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話の通じない人がたくさん!?意外と多い境界知能?

境界知能:見えない「グレーゾーン」の存在

最近、SNSやYouTubeで「境界知能」という言葉を目にしたり耳にすることが増えてきました。

「境界知能」とは、知的能力が平均よりもやや低いが、知的障害とは言えない程度の「グレーゾーン」の人々を指すものです。

知能指数(IQ)が約70-85の範囲にある状態です。 社会生活を送る上で、学業や職業の遂行、対人関係形成等においてある程度の困難さがある人々を指します。

境界知能とは何か?

実は7人に1人が境界知能と言われています。
思ったよりも多い数で、私たちの周りにも境界知能の人々がいるかもしれません。

私は、これまで何度か転職してきましたが、一般の人とはちょっと違う「グレーゾーン」と思われる人たちと一緒に仕事をしてきた経験があります。

境界知能の人々との仕事体験

ここで紹介する事例は、境界知能のほか、学習障害、精神疾患など、他の要因で説明可能なケースも含まれると考えられます。

🌷事例①

以前、勤めていた職場で、一緒に働くスタッフの中には、最終学歴が中卒の人もいました。

彼らは仕事をする上でも日常生活でも困らないのですが、ちょっと難しい話をすると、まったく理解できないようでした。

資格を取るための勉強をしても、参考書に何が書かれているか分からないと言っていました。

🌷事例②

一緒に働くスタッフの中には、グレーゾーンの人が紛れているように思えます。

利用者の報告書など文章を読むと、問いと答えが合っていなかったり、センテンスのはじめと終わりで論理性が破綻していたり、つじつまの合わない文章が散見されます。
まるで外国人が書いた日本語のようです。

🌷事例③

人事異動で上司になった人がいました。

制度がまったく分からず、一般職に下ろされました。

制度に関する文書を読んでも理解できなかったり、読み間違えたりが多く、事務的な作業がストップしたためでした。

文字を読んでもまともに理解できないのです。

🌷事例④

数人のスタッフが、空いた時間にペチャクチャ話をしているのが聞こえるのですが、

「にこにこぷん見てた?」
「見てた~面白かったね~」

かなり昔、NHKで放送された「おかあさんといっしょ」という子ども番組の話です。

他にも、私たちの世代が幼稚園とか小学校低学年に見たテレビの話で盛り上がります。

会話の内容が、幼稚園児か小学校低学年と同じなのです。

知的レベルが低いのか、精神年齢が幼いのかは分かりません。

精神的にグレーゾーンな人たち

精神的にグレーゾーンではないかと思われる人たちもいます。

🌷事例⑤

注意されるとすぐにふてくされたり、気に入らないことがあるとすぐに年配の職員に愚痴をこぼしたりする人がいます。

まるで小学校の女児です。

🌷事例⑥

会議のときなど、気に入らないスタッフは遠くの席に座らせ、仲の良いスタッフは近くに座らせるようにします。
まるで小学生のイジメのようなことを普通にやるのです。やっているのは、40~50代の人たちです。

🌷事例⑦

家庭のことで悩みがあると、精神的に不安定になり、仕事中に突然帰ってしまう職員もいました。

患者さんが周りにいるのに、人を大声で怒鳴り散らしたり、女性スタッフを「カラオケに行こう」と大きな声で誘ってみたりすることもあります。

躁鬱の躁の状態に近いものを感じました。

🌷事例⑧

出勤した直後、精神的に不安定になり、更衣室にこもったまま、泣いて出てこなかったスタッフもいます。

有給を取って帰れば良いのに、それもしません。
他の人たちは更衣室に入れないし、スタッフの数は足りなくなるし、困ったことになったことがあります。

🌷事例⑨

具体的に何をすればいいか、指示を出せば出来るのですが、話を抽象化すると、まったく理解できない職員もいます。

🌷事例⑩

これをやったら、次はこれ、という一方向の業務フローは出来るのですが、
こういう場合はこれ、違う場合はこれ、という条件分岐がつくと、途端に理解できず、仕事にならないスタッフもいます。

🌷事例⑪

書類の作成手順を何度説明しても、理解できなかったり、突然違うことをやり始める職員もいました。

🌷事例⑫

職場の同僚から、患者対応について、そのときの状況を聞かれたので、説明したのですが、話を聞いていないのか、理解できないのか、まったく話が噛み合わない人もいました。

「そんなこと言ってないけど」
「だから違うって言ってるでしょ」

などなど、反論や再説明をしても、やはり理解できないのです。

断片的な情報だけ頭に入れてしまい、話の全体像を聞いていないのです。

事実関係を客観的に把握する能力が欠落しています。

境界知能の人々の特徴

境界知能なのか、学習障害なのか、精神的な疾患なのか、分かりませんが、何かしら、普通の人と違う「グレーゾーン」の人たちは、想像以上に多い印象です。

💦理解力がない
💦困った人たち
💦話を聞かない

などと決めつけてしまいがちですが、その背景には、実は知的や精神において、グレーゾーンな障害が潜んでいる可能性があります。

境界知能や知的障害、学習障害、精神疾患など、はっきりとした障害や病名がつかなくても、小さな障害を抱えている人は意外と多いのではないでしょうか。

個人差が大きいので、対処も難しいかもしれません。

グレーゾーンの人たちへの対処


🌷事例⑨では、

具体的に何をすればいいか、指示を出せば出来るのですが、話を抽象化すると、まったく理解できない職員もいます。

と書きました。

方向性の話をしていても、手段の話をしてきます。
そういう話はしていないと言っても理解ができません。

だから、理解できる話をすることにしています。
具体的に何をすれば良いのか、指示を出します。

とりあえず、それで仕事は回るのです。

優先順位の第一位は、仕事が回ることです。
理解できないことを時間をかけて理解させることではありません。


ただ、なかなか対処が難しいのが実情です。

小さな障害を持つグレーゾーンの人たちがいる、ということを知ることがまず最初です。
そこから、具体的にどう対処すべきかを考えるのが良いと思います。

対処できないことも多いのですが、対処できる部分もあるはず。
そこを突破口にして、少しずつ歩み寄り、どうにか仕事が回るようにするのが最善策であると考えます。


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失敗だらけの、さえないアラフィフ理学療法士です。 自分の失敗を赤裸々に告白。 まさに「俺みたいになるな!しくじり先生」です。 若い人には同じ失敗をしてほしくないという思いでブログを書くことにしました。
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