「自民党政権を倒すための番組を作るぞ!」森永卓郎さんが聞いた「テレビ朝日」プロデューサーのまさかの「衝撃発言」

いま日本人の間には、岸田政権、自民党への不満が溜まっていると思います。ただ、野党がだらしないというか、立憲民主党がひどすぎるせいで政権交代に至らない。

日本維新の会が伸びているので、いずれ選挙で第一党になる可能性もある。ただ、維新は維新で、庶民の生活なんて考えていないように見える。むしろ、弱肉強食思想の集団じゃないかと。

鈴木 ある意味、徹底した新自由主義の集団ですよね。

森永 もしいま取り沙汰されているように、自民党の連立パートナーが公明党じゃなく、維新になると、政府の方針がより弱肉強食的になると思う。言論規制も厳しくなるんじゃないかと心配しています。

私は二〇〇〇年から二〇〇四年までテレビ朝日の『ニュースステーション』のコメンテーターを務めていました。そのときの総合プロデューサーは、「自民党政権を倒すぞー! そのための番組を作るぞ!」と毎日言っていた。

そんな番組だったのに、安倍政権以降はガラッと方針が変わってしまった。私自身は反財務省の立場が安倍さんと共通するせいか、大した締め付けもなかったんです。ただ岸田さんになって以降は締め付けがひどい。

もっともラジオは比較的自由なので助かっています。首相官邸にはラジオがないのかもしれない。

後編記事『「日本に犠牲が出てもいまの段階で北朝鮮を叩くべき」…有事になっても助けてくれないアメリカの「正体」』へ続く。

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