【小ネタ】Telegramステッカーで知るイングレス・ストーリー
プロジェクト・リュケイオンTelegramには調査員 @VISTORON 氏が独自に作成したステッカーセット(LINEのスタンプのようなもの)があります。中にはイングレス・ストーリーの名場面やキャラクターたちの印象的なセリフを取り上げたものがあり、知っているとちょっと使うのが楽しくなるかもしれません。
最初にご紹介するのはこちら。
調査員 @VISTORON 一押しキャラクターのオリバー・リントン=ウルフ(OLW)です。ストーリー中では「輝かしくも不安定(brilliant and unstable)」と表現されることが多く、スキャナーやアイテムの殆どをひとりで開発するほどの才能に恵まれながら、知的好奇心のためには常識も倫理もぶっ飛ぶマッドサイエンティスト、しかも自分が誰よりも優秀だと公言して憚らない図々しさ。ストーリーの中では飛び抜けてキャラが立っている人物と言えるでしょう。
「私は橋を超えたぞ(I have crossed the bridge, Agents.)」は2016年のヴィアノワール・アノマリーで、自らが開発した謎のXM構造物テクトゥルフの起動を目論み、テクトゥルフに取り込まれようとする瞬間に口にしたセリフ。ついに一線を越えた、というような意味合いですね。
ちなみに「橋」という表現は初期のストーリーでオリバーを語る時によく使われていた言葉で、ナイアンティック計画閉鎖後にせっかくスカウトされて就職した企業の資産を勝手に食い尽くしてはクビになることを繰り返していた頃には「彼は自ら橋を焼いた(He burned his bridge)」などとも言われていました。
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コメント
あーあれですね。意地悪な殿様が渡るな!って立て札出してたのに「俺は橋を横切ってはいないぜ!川は横切ったがな!」って屁理屈を捏ねたってやつですね。
続きまして、こちらもオリバー・リントン=ウルフ(OLW)。
このセリフ単体でも充分感じ悪さが伝わるかと思います(笑)。
「NIAではそういった事を教わらなかったのか?(Isn't that what they teach you at the NIA?)」これは2013年のサーティンマグナス・アノマリー最終戦となったサンフランシスコで、スザンナ・モイヤーにインタビューされた際のセリフ(@VISTORON 訳)。ほんの挨拶のつもりであったろうスザンナのフリに対してこの返事。うわぁ感じ悪い。
サーティンマグナス・アノマリーではイングレス史上初のグローバル・シャード戦が行われましたが、この発端となったのがオリバーその人でした。啓示の夜に射殺されて以来、ポータルネットワークをさまようローランド・ジャービスに悩まされていたオリバーは、彼の遺体を破壊することを企みました。破壊には当時の雇い主であったヒューロン・トランスグローバルが保有するダークXMをあらかたつぎ込みましたが失敗し、ジャービスはシャードとなりました。
それが元でオリバーはヒューロンをクビになり、しかもエンライテンドのシャード戦勝利によってジャービスは復活し、彼の支配下に置かれてしまいました。もう踏んだり蹴ったりです。
ごきげんよう、ステッカーを描いた人です。
橋を超えたぞOLWは、ほぼほぼ最初期のステッカーの1つです。OLWのステッカーが欲しかったけれど、自分の観測範囲に無かったのでステッカー作成に至りました。
2番めのイヤな感じOLWは、スザンナとのインタビューを見て描いたものでした。
上から目線がこれ程似合うキャラクターも中々居ないと思います。
OLWはいいぞ。
次にご紹介するのはこちら。1218世界のNIA局長、ハンク・ジョンソン…ではなく、そこから派生したリュケイオンの内輪ネタ「スーパーハンクくん」です。
2017年に国家情報局爆破事件が発生し、当時のNIA局長であったジェイ・フィリップスと、元ナイアンティック計画のリーダーであったエゼキエル・カルヴィンが死亡しました。これを受けて米政府はハンク・ジョンソンにフィリップスの後任を依頼。ハンクは新たなNIA局長となりました。
ですが「それまで世界中を飛び回っていた冒険野郎ハンクが、おとなしく執務室で書類を眺めているわけがない」というのがリュケイオン調査員たちの見解で、「絶対隙を見つけては仕事を抜け出すに違いない」と勝手に妄想を膨らませていたのでした。その時に使われるであろうダミー人形がこの「スーパーハンクくん」です。
程なくオシリス・シーケンスが始まり、その後のハンクの活躍は皆さんもご存知の通り。仕事を抜け出しこそしなかったものの、やはりおとなしく部屋にこもってなどいなかったようですね。
続いてこちら。帽子とメガネがトレードマークの、ご存知P.A.シャポーです。
オシリスと1218、どちらのシャポーも帽子とメガネを着けていますが、これは1218世界のシャポーです。2017年にカリフォルニア州のキャンプ・ナヴァロで初めて行われたリモート・パーティシペーション・エクスペリメント(RPE)での出来事でした。
RPEとは要するに高濃度XM環境下で実施されるテーブルトークRPGのことで、略称のEはエクスペリエンスやエクササイズと言われることもあります。参加したエージェントの話によれば、このシナリオが始まるとP.A.シャポーの姿が見えなくなり、エクソジェナス・エンティティ(シェイパーとかの類)によって囚われの身となってしまったのです。エージェントたちは16世紀のキャンプ・ナヴァロへと赴き、シャポーを救い出すことに成功すると、シャポーは会場に戻ってきたそうです。
このステッカーはその一場面を@VISTORON 氏が描いたもの。
ちなみにリュケイオンでも日本語でのRPE実施に向けた取り組みが
細々と進められており、このシナリオの一部がチャット上でテストプレイされたことがあります。ちょうどこの場面に差し掛かった時、絶妙なタイミングでこのステッカーが貼られたことでプレーヤーたちが10分ほど(笑いすぎて)プレイ続行不能になったといういわくつきの1枚でもあります。ごきげんよう、ステッカーを描いた人です。
このスーパーハンクくんは、いわばハンクの変わり身です。
ハンクからのメッセージ手に持っているのですが、時折失敗して秘書に怒られます。
ちなみに私の中では、スーパーハンクくんは喋ったり陰からそっと見守ったり、ただの人形と思って抱き上げたと思ったらいきなり動き出して対象を驚かす機能があります。
Σ( ̄□ ̄)そ、そんな機能が!!!
なぜかここまで肝心なStickerへのLinkがないわっ🙀
再びオリバー・リントン=ウルフ。安定の感じ悪さ(笑)。
絵柄は1218のオリバーっぽいですが、オシリス世界のオリバーのセリフです。
「私はまだ君より優れているようだな?(Lynton-Wolfe is still better than you.)」この言葉は2018年にキャンプ・ナヴァロで行われた「エピファニー・ナイト」でのもの。ここにドリーマー・チームとして参加し、同年3月頃から世界中を巻き込んだ大型プロジェクト「TS-MORPHEUS」終幕での出来事でした。
TS-MORPHEUSのあらすじはこちら。
オペレーション・エセックスの調査員たちにより、「モルフェウス」と呼ばれるテクトゥルフを持つ、正体不明の組織の存在が浮上した。組織のリーダーは「シータ」。
彼らはモルフェウスに与えるため大量のXMを必要としていた。ウェブサイトやデッド・ドロップを通じて世界各地のエージェントたちに様々なXMアクティビティを要求する。その本当の目的もわからぬままに、エージェントたちは彼らの期待に応えていた。
被験体としてこのプロジェクトに加わった「デルタ」は外部との連絡を絶たれ、モルフェウスとだけ交流を繰り返す日々を送る。彼女は次第にモルフェウスに心を開き、ついにはその精神を融合させてしまう。
しかしそれこそがシータの目論見なのだった。シータにとってこのプロジェクトの本当の目的は、彼が生み出したAI「タウ」にデルタの肉体を与えることであった。
かつてNIAでオリバー・リントン=ウルフと共に働いていたシータは、いつかオリバーを超える存在になる野望を抱いていた。そしてモルフェウスを創り出したが、それによってのぞき見た「別バージョン」の世界で、タウは自身の肉体を得ていたのだ。シータは自分にもそれが実現できると信じて挑み──そして失敗した。
自分の計画は何故失敗したのか、その答えを求めてシータはキャンプ・ナヴァロへとやってきました。シータが幾度問いかけても、あらゆる仲間たちが、その原因はシータ自身にあると指摘します。
打ちひしがれるシータに、それを見ていたオリバーから更におっかぶせられたのが上記のセリフ。
ほんと容赦ない。
ついでにもう1個。上記ステッカーのバリエーションです。
これも上記と同じ場面です。
シータ「私は、オリバー・リントン=ウルフを超えねばならないのだ!(I had to be more superior than, Oliver Lynton-Wolfe!)」
オリバー「無理だね(Not possible.)」
オリバーの性格の悪さは全ユニバースで共通なのでしょうか(笑)。
皆様ごきげんよう、ステッカーを描いた人です。
随分と間を空けてしまいました。
まあこのOLWpも大概感じ悪いですw
モルフェウスのお話のクライマックスであることと、OLWpがナヴァロで初登場したことが発端で、ステッカーに加えるべきと考え追加した次第です。
ここからは個人の感想ですが、ナヴァロで初登場したOLWpは、終始ぎこちない様子で疲労すら滲ませていました。我々の世界に来たばかりでこちらの水にも慣れていないので仕方ないです。もうちょっと日が経って慣れれば違う顔を拝めるかと思ったらこのセリフ。
さすがという他ありません。
OLWはやはりこうでなくては!
そして、自分の方が優れているだの無理だの言われてしまっていたシータさんも印象深いキャラクターです。
OLWは良いぞと伝えると同時に、もし良かったらモルフェウスの物語にも触れて見てください。