ノエビア、サプリ自主回収 小林製薬製の紅麹使用
化粧品大手ノエビア(神戸市)は26日、サプリメントの「ノエビア DHA&EPA」を自主回収すると発表した。小林製薬が製造した紅麹(こうじ)を原料に使っているためで、商品の使用中止も呼びかけている。賞味期限にかかわらず、これまでに販売した全ての商品が回収対象。同商品は2013年の発売以来、約24万個を販売した。
同社は「お客さまへの健康被害を防ぐための予防的措置」と説明している。これまでのところ健康被害は確認されていない。同社は原料の供給について小林製薬側とは直接契約していないが、ノエビアが小林製薬の紅麹を選んで製造委託していた。委託先から商品の使用中止と自主回収の要請があったという。
ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)は血液をサラサラにするなどの効果があるとされる。同商品は健康維持に必要な成分を補うための商品として販売されていた。紅こうじは含有する成分の働きを助ける目的で配合していた。
紅麹を使った小林製薬の機能性表示食品を摂取した人に体調不良が相次ぎ、26日には摂取した人の死亡が明らかになった。同社は他社の食品向けにも紅麹を出荷しており、問題発覚を受けて自主回収の動きが広がっている。
小林製薬は2024年3月22日、紅麹(こうじ)を使った機能性表示食品を自主回収すると発表しました。摂取した消費者から腎疾患などの健康被害が発生したためです。最新ニュースや解説記事をまとめています。