不登校などの子供たちに学習や体験活動などを行うフリースクールが、岩手県一関市に設けられます。
ボランティアが集まり2024年4月の開園にむけ準備を進めています。
一関市花泉町の旧花泉小学校。統廃合により2023年3月閉校しました。
2024年春、この場所にフリースクール「虹の学園」が開園することになりました。
フリースクールは一般的に不登校の子供たちに学習や体験活動・教育相談などを行う民間の施設です。
12月10日は会社員や自営業・獣医師など立場も年齢も違うボランティア希望者約20人が集まりました。
北上市からの参加者
「子どもたちに絵を教えたり食べ物も一緒に作ったりして、子どもたちと関わっていきたい」
スクールの運営をつかさどるのは中学校教諭の熊谷貴典さん(50)、2024年3月で市内の中学校を退職する決断をしました。
熊谷貴典さん
「学校に来られていない子供たちと一緒に学ぶ場所、そういうことをやりたいと(これまでずっと)思っていた」
不登校の児童生徒は2022年度・県全体で2588人、このうち75%以上が小中学生です。(県教委調べ)
フリースクールでは英語や理科など法令で定める教育と違い、教員免許がなくても子ども達に指導ができます。
「虹の学園」では体験学習を通して不登校の子どもたちにコミュニケーション能力などをつけてもらうのを目標にしています。
熊谷貴典さん
「子ども自身がスクールをつくっていく、自分たちの生活を形づくっていくとか、『自治』というものの場所になっていく。他人にあてにされる経験から自分も捨てたものじゃないという、そんな実感が持てる学園になればいい」
フリースクール「虹の学園」では現在、入園希望の児童生徒を募集しています。
熊谷さんは「不登校の経験がある若者なら成人していても相談に応じる」と話しています。