いい子と悪魔は紙一重。
横浜在住の女性K様から「彼氏と突然音信不通になって精神的にガタガタだから話を聞いて欲しい」と連絡をもらった。母親の躾が厳しく、常に周囲の顔色を窺って生きるようになった。自分はいわゆるアダルトチルドレンで、死にたいわけではないが生きたいと思うこともない。やりたいことがないから、早起きをするとか、健康的な食事をするとか、やっておいた方がいいことはやるのだが、気力が湧かない。坂爪さんみたいに、言いたいことを言ったりやりたいことをやれたら楽しいだろうと思うのだが、いい子の辞め方がわからない。だから、会いたいと思った。K様は、そのようなことを言った。
音信不通になったなら、職場に行けばいいじゃないかと言ったら「それは自分にはハードルが高い。迷惑かもしれないし、自分を責めている方が楽だ」的なことを言われた。K様は、自分を出したら嫌われる(縁が切れる)と思っていると言ったが、K様の態度自身がはじめから縁を拒否しているように見えた。つながりを拒否しているように見えた。彼氏が過労で倒れていたとしたらどうするのだろうか。迷惑になるかもとか、嫌われたくないなどと言う保身で、簡単に人間を切り捨てる冷酷な人間になっているように見えた。いい子の辞め方がわからないとK様は言ったが、いい子だとは思わなかった。
いい子と悪魔は紙一重だと思う。自分が安心したいがために、人を喜ばせたり、褒めたり、誰かの役に立とうとする。人を喜ばせる事で、相手を、自分の思う方向に向けることができる。これは、優しさの皮を被ったコントロールだと思う。愛の化身ではなく、悪の化身だと思う。相手のためを思ってやっているのではなく、自分が安心をするためにやっている。そういった優しさは、触れれば触れるだけ、エネルギーを奪われる。安心の裏側に、尽きることのない不安があるために、心配されればされるほど、心配をされた方は疲れる。吸われる。奪われる。
安心したがっている人が多い印象を受ける。安心したがって、安心するために色々やってみるのだが、一向に安心することができない。餓鬼の如く、安心を求めて彷徨う亡者になる。安心したがる人は「私たち友達だよね?」みたいな確認を頻繁にする。本当の友達は、そんな確認をしない。確認するほど、友達ではなくなる。確認の裏側には不信がある。不信があるから確認する。雲行きが怪しくなると簡単に手放す。自分に都合のいい間は一緒にいて、役に立たなくなったら切り捨てる。他者とぶつかるコストを払わず、自分の殻に閉じ籠って逃げる。自己完結に逃げる。インナーチャイルドに逃げる。
K様は「変なことをやると罪悪感に負ける」と言った。だから職場に行けないのだと言った。顔色を窺って生きていると、許可がなければ何もできない人間になる。他人の正解を探している間に、自分の気持ちがわからなくなる。何が好きなのか、相手のことを本当に好きなのかさえ、わからなくなる。私はどうしたらいいと思いますかと聞かれたので、職場に行けばいいと思うと言った。しばらく考えた後、K様は「そこまでをする相手ではなかったのだと思う」と言った。その言葉に、全部が詰まっていると思った。その程度だった。それだけの話だった。安心を求める魂に、色気が宿ることはない。不幸な人間はいない。傲慢な人間がいるだけだ。 おおまかな予定
3月28日(木)東京都中央区界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
バッチ来い人類!うおおおおお〜!