京丹後・吉野小で閉校式、150年の歴史に幕 「誇りと思い出忘れず」

記念行事として行われた吉野小でのバルーンリリース=京都府京丹後市
記念行事として行われた吉野小でのバルーンリリース=京都府京丹後市

児童数減少に伴い3月末で150年の歴史に幕を下ろす京都府京丹後市弥栄町の市立吉野小学校で閉校式が開かれた。児童約50人や保護者、地域住民らが参加し、思い出の学び舎との別れを惜しんだ。4月からは市立弥栄小に統合される。

辻野修校長は閉校式で「吉野小で培った力を自信と勇気に変え、誇りと思い出を忘れず心豊かに成長してほしい」と呼び掛けた。児童代表の5年生、渡邉希樺(ののか)さん(11)は「学校も地域も大好きで、吉野小を離れるのは寂しいが、みなさんの思いが詰まったタスキを弥栄小につないでいきたい」と話した。

閉校式後には吉野小の跡地利用を検討する地元協議会が主催し、学校の歴史を振り返るスライドの上映や色とりどりの風船を飛ばすバルーンリリースなどの記念行事が行われた。

同協議会の藤村政良会長(74)は「吉野小の赤米栽培の取り組みを弥栄小でも続けたい。跡地には子供から高齢者まで楽しく集える拠点を作り、未来の夢を育てたい」と語った。

シェアする
最新のニュースやお得な情報を受け取ろう

今、あなたにオススメ

izaスペシャル

今、あなたにオススメ