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2023年12月15日(金)の放送内容

巨大エネルギーの“宇宙線” 発見

SCIENTISTS DETECT 2ND-MOST POWERFUL COSMIC RAY

2023年11月24日のニュース

「らじる★らじる」で放送を聞く

Astronomers say they've discovered a cosmic ray so powerful that only one gram of the particle would contain enough energy to destroy the Earth in theory.再生解説
天文学者たちが述べています、彼らはある宇宙線を発見したと、とても強力なので、その粒子のわずか1グラムで十分なエネルギーを含むであろう、地球を破壊するのに、理論上は。
解説
計算上、わずか1グラムで地球が破壊されるほどの巨大なエネルギーを持つ「宇宙線」を発見したと、大阪公立大学などの国際研究グループが発表しました。
astronomerは「天文学者」です。「天文学」ならastronomyです。
cosmicは「宇宙の」、rayは「(一筋の)光線」です。cosmic ray「宇宙線」は地球へ降り注ぐ陽子などの小さな粒子で、発生源となった天体でどんな現象が起きたのかを知る手がかりとなります。
so ... that ...は、「とても(あまりにも)~なので~」という構文です。
particleは「小さい粒、粒子、微量」です。「素粒子」という意味で使われることもあり、例えばparticle physicsなら「素粒子物理学」です。ここでのthe particleは「粒子(であるその物質)」といった意味です。
containは「含む、封じ込める」です。
theoryは「理論」で、in theoryは「理論上は、理論的には」です。ちなみに、theory and practiceなら「理論と実践」です。
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A group of researchers from Japan, the United States, and six other countries made the announcement at a news conference.再生解説
ある研究者たちのグループ、日本、アメリカ、そして6つのその他の国々からの、がその発表をしました、記者会見で。
解説
announcementは「(正式な)発表、公表」で、make an announcementは「発表をする、公表をする」です。announcementの動詞形は、announce「発表する、公表する」です。
news conferenceは「記者会見」です。press conferenceと言うこともあります。
大阪公立大学の藤井俊博准教授ら、日本やアメリカ、ロシアなど8か国が参加する国際研究グループは、宇宙から降り注ぐ小さな粒子「宇宙線」を観測するため、2008年からアメリカ・ユタ州の砂漠地帯に設置した507台の検出装置のデータを定期的に解析してきました。
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The researchers said a detector picked up something super energetic in May of 2021.再生解説
その研究者たちは述べました、ある検出装置が捉えたと、ものすごくエネルギーがある何かを、2021年の5月に。
解説
detectorは「検出器、検出装置」です。例えば、metal detectorなら「金属探知器」、lie detectorなら「うそ発見器」(polygraph)です。動詞形はdetect「検知する、検出する、発見する」です。ちなみにdetectiveと言えば「探偵、刑事」で、detective story/novelなら「探偵小説」です。
句動詞pick upにはさまざまな意味がありますが、ここでは、エネルギーや信号などを「感知する、捉える」という意味です。
副詞superを形容詞の前に付けるのは、「ものすごく~、超~」という口語的な使い方です。
energeticは「エネルギーの、エネルギーのある、エネルギッシュな、活動的な」で、名詞energy「エネルギー」から派生した形容詞です。
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It was so strong that at first it was thought to be a mistake.再生解説
それはあまりにも強力だったので、最初は、それは間違いであると考えられました。
解説
itは、前文のsomething super energetic「ものすごくエネルギーがある何か」を指しています。
at firstは「最初(は)、初めは」です。ちなみにat lastなら「最後(は)、ついに、やっと」です。
名詞mistakeは「間違い、誤り」です。make a mistakeなら「間違いをする、過ちを犯す」です。単独で動詞として使うこともでき、mistake-mistook-mistakenと不規則に活用します。
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But it turned out to be the second-most powerful cosmic ray ever detected, with an estimated energy of 244 exa-electron volts. 再生解説
しかし、それは判明しました、2番目に最も強力な宇宙線であると、これまでに検知された、推定で244エクサ電子ボルトというエネルギーを持つ。
解説
turn out ...は「(結局)~であることが分かる、判明する」という句動詞です。
the second-most ...は「2番目に最も~」です。
ここでのeverは「これまでに」という副詞で、これまでの観測史上という意味です。
an estimated ...は「推定で~、推計~」です。an estimated energy of 244 exa-electron voltsは「244エクサ電子ボルトという、1つの推定されたエネルギー(量)」です。
exa-「エクサ」は1兆の百万倍を表す接頭辞です。また、electron voltは「電子ボルト」で、エネルギーを示す単位の1つです。
今回捉えた宇宙線のエネルギーは、1991年に観測され、「驚くべき粒子」という意味で「オーマイゴッド粒子」と名付けられた宇宙線の320エクサ電子ボルトに次ぐものでした。
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The team dubbed the particle “Amaterasu,” after the sun goddess in Japanese mythology.再生解説
そのチームはその粒子を「アマテラス」と名付けました、太陽の女神にちなんで、日本の神話における。
解説
the team「そのチーム」は、今回の発見をした国際研究グループを指しています。
ここでのdubは「(呼び名などを)付ける」という意味です。
ここでのafterは「~の後」ではなく、「~にちなんで」という意味です。例えば、name A after Bなら「BにちなんでAに名前を付ける」です。
goddessは「女神」、mythologyは「神話(学)、伝承」です。the sun goddess in Japanese mythology「日本の神話における太陽の女神」とは、「天照大神(あまてらすおおみかみ)」のことです。
研究グループは宇宙の謎の解明につなげる期待を込め、この宇宙線を、日本書紀などに登場する神様の名前にちなんで「アマテラス粒子」と名付けました。
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Cosmic rays are high-energy subatomic particles that rain down on Earth from outer space.再生解説
宇宙線は高エネルギーの、原子より小さい粒子です、地球の上に降り注ぐ、宇宙空間から。
解説
high-energyは「高エネルギーの」です。
subatomicは「原子より小さい、原子を構成する、亜原子の」です。subatomic particleは「亜原子粒子、原子以下の粒子」で、原子より小さい粒子です。
句動詞rain downは「雨のように大量に落ちる」です。rain down on ...は「~に雨あられのごとく降り注ぐ」で、爆弾などが大量に落とされるという場面でも使われる表現です。ここでは、宇宙線が地球上に大量に降り注ぐというイメージです。
outerは「外側の、外部の」で、outer spaceは「宇宙(空間)」です。単にspaceと言うこともあります。ちなみに「地球外生命体」は、creature from outer spaceなどと言います。
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The source of the Amaterasu particle remains a mystery.再生解説
アマテラス粒子の出どころ(発生源)は、謎のままです。
解説
名詞のsourceは「(発生)源、起源」です。
動詞のremainは「(依然として)~のままである」です。例えば「黙秘権」なら、right to remain silent「黙ったままでいる権利」のように言います。
mysteryは「不可解なこと、謎、不思議さ、ミステリー」です。形容詞形はmysterious「不可解な、謎の、神秘的な」です。
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The scientists say it could have been generated by the explosion of a massive star.再生解説
その科学者たちは述べています、それは生み出されたのかもしれないと、巨大な星の爆発によって。
解説
generateは「生む、発生させる、生成する」です。
could have been generatedなので、「生み出されたかもしれない」という過去の出来事の可能性を表しています。
explosionは「爆発」です。動詞形はexplode「爆発する」です。
massiveは「巨大な、大規模の、重度の、非常に重い」です。
極めて高いエネルギーの宇宙線の発生源では、巨大な星が爆発したり、ブラックホールからガスが噴いたり、大規模な天体現象が起きた可能性があり、今後研究が進めば、未知の天体の発見につながる可能性があると期待されています。
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But there's nothing like that in the area of space the particle appears to have come from.再生解説
しかし、そのようなものは何もありません、宇宙の領域には、その粒子が出てきたように見える。
解説
the area of space the particle appears to have come from「その粒子がそこからやって来たように見える宇宙の領域」は、the area of space (that) the particle appears to ...と補うと分かりやすくなります。
appear to ...は「~のように見える、~のように思われる」です。
come from ...は「~から来る、~の生まれである、~の出身である」という句動詞です。
宇宙から降り注ぐ粒子などの観測によって、宇宙の成り立ちを探る研究は世界各国で進められています。国内では岐阜県に「KAGRA(カグラ)」と「スーパーカミオカンデ」という大型の実験施設があります。この国際研究グループは、こうした他の施設の観測結果を組み合わせて解析することで、今回捉えた宇宙線の発生源の解明を進めたいとしています。
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天文学者らは、理論上、粒子わずか1グラムで地球を破壊できるほど極めて強力なエネルギーを持つ宇宙線を発見したと発表しました。日本やアメリカ、そのほか6か国の研究者が参加する(国際)研究グループが記者会見を開き、この発表を行いました。研究グループによりますと、2021年5月に、巨大なエネルギーを持つ何かを検出装置が捉えたということです。
(エネルギーの数値が)あまりにも巨大だったため最初は間違いではないかと考えられましたが、その後、推定で244エクサ電子ボルトという観測史上2番目に高いエネルギーの宇宙線であることが判明しました。研究チームは、日本の神話に登場する太陽の女神(天照大神)にちなんで、その粒子を「アマテラス」と名付けました。
宇宙線は、宇宙から地球に降り注ぐ、高エネルギーの原子より小さな粒子です。アマテラス粒子の発生源は謎のままで、科学者たちは巨大な星が爆発したことで発生した可能性があるとしていますが、アマテラス粒子がやってきたと思われる宇宙の領域にはそれらを発生させるような(高いエネルギーを持つ)ものは何もありません。
講師 伊藤サムの写真
Back-Translation Training

今回学んだ英文を使って、日本語訳からもとの英語に訳す「反訳トレーニング」です。英語の発想に基づいた語順を身につけましょう。

宇宙線は高いエネルギーの、原子より小さい粒子です、地球の上に降り注ぐ、宇宙空間から。
Cosmic rays are high-energy subatomic particles that rain down on Earth from outer space.

1. 宇宙線は高いエネルギーの
   Cosmic rays are high-energy

2. 原子より小さい粒子です
   subatomic particles

3. 地球の上に降り注ぐ、宇宙空間から。
   that rain down on Earth from outer space.

●Transformation Training
応用編: 反訳トレーニングで取り上げた英文の一部を別の表現に変えてみる「転換トレーニング」です。

宇宙線は高いエネルギーの、原子より小さい粒子です、地球の上に降り注ぐ、宇宙空間から。ある宇宙線はとても強力なので、その粒子のわずか1グラムで十分なエネルギーを含むことでしょう、地球を破壊するのに。
Cosmic rays are high-energy subatomic particles that rain down on Earth from outer space. One cosmic ray is so powerful that only one gram of the particle would contain enough energy to destroy the Earth.

※文の内容は練習用に作成したものです。
※英文は一例です。
Today’s Takeaway

現代英語を学ぶうえで役に立つ知識を取り上げます!

★「地球」はEarth?それともthe Earth?

「地球」を表す単語はearthですが、今回のニュースでは、冠詞のtheが付いたthe Earthと、theが付かないEarthの両方が使われています。この2つは、大文字のEarthを使っていますが、もう1つ、頭の文字が小文字のthe earthという表記もあります。

3つとも正しい表現ですが、それぞれニュアンスが異なります。どのようなニュアンスになるのか考えてみましょう。

シンプルに言うと、
eを小文字にしたthe earthは古くからの伝統的な表現です。
the Earthは、私たちが住んでいる星という主観的な「地球」です。
theを付けないEarthは、1つの天体としての客観的な「地球」です。

では、詳しく考えてみましょう。
まず、eが小文字のthe earthですが、earthはもともと「土、(地面の)地」という意味なので、「この大地」というのが文字どおりの意味です。地上から見渡した時の「(私たちの周りに広がる)この大地」というニュアンスです。

19世紀後半から、eを大文字にしてthe Earthと書く人が増え始めました。人類が気球や飛行機を発明し、空から丸い地平線を眺めるようになって、私たちが住む「この大地」は1つしかないということでtheが付いて、固有名詞であるという気持ちから大文字で書くようになったのかもしれません。

宇宙開発が始まると、人類がこの星を見る視点はさらに上昇して、宇宙から地球を眺める映像も見ることができるようになりました。すると、Mars「火星」、Mercury「水星」、Jupiter「木星」などと並ぶ1つの惑星として客観的に「地球」を見る機会が増えました。この惑星だけの名前(固有名詞)ということで、Eは大文字になります。
そして、ほかの惑星の名前にtheが付かないのと同じように、theは付けません。人の名前にtheを付けないのと同じ感覚ですね。宇宙関係や天文学では、theを付けないEarthが標準的な言い方です。

今回のニュースの最初の文でthe Earthと言っているのは、「私たちが住むこの地球」という意味で、親しみを込めたニュアンスで使っているのではないかと思います。the Earth where we live、the planet Earth、save the Earthなどのthe Earthがこれですね。
ニュースの7文目では、theが付かないEarthが使われています。宇宙線という専門用語を説明する文の中で使われているので、地球を1つの天体として客観的に見ているのかもしれません。

では、ここでクイズです。将来、人類がついに宇宙人と出会ったとして、自分は「地球から来た」と英語で自己紹介するとしたら、どう言えば良いでしょうか?

We are from the Earth.「私たちはその『アース』から来ました」と言うと、「どのアースですか?」と聞き返されるかもしれません。theは自分も相手も知っているものを「その、あの」などと指すのが普通の用法だからです。
ですから、We are from Earth.「私たちは『アース』(という天体)から来ました」と自己紹介するのが適切だろうと思います。
theなしのEarthこそが、この星の名前です。宇宙関連のニュースでは、地球をEarthと呼ぶことが増えています。人類が宇宙に進出した暁には、これが標準となるかもしれません。

以上をまとめると、以下のようなニュアンスになります。
(1)the earth =「(私たちの周りに広がる)この大地」。地上から見渡したときの「地球」であり、“the earth”と言った人の目に見えているのは、広がる大地。
(2)the Earth =「(私たちが住む)このアース(という星)」。飛行機から見下ろしたときの「地球」、私たちの大切な家というイメージ。
(3)Earth =「アース(と呼ばれる太陽系第3惑星)」。はるか宇宙から見たときの「地球」。天文学的視点で、他の天体と対等に扱うときはこう呼ぶ。文脈によっては、theを付ける必要がないほど「唯一の地球」という強調のニュアンスで使われることもある。

これら3つは全て「地球」と訳され、どれも正しいです。無意識に使い分けされることも多いようですが、このようなニュアンスを知っておくと、より理解が深まりますよ。

※番組やホームページで題材にする英語ニュースは、放送から一定期間が経過したニュースです。そのため、現在は状況や事実関係が異なっている場合があります。

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