④ 令和3年2月 ~ あっせん制度の検討 | スガキヤ労働紛争記

スガキヤ労働紛争記

労働組合の委員長を務めておられたK氏を救うべく、当時の自分の日記を公開していきます。K氏は立場上、会社と対立。突然の長期休職となり、現在も安否は不明なままです。経緯が克明に記された私の日記が明るみに出ることで、K氏の救済に繋がることを期待しています。

2021 / 2 / 3(水)

 

面談から 1 週間 が経ったが

動きはまだない

 

職場内の紛争は身内を裁くのだし

のちのこともあるから

D さん も 悩んでいるのだろう

 

もし納得できないときは

労働局 に行こう

 

あっせん を利用すれば

大抵の問題は解決すると主張する

専門書もある

 

 

 

2021 / 2 / 10(水)

 

面談から 2 週間 が経ち

中間報告もまったくない

 

僕は Dさん の信用をなくしつつある

 

僕は あっせん を利用する意向を固め

昨日 K さん にそのことを相談した

 

すると K さん 

状況確認をしてくれたようで

D さん が近日中に

A子 と面談すると言っていたらしい

 

 

 

2021 / 2 / 15(月)

 

掃除のオバチャン に久しぶりに会った

 

僕が

担当は 人事  Dさん なのですが

まだ 経過報告もない のです

と言うと

 

オバチャン 

D は信用できない!

D はクソよ!クソ! と言った

 

びっくりだ

 

オバチャン も 相談したことがあって

そのときにひどい対応をされたようだ

 

これはよくない

 

オバチャン 

信用してるとがっかりするよ! 

気を付けなあかんよ!

そう言って僕を心配していた

 

もう少し報告を待つべきと思うけれど

どうやら僕は

労働局 へ行くことになりそうだ

 

 

 

2021 / 2 / 16(火)

 

関わっている人間が多いので

事実確認聞き取り

時間がかかっていたという説明なら

僕も納得できるかもしれない

 

しかし

実際のところどうなっているのか

 

D さん からの報告はまったくない

 

これがもし

不誠実 な対応の結果で

いたずらに時間が過ぎているとしたら

本当によくない

 

いずれ 労働局 

経緯を話すことになったときに

このダラダラした対応は

印象が悪いと思う

 

 

 

2021 / 2 / 17(水)

 

中間報告もほったらかしの 

 

悪いが もう呼び捨てにさせてもらう

 

先日 副工場長に会ったときに

 に大事な相談をしているが

報告もなく 3 週間 が過ぎていて

どうなっているのか不安です

と打ち明けた

 

すると 連絡がいったらしく

間もなくして  が 

製造現場 にやってきた

 

人事部マネージャー 

製造現場 に入ってくるなんて

よっぽどの事態だ

 

しかし  は悪びれるでもなく

社労士の先生の都合で

いつになったら報告が

できるかわからない

と弁解した

 

 はわかってないようだ

 

社労士 も労働問題を扱うが

はっきりいって散髪屋の

マッサージみたいなもので

おまけ でやってるレベルだと思う

 

そもそも自分たちで解決せずに

外部に相談している時点でよくない

 

僕は 3 週間 も経っているので

経過もわからず

不安になっていたと伝えた

 

すると  

僕を信じてください

と 言った

 

それが本心なのか

軽い言葉なのかわからない

 

自宅に帰って妻にこのことを話したら

まともな人間なら

僕を信じてくださいなんて

言わないよ

と 妻は言った

 

 

 

2021 / 2 / 19(金)

 

あっせん とはどういったものか

詳しく知って準備を整えていようと

図書館で専門書を借りてきた

 

労働関係の法律の

基本となる考えは

 企業側 は  

 労働者側 は  

 なのだそうだ

 

なので 専門書のなかには

裁判になった時点で

会社はヤバイと思え

と忠告している本もある

 

しかし裁判には

時間とお金がかかるので

ブラック企業 の多い日本においては

通常の裁判だけでは

不幸な労働者であふれてしまう

 

そこで 企画されたのが

簡易的な手続きで進む

あっせん という制度だ

 

あっせん 

労働紛争の解決が進む理由として

それが 事実か

( 証拠があるか )

で争わない

 

つまり

裁判ではないので

事実の認定はしない

 

言った言わない

事実かわからないと もめる

あっせん では そこは関係ない

 

あっせん委員は基本的に

労働者の主張 を受けて

和解交渉 を進める

 

事実無根のでっちあげで

労働者が訴えてくるなど

まずありえないからだ

 

もちろんなかには

労働者側のほうが

会社に迷惑をかけている場合もある

 

しかし

会社がそうした人を

採用したのが運のツキで

労働関係の法律は

事業主にとっては

ヒドイ法律らしい

 

それだからこそ

人を雇った以上

会社は 指導 教育 

怠ってはならないし

もしトラブルになれば

話し合い 適切な対応 が大切であって

事業主はそこをもっと真剣に考えるべき

と訴える専門書もある

 

あっせん になった場合

申請書には

相手側の名前を書くわけで

それは 社長 になる

 

つまり 宛名は

寿がきや食品株式会社 ではなく

菅木伸一 となる

 

この段階になれば

管理職たちのやっていることは

もう隠せないのではなかろうか

 

 

 

2021 / 2 / 22(月)

 

D からの報告はまだない

 

最近では夜中に何度も目を覚まして

寝不足で仕事に支障が出だした

 

これではいけないと思い

K さん にメールで相談した

 

すると

 D さん の対応が遅いのは事実なので

    労働局 その他に相談されるのは

    やむを得ません

    健康を第一に考えて

    行動して頂いて大丈夫です 」

と返事をもらった

 

僕はさっそく

愛知県労働局 に電話をした

 

ところが がっかり だった

 

窓口の担当が女性だったからか

 

手紙をもらって恐い思いをしている

という発言は

上司が教えてくれたわけで

会社から正式に言われた

わけではないんですよね

 

無視をされていることで

何か仕事に影響がありますか?

 

会社に何を求めてるんですか?  

 

こんな感じで会社を擁護していた

 

だからなのか

ブラック企業対策弁護団 とか

テレビでたまに見る

 

もし 労働局 

きちんと対応できているなら

あのような団体は必要ない