である。悪くなれ。我儘になれ。意地悪になれ。それでも壊れない関係性を築け。いい子を続けるのは楽だ。楽に逃げるな。楽をするほど無気力になる。もっとギリギリを攻めろ。面白みのない服を着るな。ユニク○なんて全部捨てろ。本当に好きな物だけを残せ。夜の浜辺でお互いのお尻に火をつけてファイアーダンスを踊れ。武道を習え。脳天唐竹割りを習得しろ。もっと困れ。中途半端なモノを全部捨てて、おい、これでは生きていけなくなるぞと震えろ。そこから人生が展開する。たいして好きでもないモノを手放した後に、本当の好きが舞い込むのだ。

私の暴論を堪能したカップルが「兄貴って呼んでいいですか?」と言った。兄貴。呼ぶ方も、呼ばれる方も、元気になる。心機一転、これからは全員私のことを兄貴って呼んでください。光と熱に満ちた私の魂に、いつでも触れに来てください。いつでも私を呼んでください。別れ際、男性が「坂爪さんは、お金はないけど心が豊かですね。そのことを知っているからお金を持たないんですね」みたいなことを言った。私はピクン!と反応して「モノより思い出とか、金より心とか言うが、そんなもんどっちもあった方がいいに決まってんだろ」と言った。私の場合、ただ、金がないだけだ。光と熱に満ちた男は、光熱費を払えていない。だが、真の男は信念に殉死をするものである。その時は、大きな声で「兄貴〜!」と言って泣いてください。

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おおまかな予定

4月1日(月)静岡県熱海市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)

連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com

SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z

バッチ来い人類!うおおおおお〜!

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心を磨くな。芸を磨け。|坂爪圭吾