id:ysykmzoです。
夜になると頭の中で悪い思いが暴れて眠れなくなることがあるです。
そんなとき、胸がどきどきして、とてもじゃないけど眠れたもんじゃないです。
だから、居ても立っても居られなくて、僕はこっそり家を抜け出して、歩くです。
昨日は青葉公園の方まで歩いていくです。ずんずん、歩いていくです。
深夜だと見慣れた景色も、静まって、青い色になっているです。
昔ベルトでしばいてきた大ちゃんの家はまだ電気が点いているです。大ちゃんはスポーツ推薦で高校に行ってたけど、今はどうしてるのか、ちょっと気になりました。
でも、無職ではないですよ、きっと。
やっとアコレのところまで来たです。なんとなく回り道をして、知らない家をたくさん見るです。
家々はたくさん建っているのに、どうして僕は苦しいんですか?
ホントは今すぐ、行方不明になって餓死したいです。どうして、そんな簡単なこともできないんですか?
チリンチリン、目の前で音がしました。そこまで行って家々の隙間をのぞくと、ハチワレの猫がこっちを見ていました。
タキシード・キャット、です。
ちょっと隠れて、またのぞいたら、もういませんでした。
ようやく青葉公園までたどり着いたです。夜の青葉公園、電灯が点いてて、薄ぼんやりと遠くまで見えるです。
何も居ない、まったいらな公園の地面が見えるです。僕の中も、あんなふうだったら良かったのに、です。
なんだか気分が悪くなって、それで、下を向いたです。植え込みが目に入って、ふと、奥に入って見たくなったです。
なんとなく、子供のときを思い出すです。狭いところに隠れるのが好きだったです。
ガサガサと、植え込みの隙間に入って行って、しばらくじっとしてました。その間、公園は何の気配もなくて、
とっても静かで、思わず息を潜めちゃった、です。
ふと地面の向こうを見ると、落ち葉がこんもりしているところがあったです。なんだろう?不思議です。
もしかしたら、誰かがここで大事なものを隠したのかも……がぜん、気になってきたです。
ちょっと掘り返してみるです。ガサガサ、ベチャ。あれ?
暗くてよく見えないですが、なにか嫌なものを触ったです……な、なにこれ……くさっ!
猫のうんち、触っちゃったです……