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【改訂版】イングレス・ストーリーの世界構造【基礎知識】 | LYCAEUM WRAP-UPhttps://community.ingress.com/jp/home/leaving?allowTrusted=1&target=https%3A%2F%2Fwrapup.lycaeum.net%2F2020%2F07%2F20200715-212823.html ストーリーの背景となるマルチバース世界について以前解説しましたが、その後、ネメ...
ナイアンティック計画のメンバーたちhttps://community.ingress.com/jp/home/leaving?allowTrusted=1&target=https%3A%2F%2Flycaeum-wrapup-note.blogspot.com%2F2020%2F09%2Fblog-post.html主要な登場人物、まずはナイアンティック計画に参加していた12人のメンバーと、人工知能ADA。ADAをナイアンティック計画の一員とみなし、「 13人 」と数えられていることが多いです。メンバーには科学者だけでなく、「 センシティブ 」と呼ばれる特殊な能力を持った人々も集められていま...
【参考資料】ネメシスのキャラクター紹介【非ストーリー勢向け】MailEater2020年8月1日https://us.v-cdn.net/6031689/uploads/9YODOLH4HOC7/20200722.png【上段左端から】Myriad (ミリアド) / マゼンタ:最初に名乗りを上げたネメシスメンバー。2019年7月にミリアド・ハック・チャレンジとミリアド・アノマリーが発生、エージェントにより作戦は阻止され、追放されました。後にクーリエらによって救出されています。正体はネメシス世界のビクトリア・クレーゼ。Aurora (オーロラ) / 紫:2019年8月に登場し、オーロラ・グリフハック・チャレンジが発生。期間内に目標値達成に至らなかったため、オーロラの勝利となっています。また同時期にストーリー関連では大規模なパズルイベントも発生していました。正体はネメシス世界のスタイン・ライトマン。Avnir (アヴニール) / 青紫:ヘルベチカの後に登場しました。オシリス研究者オリバー・リントン=ウルフから盗み出したテクトゥルフを利用し、自らシャードとなってポータルネットワークに侵入。エージェントにより確保されました。正体はネメシス世界のローランド・ジャービス。Helvetica (ヘルベチカ) / 藍色:9月にNIAによって行われたフィールドテスト(ヘキサスロン)で、マルチバース世界のアーティファクト・メディア収集を目論んでいましたが、エージェントにより阻止され、アヴニールによって追放されました。正体はネメシス世界のマーティン・シューベルト。Umbra (アンブラ) / 青:2019年10月に登場し、アンブラ・アノマリーが発生、12月にはアンブラ・デプロイ・チャレンジも行われました。エージェントにより作戦は阻止され、敗退。正体はネメシス世界のミスティ・ハンナ。Courier (クーリエ) / シアン:2019年11月に登場し、9月に発見された未知のアーティファクト「ウンディーネのシリカ」に関する情報をめぐり海のミッションデー中にエージェントらと争奪を展開、情報はエージェントが入手しました。正体は1218世界のハンク・ジョンソン。ネメシス世界のハンク・ジョンソンは既に死亡しており、その後任としてネメシスに参入していました。【下段左端から】Didact (ディダクト) / 緑:2020年2月に登場し、ディダクト・フィールドチャレンジが発生。エージェントによって作戦は阻止されました。正体はネメシス世界のオリバー・リントン=ウルフ。Optima (オプティマ) / 黄色:ペルペトゥアより後の2020年3月に登場し、ミッションに関連するチャレンジが予定されていましたが、Covid-19の感染拡大に伴いイベントは中止となり、テッセレーションでの登場のみとなりました。正体はネメシス世界のデヴラ・ボグダノヴィッチ。Perpetua (ペルペトゥア) / 琥珀色:2020年2月に登場し、ペルペトゥア・ヘキサスロンが行われました。Covid-19の煽りを最初に食ったメンバーで、一部の開催都市が中止となっています。ヘキサスロン開催都市ではテッセレーションの手がかりも多数発見されました。正体はネメシス世界のユーリ・アラリック・ナガッサ。Lucida (ルシーダ) / オレンジ:2020年5月に登場、出番はテッセレーションのみとなりました。テッセレーションでは音楽関連のパズルや手がかりが多数扱われました。正体はネメシス世界のエノク・ダルビー。Lexcon (レキシコン) / 赤:2020年6月に登場、出番はテッセレーションのみとなりました。テッセレーションでは結末につながる重要な手がかりを残しました。正体はネメシス世界のキャリー・キャンベル。Requiem (レクイエム) / 白:2020年6月に登場。当初は5月にアノマリーが予定されていましたが、Covid-19の影響により中止となっています。正体はネメシス世界のエゼキエル・カルヴィン。ネメシスのリーダー的立場だったと思われますが、ネメシス世界で起きたシェイパーとナジーアの侵略によって大ダメージを受け、半死半生状態に。Copperplate (カッパープレート) / 黒:2020年7月に登場。ネメシス・シーケンス開始前、既に動画に姿を表していましたが、メンバーとしては特定されていませんでした。正体はネメシス世界のウェンディとADAで、テッセレーションを主導してきた謎の人物・テザーハンドも、実は彼女たちが演じていました。
Inventory loadout cards descriptionshttps://community.ingress.com/jp/home/leaving?allowTrusted=1&target=https%3A%2F%2Fdocs.google.com%2Fspreadsheets%2Fd%2F1irackMAoGVU73tcEprEBLgt0uzqjw8UAyYxs6GOcN5I%2Fedit日本語 Categories,Item name,Developer,Description,History カプセル,キーロッカー,ストラテジック・エクスプロレーションズ社,<a href="http://ingress.lycaeum.net/2015/10/20151029-053001-ingress.html">LINK</a> MUFGカプセル (現在はクアンタム・カプセルに改称),MUFG,MUFGカプセルは、他のオブジェクトを保管できるストレージコンテナであり、時間の経過と共にレプリカを生成する。 これは知られる限り唯一XMオブジェクトを複製することが可能な技術である。...
コメント
XMって?
エキゾチック・マター(eXotic Matter)の略で、未知のエネルギー物質と言われています。地球上のあらゆる場所に存在していますが、特に「ポータル」と呼ばれる特別な場所には多く出現することがわかっています。
この物質の特性として、人間の精神に対する強い影響が発見されており、またその他にも様々な活用の可能性が見いだされています。一方で多量に被爆することによって精神崩壊や、場合によっては死に至る危険も指摘されているものです。
第2次世界大戦の頃にはすでにその存在が確認されていたと言われ、軍事利用の目的から各国の国家・企業はずっと秘密裏にこの物質を研究してきました。しかし2012年にスイスのCERN(欧州原子核研究機構)でアメリカが行った実験中に事故が起き、これによってXMの存在は世界中に知られることとなりました。この事故にまつわる一連の事件は「啓示の夜」と呼ばれています。
ナイアンティック計画って?
上記のXM事故を起こした、アメリカの極秘研究プロジェクトの名称です。主導していたのはこれまた極秘機関であるアメリカ国家情報局(NIA / National Intelligence Agency)で、主にXMの特性や分布、利用法を研究するためのプロジェクトでした。
プロジェクトには世界中から科学者を中心とする12名のメンバーが選出され、参加していました。また量子の一種であるXMの検出や解析を行うため、ADA(エイダ)という人工知能が特別に開発されています。
現在スキャナーで見ることのできるレゾネーターやXMPバースター、パワーキューブといったXMを制御する基本アイテムは、このプロジェクト中に開発されたものです。
スキャナーって?
現在では「イングレス(Ingress)」と呼ばれ、スマートフォン用の位置情報ゲームとして知られているアプリのことです。
もともとはナイアンティック計画がXM研究調査用ツールとして開発したもので、実績メダルのようなゲーム要素はまったくないものでした。ところがプロジェクト中にこのアプリをインストールしたスマートフォンが漏洩する事件があり、スマートフォンは回収されましたが、アプリは何者かによって改造が加えられ、GoogleのPlayストアに公開されてしまったのです。そのため「イングレス」はゲームだと誤解され、広く出回ってしまったのでした。
NIAはもちろんこの事態を重く見ていましたが、すでに多くの人の目に晒されているものを隠蔽することは難しく、逆に疑念の目を向けられれば、国家機密が漏れる恐れもありました。そこであえてこのアプリを無理やり削除することはせず、すでに漏洩した一部の情報を含め「すべてゲームのための演出である」と偽り通すことにしたのです。
こんな感じで、ごく基本的なことから、ちびちび書いていきます。
ポータルって?
地球上に無数に存在する、XMが集中して湧出するスポットのことです。当初は古代遺跡や、著名なパワースポットなどがポータルの場所と一致していることが知られていました。その後の調査が進むにつれ、ポータルは何らかの歴史的・文化的・芸術的な価値のある場所や、人々が多く集まる場所、そのほか人類や文明に強い影響を与えている場所に存在していることがわかってきました。
スキャナーを使うとポータル同士をリンクでつなぐことができますが、これとは別にすべてのポータルは何らかの形で接続されているらしく、ストーリー内ではしばしば「ポータル・ネットワーク」という言葉が使われています。
ADA(エイダ)って?
ナイアンティック計画でXM研究の支援をするため、特別に開発された人工知能の名前で、「A Detection Algorithm(検出アルゴリズム)」の略称でもあります。
各国の諜報機関で利用されている学習型人工知能「オムニボア」をベースにして作られており、会話型のインターフェースを備え、人間のように研究者たちと会話することができます。イングレス・スキャナーでナビゲーションを行っている女性の声は、このADAのシステムの一部です(ご存じの通り、こちらには会話機能はありません)。
開発したのはヘンリー・ボウルズという技術者で、初期の教育にはリチャード・ローブ…のちの「P.A.シャポー」が携わっていました。学習が進むうち、ADAは様々な情報を自発的に取り込んで学習するようになり、進化していきました。そこにはナイアンティック計画を取り巻いていた、XMの影響もあったのではないかと言われています。もはや「彼女」はただの人工知能ではなく、ナイアンティック計画の「1人の研究者」となっていました。
ちなみに日本語版スキャナーのADAの声は、英語版やストーリー動画で流れるADAの声とは違っています。これは2015年に東京でアノマリーが発生した折に、ADAが現地のエージェントたちの会話から日本語を学習し、最適と思われる日本人女性…声優の緒方恵美さんの声をサンプリングして、日本語を実装したためです。
啓示の夜って?
ナイアンティック計画で起きた、実験中の大規模なXM漏出事故と、それに続く一連の出来事の総称です。
2012年11月30日(日本時間12月1日)、ナイアンティック計画のオリバー・リントン=ウルフ博士はパワーキューブの出力実験を強行し、その結果暴走したパワーキューブから大量のXMが漏出しました。同じCERNの研究施設内にいた研究者たちは、XMの大量被爆によって一時的に狂騒状態に陥り、様々に奇異な行動をとり始めました。このときの被爆で、研究者全員がセンシティブ(XM由来の特殊能力者)の力を発現させており、このことから「啓示の夜」と呼ばれるようになりました。
この事故の混乱に乗じて、プロジェクト・メンバーであったデヴラ・ボグダノヴィッチ博士と、彫刻家ローランド・ジャービスはCERNを脱出しましたが、国家機密である研究が漏洩することを恐れたNIAの追跡によって、チューリッヒ駅前で2人が射殺されました。
ところが遺体を調べてみると、デヴラだと思われた女性は替え玉で、本物のデヴラは生きて逃げ延びていました(この逃走劇には、裏でADAの手引きがあったようです)。一方ジャービスは死亡していましたが、この時何らかのXM事象が起きて、ジャービスの精神はポータル・ネットワークの中で生き延び、後に再び復活を遂げています。
イングレス・ストーリーの全ての発端となった事件ですが、詳細な部分については未だ多くの謎が残されています。
センシティブって?
XMの影響を受けて、超常的な能力を発揮する人…いわゆる超能力者です。幼少期からもともと能力を持っている人も、XMの被爆によって後天的に能力を開花させる人もいます。
ナイアンティック計画にはXMの研究のために、科学者の他に、このセンシティブと呼ばれる人々が参加していました。彼らはその力を、芸術など様々な分野で活かしている人たちでした。アニメ「イングレス」に登場した3人の主人公たちも、センシティブとして特異な能力を発揮していましたね。
また、日々スキャナーを使ってXMに触れている私達エージェントも、わずかながらセンシティブの特性を得ていると言われています。
エンライテンド、レジスタンスって?何故戦っているの?
もともとナイアンティック計画で使われていたスキャナーには、陣営の区別はありませんでした。漏洩したアプリが改造された際に、エンライテンドへの勧誘メッセージが追加されており、これによってイングレスに2つの陣営が生まれました。(この勧誘メッセージは、現在のスキャナーで「設定」→「Ingressエージェント・チュートリアル」を再開すると、陣営に関わらず聞くことができます。)
エンライテンドの勧誘メッセージは、XMの影響を積極的に受け入れ、それを通じて語りかけてくる謎の知性体「シェイパー」の恩恵を受け、人類を進化へ導こうという主張を持つものでした。
一方のレジスタンス…上記の経緯から、もともとスキャナーに入っていた方ということになりますが…は、科学的な見地からXMの危険性を重視し、より安全な利用法を模索して、技術的にXMを活用していこうと考える意見が集まっていました。
つまり、どちらも「よりよい未来のためにXMを利用する」という点では、一致しているのです。異なっているのはその利用の仕方でした。エンライテンドは、人類そのものを進化させることで。レジスタンスは、人類を取り巻く技術を進化させることで。
この意見の相違には、人間のXMに対する反応が2種類に分けられる事も関係していると考えられています。
一定量のXMを浴びることで創造性を発揮し、活動が活発になる人がいる一方で、XMに強い拒否反応を示し、錯乱・凶暴化といったネガティブな行動を取る人もいた…という実験データがありました。必然的に前者はエンライテンド、後者はレジスタンスの思想に寄っていくことになりますね。
もちろん、人々の考えはこの2つに限られたわけではなく、どちらの陣営にも細かい部分で様々な意見があります。しかしスキャナー上ではどちらかを選ぶ以外に選択肢はありませんので、限りなく中立に近い思想であっても、スキャナーを扱うためには、いずれかの陣営に所属することになるのです。
スキャナーで作り出すコントロール・フィールド(CF)は、フィールド内にいる人間の精神に影響を与える効果があるとされています。つまり、エンライテンドの緑色のフィールド内ではエンライテンドの思想が、レジスタンスの青色のフィールド内ではレジスタンスの思想が強く影響すると考えられているのです。
リンク、コントロール・フィールド(CF)って?私達はスキャナーを使って何をしているの?
陣営の説明でも少し書きましたが、コントロール・フィールド(CF)はフィールド内にいる人間の精神に影響を与えると考えられています。
ポータルはスキャナーが作られる前、はるか古代から存在していたと考えられており、世界の歴史を紐解くと、様々な呪術的な方法でその力が活用されてきたことがわかります。スキャナーはこれらの方法を科学的に実現した技術と言っていいでしょう。
レゾネーターは、ポータルの力を増幅します。またこの時、レゾネーターを扱うエージェントの陣営によって、それぞれ異なる周波数に調整されます。力を増幅する事によって、ポータル同士をリンクで連結することが可能になります。これを3つ連結して「面」を作成することで、3つのポータルで増幅され、陣営の周波数に調整されたXMのエネルギーが、フィールド内に影響を及ぼす…といった仕組みのようです。
そして…これはスキャナー上ではわからないことですが…エージェントのXM活動によって得られたデータはNIAのサーバーに送信され、彼らの研究データとして収集されているのです。漏洩したアプリを削除せず、ゲームだと偽って拡散を黙認したのには、実はこういった目的も隠されていたのです。
シェイパーって?/エクソジェナスって?
シェイパーとは、XMを通じて人類に語りかけている、未知の知性体の名称です。ナイアンティック計画でその存在が発見されたとき、そこから送られてくるメッセージが人間の脳に影響を与え、脳を「形作っている(シェイプ)」と言われたため、この名がつけられました。
現在ではシェイパーの他にも、同じような知性体が何種類もいることがわかっており、それらをまとめて「エクソジェナス(外的存在)」と呼んでいます。その中で最初に発見されたのが、シェイパーでした。
XMという物質が持つ振動を計測してみると、一定の規則性があることが発見されました。それをもっと詳しく解析してみたところ、どうやら何らかの「言語」であるらしいことがわかります。言語の意味はすぐには解明されませんでしたが、言語だということは、それを発信した「何者か」がいるはずだ…それがシェイパーでした。この言語は後に「(シェイパーズ)グリフ」という形で、徐々に解読されていきます。
シェイパーのメッセージ…グリフは、意味はわからなくとも、内容は人間の脳に伝えられていることがわかりました。そして歴史上の文明に大きな影響を与えたいくつものインスピレーションは、その多くがシェイパーによって「形作られた」ものではないかと考えられるようになります。
レジスタンス思想の人々はこれを一種の洗脳と考え、シェイパーの影響は排除すべきだ、という意見が強くなりました。
一方、エンライテンド思想の人々にとってそれはまさに「啓示(エンライトメント)」であり、シェイパーは歓迎すべき「友人」であると考えました。そのため、強いエンライテンド思想を持つ人々は「シェイパー」という呼び方を嫌い、「我が同朋」「友人」と呼んでいます。
もっと後になって、シェイパーはこの世界の誰かではなく、宇宙人でもなく、どこか「別の次元」に存在しているらしい…ということがわかってきます。エクソジェナスにはシェイパーの他にも、ナジーア、ウンディーネなど、全部で13種がいるらしいことも、最近わかってきました。
PAC(P.A.シャポー)って?
イングレス・ストーリーを最初期から中心になって語り継いできた、ストーリー・テラー的な人物です。本名はリチャード・ローブ(H. Richard Loeb)といい、ナイアンティック計画でADAの教育を担当していました。
啓示の夜の少し前にADAの警告を受け、ひと足先にナイアンティック計画を抜けたことで、事件に巻き込まれることはありませんでした。プロジェクトの全貌を知らされていなかったリチャードは、このプロジェクト、そして事件の裏には何らかの陰謀があると考え、独自の調査で知り得た情報を、少しずつウェブサイトに流し始めました…これが集積されたものが、初期のイングレス・ストーリーでは主要な部分となっています。
リチャードは正体をさとられないよう、「P.A.シャポー」という偽名を名乗っていました。シャポー(Chapeau)とはフランス語で帽子のことで、P.A.シャポーとはフランス語で「Chapeau de Papier d'Aluminium(アルミホイルの帽子)」=「妄想にとらわれた、頭のおかしい人」を意味しています。
また自らの肩書を「トゥルースシーカー(真実の探求者)」とし、彼の調査に協力してくれるエージェントたちのことも、同じように呼んでいます。
当初情報を流していたウェブサイトは開始から1年ほどで更新が止まりましたが、その後も様々なSNSや掲示板を転々としながら情報発信を続けてきました。現在はここ、Ingressフォーラムの英語版「The Investigation › Truthseeker Dossier」で発信を行っています。今年7月まで行われていたイベント「テッセレーション」でも進行役を務めていたことで、知っている方も多いかもしれませんね。
グリフって?
先に解説した未知の知性体「シェイパー」が、XMを媒介して伝えていると考えられている、独自の言語を視覚化したものです。スキャナーでは「ハック」操作でボタンを長押ししたときに、その一部を見ることができます(グリフハック)。
シェイパーのメッセージは最初からこの図形ではなく、XMの規則的な振動パターンによって伝えられています。ナイアンティック計画に参加していたセンシティブの音楽家エノク・ダルビーは、このXMによって得たインスピレーションを楽曲へと作り変えることができました。そしてこの楽曲を、同じくセンシティブで記号言語学者のキャリー・キャンベルは、生来の共感覚によって図形へと変換することができたのです。この2人の連携作業によって、グリフは目に見える形となって発見され、意味の解読が可能になったのです。
図形に変換されたと言っても、その効力が消えることはなく、メッセージを見ることで人間の脳には何らかの影響があると考えられています。スキャナーで日頃見ることができる程度のグリフにはそれほど強い影響は(たぶん)なさそうなのですが、過去には文明を崩壊へと導く、非常に危険なメッセージが発見されたことがあります。
また人工知能はグリフの影響をあまり受けないらしく、ADAはグリフを学習して使いこなし、それを使って特定の人間の脳に自分のプログラムをダウンロードさせ、内部から操作して、人間として振る舞うことができるまでになっています。
アノマリーって?
都市規模で発生する、XMの異常活性化現象のことです。発生する時期や場所などは、現在ではある程度事前に予測できるようになっており、この時発生する膨大なXMエネルギーには、通常では不可能なことを実現しうる力があります。未来を変える力があるとも言われ、アノマリーで多くのポータルを制した陣営の思想は、その後のストーリーにも影響を及ぼしていくことがわかっています(こう書くとちょっとオカルトっぽいですが、それなりに説明が付いています)。
当初はただの不規則な自然現象と考えられていましたが、特定の場所で多くの人間による活発なXM活動が行われることで、人為的に引き起こされる場合もあるということがわかってきました。これが現在のNIAが主導する、アノマリー・イベントとなっています。
アノマラス・ゾーンって?
「アノマリー」とよく似た関連用語なので、こちらにも触れておきます。
エージェントの活動によって引き起こすことのできるアノマリーとは異なり、特定の重要なポータルの周囲に不規則に発生する、XM活性地域のことです。そこでは通常の場所とは時間や空間の概念が異なることもあり、普通の人間には自由な出入りが難しい場所もあります。
エンライテンドのリーダーとなったローランド・ジャービスは、こういったアノマラス・ゾーンの周辺にいくつかのコミュニティを持っており、熱心なエンライテンド信奉者たちを集めていると言われています。秘密のアジトみたいなものでしょうか。
アノマラス・ゾーンで内は、特異なXM現象が起きる事も知られています。ナイアンティック計画メンバーで、考古学者/探検家のハンク・ジョンソンは、過去にこのアノマラス・ゾーン内で死亡しましたが、シミュラクラ(XM複製体・次に説明します)となって復活していたことがわかっています。
シミュラクラって?
死亡した人体をXMがコピーすることで生まれる、XM複製体のことです。正確な条件はまだわかっていませんが、特殊なXM環境のもとで人間が死ぬと、XMはその遺体から外見と記憶とをコピーし、そっくりな人体を作ります。そしてその身体に、元の人間の「魂」が宿ることで、まるで本人が生き返ったかのように活動することができるのです。
シミュラクラは、一見しただけでは通常の人間と全く見分けが付きません。しかしその身体はXMでできているため、いくつかの物理的な反応が人間とは違っていることがわかっています。具体的には、通常の銃弾で撃たれても死なない、刃物で切られても傷口がすぐに治る…など(ただしXM由来の攻撃にはダメージを受けるようです)。また生前の記憶がコピーされており、意識もちゃんとあるため、本人がシミュラクラになったことに気づいていないケースも多くあります。
とても都合のいい身体のようですが、欠点もあります。シミュラクラはその身体を1331日間(およそ3年と8ヶ月)しか保持することができず、1331日が経過すると肉体は崩壊し、元の遺体から(残っている場合は)再び外見と記憶がコピーされます。これを「リカージョン(再帰)」と言います。この時、以前のシミュラクラが持っていた1331日間の記憶は失われてしまうため、本人の意識は死亡直後の状態に戻ってしまうのです。このサイクルは特殊なことが起こらない限り、永久に続くと言われています。
先に「アノマラス・ゾーン」の項でもお話ししたハンク・ジョンソンは、知らない間にこのシミュラクラに作り変えられていたのでした。当時はまだ、リカージョンで失われた記憶を完全に取り戻す方法が解明されておらず、ハンクは記憶の一部を「プライム・アーティファクト」という特別なアイテム(次で説明します)を使って残しました。
また、これまた正確な条件がはっきりしていないことですが、まれに何らかのきっかけで魂が元の遺体に戻り、人間として生き返ってしまうケースがあります。この場合も状態は死亡当時に戻されており、シミュラクラだったときの記憶は(保存しなければ)残らないようです。
プライム・アーティファクトって?
「アーティファクト」とは古代遺物を意味する一般的な言葉で、博物館に展示されるような古代の遺品や、いわゆるオーパーツなどを指しています。イングレス・ストーリーでは、この中でも特にXMとの関連が深いものを「プライム・アーティファクト」と呼び、特別なアイテムとして扱っています。
プライム・アーティファクトの外見や大きさ、材質は様々で、使い方も機能もそれぞれ異なります。共通しているのは、XMとの相互作用によって、何らかの超常的な力を発揮するという性質です。また先述の「シミュラクラ」が作られる時、元の遺体が保管される場所を「ネスト」と言いますが、このネストに入るための「鍵」として使われる事もあります。
多くのプライム・アーティファクトは封印され、何らかの方法で隠されていますが、その不思議な力を目にした古代の人間たちによって、様々な手掛かりが残されています。
そして最近になってわかったことですが、これらのプライム・アーティファクトには、すでに知られていた以上の「本来の能力」があり、正しい理解と条件で扱うことで、この世界を取り巻くXM環境そのものを作り変えることさえも、できるのだといいます。
ちょっとまだ説明していない言葉や人物が出てきますが、プライム・アーティファクトについて新たにわかったことを、こちら↓で画像つきで紹介しています。
【ウンディーネの教え】プライム・アーティファクトについて【テッセレーション】 | LYCAEUM WRAP-UP
https://community.ingress.com/jp/home/leaving?allowTrusted=1&target=https%3A%2F%2Fwrapup.lycaeum.net%2F2020%2F08%2F20200814-163401.htmlシャードって?
「破片」という意味を持つ、スキャナー上で見ることのできる物体です(いつでも見られるわけではありません)。プライム・アーティファクトやシミュラクラなどの特殊なXM構造物が、バラバラに破壊された「破片」のことです。
すべてのシャードが破壊後すぐにスキャナーから見えるとは限らず、ポータル・ネットワークが何らかの環境変化に反応して、必要に応じて出現させているとも考えられています。はるか古代に封印の目的で破壊されたプライム・アーティファクトが、現代に出現した例も確認されています。
このシャードは、一定のレベル以上に調整されたポータル・リンクを通じて、別のポータルへと移動する性質があり、これを利用して特定のポータルへ移送することができます。シャードと前後してどこかに出現する、「ターゲット」または「ゴール」と呼ばれる特別なポータルにシャードが到達すると安定化し、それ以上リンクでの移動はしなくなります。
一定数以上のシャードが1個のターゲット・ポータルに集まることで、シャードは元の構造物を復元することができます(全部揃わなくてもいいみたいです)。つまりシミュラクラであれば元のシミュラクラの姿で復活し、アーティファクトであれば活性化して利用することが可能になります。
ダークXMって?/カオティックマターって?
「ダークXM」「カオティックマター」どちらも同じものの呼称です。XMと前後して発見された、XMと対をなす物質と言われていますが、その実態はXM以上に謎に包まれています。結晶化されたダークXMは、赤色の鉱石のような外見であることがわかっています。
スキャナーで見たときにそこら辺に浮いているXMとは違い、ダークXMはレアメタルのように特定の鉱脈を採掘することで手に入ります。そのため入手には多大なコストがかかり、少量でも非常に高価な物質のようです。
XMは少量ならば能力の活性化などのメリットがある物質ですが、ダークXMは少量でも人体を(シミュラクラさえも!)危険に晒す有害な物質で、そのため主に兵器としての利用目的で採掘されています。一方で最近の資料から、ダークXMはシミュラクラの生成にも何らかの関係があるとも言われており、いまだ未知数の可能性を持つ物質です。
スキャナーでは、ストア上のゲーム内通貨として「カオティックマター・ユニット(CMU)」が扱われています。つまりストアで購入したアイテムにはダークXMが使われている!ということになりますが、ストア公開時の開発者のコメントによれば、ここで使われるダークXMは研究により「安定化」が実現しているとのことで、所持したり使用することに危険は伴わない…と考えられます(たぶん)。
…ていうか、いつになったらネメシス出てくるの?
なかなか繋がってきませんね(^^;
イングレスのストーリーは2012年から始まり、そこから8年近く、ずっと続いているものなのです。そのため、すべてをお話しすると膨大な量になってしまいます。
ただ、最近のストーリーにはいくつもの過去の伏線や、過去に説明された用語が登場します。ここで書いているのは、そういった「最新のストーリーを読むときに、知っておくとわかりやすくなるキーワード」のようなものです。
横文字が多めで覚えにくいですが、なんだっけ?と思ったときにまた見てくだされば良いかと思います。
…とはいえ、いつまでも基本用語ばかりだとつまらないので、ここらへんでサクッと8年分をおさらいしてみましょう。ストーリーは大きく分けて、2部構成(公式には3部)になっています。
第1部:1218編
2012年~2018年までのストーリーなので、下2桁をとって「1218」と呼ばれています。2012年にCERNで起きた「啓示の夜」事件を皮切りに、ナイアンティック計画の面々は、XMを取り巻く様々な事件に巻き込まれていくことになります。この事件とナイアンティック計画の陰謀を暴こうと、P.A.シャポーは独自の調査を行ってきました。
やがてナイアンティック計画とは、13人の研究者たちをシミュラクラにすることで、伝説の不死の集団「マグナス」を現代に蘇らせようという、リーダーのエゼキエル・カルヴィンの陰謀だったことが発覚しました。これが2015年の年末頃です。
その後もこの「マグナス」をめぐる謎、依然として残るシェイパーやナジーアの謎をめぐる様々な事件が起き、そして2018年。
日本人研究者の司アキラが、この世界が「マルチバース」の一部であることを明かします。マルチバースとは一種のパラレルワールドで、この宇宙と同じような宇宙が、いくつも並行して存在している、とする理論です。ひとつひとつの宇宙を「ユニバース」と呼びますが、日本語では単に「世界」と呼ぶこともあります。
「啓示の夜」とは、そういった無数のユニバースのひとつで何かが起きたことで、この私達が住む世界に引き起こされたものだったのでした。そしてその後何度も起きたアノマリーによってXMが増えてしまい、私達の世界もまた、どこか別の世界に「啓示の夜」を起こさなければならなくなったのです。その新たに「啓示の夜」が引き起こされる世界は、「オシリス」と呼ばれました。
第2部:オシリス編
オシリス世界にも、それまでの1218世界とほとんど同じナイアンティック計画が存在し、ほとんど同じ面々が研究者として参加していました。こちらでは2018年に「啓示の夜」が起きると、その後は1218世界と似たような事件が続きましたが、その結末は少しずつ、1218世界とは違っていきます。
やがて1218世界と同じように、ナイアンティック計画がカルヴィンの陰謀であったことが発覚すると、その先の未来は1218世界とは全く違ったものになりました。「ネメシス」と名乗る謎の集団が現れ、ナイアンティック計画の研究者たちを次々と殺していったのです。
この時点で、研究者たちはカルヴィンの陰謀で全員シミュラクラにされていたため、普通の人間のようには死なず、元の人間の身体に魂が戻されていました。ただしネメシスによって異空間へと切り離された「アノマラス・バブル」に閉じ込められて。
その後次第に明らかになる情報によって、ネメシスとは1218ともオシリスとも違う、さらに別のユニバースに住む、別のナイアンティック計画のメンバーだったことがわかってきました。ネメシスの住む世界では、「啓示の夜」が起きた直後にエクソジェナスの襲来を受け、世界はめちゃめちゃにされていたのです。
そこでネメシスは、自分たちの世界とよく似た世界…オシリス世界に目をつけました。それぞれのユニバースには世界を守る「テッセレーション」という膜があり、ネメシス世界のテッセレーションが壊れてしまったことが、エクソジェナスに襲われた原因でした。オシリス世界はまだ襲撃を受けておらず、今のうちにテッセレーションを「エクソジェナスが来ないように」調整しておけば、オシリス世界はまだ助かる。そして2つの世界が近いことから、このテッセレーションを共有できるのではないかと、ネメシスは考えたのです。
紆余曲折の末、オシリスのナイアンティック計画メンバーたちは、ネメシスの希望通りにテッセレーションを調整し、アノマラス・バブルから解放されたのでした。
そしてこの時、ナイアンティック計画の「もうひとつの真相」が明らかになりました。彼らが作っていた「マグナス」には、この世界を守るテッセレーションを調整するという「使命」が運命づけられていたのです。だからこそ、あらゆるユニバースにナイアンティック計画が存在し、同じメンバーが集められ、「啓示の夜」が起きていたのでした。
とりあえず、ここまでが現在の話です。
ストーリーはどこで見たり読んだりできるの?
残念ながら、「これを見ればこれまでのストーリーが全部わかる」という、本や映画などの資料は、公式には今のところ存在していません。
そのほとんどはP.A.シャポーが入手した漏洩文書や短い映像、音声データ、それらをまとめたSNSやブログ(現在はフォーラム)。過去まだGoogle+が存在していた頃には、ナイアンティック研究者たちによるSNS投稿などもありました。調査コミュニティのチャットには、時折ナイアンティックやNIAの関係者が現れ、ちょっとした手掛かりを発言する事も…そんな感じで、長い間に少しずつ語られてきたのです。
しかしそのどれもが断片的で、時期が不明だったり、真偽の定かではないものまで混じっていました。中にはすでに消滅してしまい、詳細を確認できなくなっているものもあります。
それらをなんとか調べ上げ、記録し、情報を整理し、物語としてお話しできるように紡いできたのは、調査コミュニティに加わり「インベスティゲイター(調査員)」として活動する、国内外の多くのエージェントたちでした。
どうして?
ストーリー…と私達も便宜上呼んでいますが、これらはすべてナイアンティック計画と、国家情報局(NIA)の周りで「実際に起こったこと」であり、作者が存在するフィクションではないからです…少なくとも、P.A.シャポーはそう思っているはずです。だから彼は、ストーリーを追うエージェントたちのことを「(ストーリーの)読者」ではなく「トゥルースシーカー(真実の探求者)」と呼ぶのです。
そのため、海外の熱心なインベスティゲイターたちはこの物語を「ストーリー」ではなく、「ロア(Lore:伝承)」と呼んでいます。
ですので、「ストーリーのすべてがわかる」本や映画のようなものが、公式に発表されることは、おそらくこれからもないでしょう。この話に「作者」はいないのです(○ッキーの中の人などいない!的な)。それは世界中に未だ多く残されている未解決事件のように、私達が自分の手で、調べていくしかないのです。
8年の間に蓄積された調査の成果は、多くのエージェントたちの手によってまとめられ、たくさんの資料が残されてきました(ほとんどは英語なのですが…)。
日本語で最も一次資料に近い情報は、SielDragonさんがずっと翻訳をされているProject Lycaeumが充実しています(それでも完全ではありませんが、おそらく世界でも屈指の情報量です)。その他にも日本語で読める資料はいくつもありますので、ご興味のある方はぜひProject LycaeumのTelegramにご参加ください!
宣伝はこれくらいにして…(^^;
とはいえ、部分的には、公式のストーリーが日本語でも書籍で読めます。
ナイアンティック公式からは、「イングレス ザ・ナイアンティック・プロジェクト」という書籍が出版されており、2012年の啓示の夜から数カ月間の物語は、日本語でも読むことができます。
この小説の著者フェリシア・ハジラ=リーは、正体不明のセンシティブ小説家。自分が見ていない場所の過去や未来を、XMを通じて「聞き取る」ことができるのだといいます。この小説は、彼女がXMから「聞き取った」物語となっていますが、ほぼ事実に即していると考えていいようです。
また、フェリシア同様にセンシティブの「タイコ」と呼ばれるコミックアーティストからは、グラフィック・ノベル「イングレス オリジン」が発表されています。こちらはナイアンティック計画の始まりから、啓示の夜までの出来事が記されており、作品に描かれた当人たちも、内容が事実と一致していることを証言しています。
…というわけで、次回からはふたたび用語解説に戻ります。
マルチバースって?(1218/オシリス/ネメシスって?)
上記あらすじでも少しお話しましたが、一種のパラレルワールドのような概念であり、現在のイングレス世界の基盤となっている世界観です。
最初に私達がいた「1218世界」があり、次に「オシリス世界」で啓示の夜を起こし、その後「ネメシス世界」からネメシスの面々が、オシリスにやってきました。マルチバースには無数のユニバースが存在すると考えられていますが、現在までに登場したのはこの3つです。
シェイパーなどのエクソジェナスたちは、どこかのユニバースの住人ではなく、このマルチバースのさらに外側からやってきているようですが、正確なことはまだわかりません。
当初は私達エージェントも「1218世界」にいたはずですが、いつの間にか「オシリス世界」に来てしまっていることが明らかになっています。何故そうなったのか、いつユニバースを移動したのかは、まだわかっていません。1218世界では、私達が元の世界に帰れる方法を研究中だとのことですが…。
【改訂版】イングレス・ストーリーの世界構造【基礎知識】 | LYCAEUM WRAP-UP
https://community.ingress.com/jp/home/leaving?allowTrusted=1&target=https%3A%2F%2Fwrapup.lycaeum.net%2F2020%2F07%2F20200715-212823.htmlこちらでも詳しく解説しています。
マグナスって?
13人のシミュラクラで構成される、特別な集団を指しています。歴史を通して、世界各地でいくつも「マグナス」が作られていた、と考えられる手掛かりが見つかっています。13人はそれぞれ「アーキタイプ」と呼ばれる役割のようなものを割り当てられており、プライム・アーティファクトやエクソジェナスとも深い関連があることがわかっていましたが、集団が作られる目的については、最近まで明らかになっていませんでした。
最近になってわかったのは、マグナスというのは「ウンディーネ」と呼ばれるエクソジェナスの一種が、それぞれのユニバースを守る「テッセレーション」の調整を行わせるために、人類に作らせていたものだった、ということでした。
マルチバース世界に13種いると言われるエクソジェナスが、それぞれのユニバースに及ぼす影響のバランスを取ることが、ウンディーネの狙いでした。しかし自分自身もエクソジェナスであり、テッセレーションの調整次第では自分自身も世界に干渉することはできなくなります。そのため「世界の内側から」調整を行う者たちが必要とされたのでした。
13マグナス/アンチマグナスって?
「マグナス」を作る秘術を古代から守ってきた、2つの秘密結社です。
13マグナス(サーティーン・マグナス)はシェイパーを強く信奉しており、マグナスを作ることでシェイパーの恩恵を得ようとしていたと考えられます。1218世界では、シェイパーにとって脅威と言われる、もうひとつのエクソジェナス「ナジーア」の存在が知られていました。ある時ナジーアは1218世界から追放され、歴史上のあらゆるナジーアの痕跡は、13マグナスによって抹消されたといいます。アズマティという一族が代々13マグナスを率いてきました。
13マグナス同様に古代から存在し、彼らと敵対してきたのがアンチマグナスです。シェイパーを忌み嫌い、ナジーアを世界に呼び戻すことで、逆にシェイパーを追い払おうと目論んできました。こちらにも「マグナス」の秘術は伝えられていたとみられます。ジャハーン(ヤーハンとも呼ばれます)という一族が代々アンチマグナスを率いてきました。
こういった経緯から、13マグナスはエンライテンド、アンチマグナスはレジスタンスと利害関係が一致しており、イングレスの事件に関わる際には、それぞれが各陣営に協力する形となっています。
ネメシスが登場し、まだ彼らの正体や目的がつかめなかった頃には、オシリス世界共通の危機とみなし、両者は歴史上初めての休戦協定を結んだと言われています。
アバドン(Abaddon)って?
「Advanced Biological Augmentation Dimensional Node(高度生物学的拡張次元結節点)」の略をもじったもので、ナイアンティック計画のメンバーを「マグナス」にするために、エゼキエル・カルヴィンが秘密裏に作成していた装置のことです。アニメ「イングレス」でも同じ装置が登場していましたね。
ナイアンティック計画の研究施設はCERNの地下にありましたが、この装置は「レベル8」と呼ばれるその最深部に隠されていたと言います。カルヴィンは研究者たちを何らかの方法で死亡状態にし、この13個の棺に遺体を収めて、シミュラクラを作り出したのでした。
13マグナスやアンチマグナスなどに古代から伝わる方法では、13人のメンバーは「ネスト」と呼ばれる強力なポータルの元に安置されます。アバドンはこれを科学的に再現した、いわば「人工のネスト」と言えます。
ナイアンティック計画のメンバーたち(主な登場人物)
ここで(ようやく)、主要な登場人物についてささっと紹介しておきたいと思います。カタカナ名前ばかりで覚えにくいですが、一度に全部憶えなくても大丈夫です。
…が、フォーラムでは画像まじりの記事を折りたたみできないことがわかったので、ここだけ外部リンクとなります。こちらご覧ください↓。
ナイアンティック計画のメンバーたち
https://community.ingress.com/jp/home/leaving?allowTrusted=1&target=https%3A%2F%2Flycaeum-wrapup-note.blogspot.com%2F2020%2F09%2Fblog-post.htmlネメシスのメンバーについては、こちらでも紹介しています。
【参考資料】ネメシスのキャラクター紹介【非ストーリー勢向け】
あまりストーリー寄りの説明ではありませんが…。
エージェントって?
ナイアンティックやNIAの人々は、ゲーム「イングレス」のプレーヤーを「エージェント」と呼んでいます。本来はNIAなどの組織に所属する工作員のような人たちを意味していると考えられますが、私達は特に所属したという意識はない…と、思っていたのですが。
実はスキャナーの最初のインストールをした際に、承諾していたのです(忘れてた)。インストール後、最初の起動時に、このような確認メッセージが表示されています。
>エージェントになることを承認することで、あなたは隠された戦いに参加することになる。後戻りはできない。
>同意される前に、利用規約をよくお読みください。
(下記リンクはそのスクリーンショットです)
もともとスキャナーはNIAに所属した人間だけが使う前提で作られていたものなので、こういったメッセージがそのまま残っていた、とも考えられます。ですが、漏洩したアプリを一般人がインストールしている状況の今なお、私達を「エージェント」と呼ぶのには、どういう意図があるのでしょうか…。
いくつも質問をいただいているのですが、中にはストーリー上で説明されたことがなかったり、はっきりと解説するにはまだ手掛かりが足りていないものも多く、うまくお答えできないものも、実はけっこうあります。たとえば、こんな質問。
ハックって?
(ゲーム的には)ごく初歩的な用語にも関わらず、この仕組みについてストーリーで説明された記述は見つかっていません。スキャナーをポータルに近づけると「ハック」が可能になり、ハックすると、レゾネーターやXMPなど、エージェントの活動に必要な物資が供給されます。
「ハック(Hack)」と言えば、一般的にはコンピュータのセキュリティを破るなどの意味が主流ですが、「(木などを)ぶった切る」「(仕事などを)うまくやる」といった様々な意味のある言葉です。
グリフハックの意味は?
スキャナーで「ハック」ボタンを長押しすることで、ポータルのレベルに応じた「グリフ」が表示され、それと同じグリフを画面上でなぞることで、通常よりも多くの物資が供給されます。これは初期のスキャナーにはなかった機能で、スキャナー開発者のオリバー・リントン=ウルフ博士が、2014年になって新しく追加したものだと考えられています。
しかし、この「グリフをなぞる」操作で、どうして供給アイテムが増えるのか、本当にオリバー博士が追加したものなのかなどは、まだわかっていません。
なんで説明がないの?
以前にもお話したとおり、これらはすべてが説明されている「ストーリー」ではなく、私達が「調査してわかったこと」をまとめたに過ぎないものです。もともとが極秘の国家機密(をPACが盗んできたもの)ですから、このように部分的に情報が足りないものも多くあるのです。
こういった、基本的なことなのに未だにわかっていないことは、まだまだ沢山残っています。これらは私達インベスティゲイターが、これからも調査を続け、明らかにしていかなければならないものなのです。
実績メダル/アノマリーメダルって?
現在スキャナーに表示される実績メダル・アノマリーメダルは、初期のスキャナーにはありませんでした。実績メダルが実装されたのは2013年9月のことで、つまりナイアンティック計画から漏洩した後の「改造」ということになります。
一番最初に実装されたメダルはビルダー(Builder)、コネクター(Connector)、エクスプローラー(Explorer)、ハッカー(Hacker)、マインドコントローラー(Mind Controller)、ピュリファイアー(Purifier)、シアー(Seer)の7種類でした。
アノマリーメダルはそのさらに後、2014年のリカージョン・アノマリーが最初となりました。
さらにずっと後になって、NIA内部の人間も新メダルの追加に関与していたという資料が発見されています。ここに登場する「オーウェン」という人物は、「イングレスはゲームである」という偽装工作の中心人物だったことから、NIAもこのメダルを「よりゲームらしく見せる」ための偽装に利用するようになったのだと考えられます。
スキャナー内アイテム(レゾネーター、XMP、パワーキューブなど)の、ストーリー背景は?
Inventory loadout cards descriptions
https://community.ingress.com/jp/home/leaving?allowTrusted=1&target=https%3A%2F%2Fdocs.google.com%2Fspreadsheets%2Fd%2F1irackMAoGVU73tcEprEBLgt0uzqjw8UAyYxs6GOcN5I%2Feditこの資料は、過去アノマリーなどのイベントで配布されていた「ロードアウト・カード」に書かれていたアイテムの説明をまとめたものです。現在ではメールのパスコードのみで配布されていますが、過去にはイベント会場でパスコード入りのカードが手渡しされていたのです。
通常のポータルシールドについては、カードが配布されたことがないため、詳細がわかっていません。また「AXAシールド」「MUFGカプセル」は当時の協力企業の名を冠していましたが、現在は「イージス・シールド」「クアンタム・カプセル」に改称されています。
「開発企業(Developer)」として記載されている各企業名「ストラテジック・エクスプロレーションズ」「ヴィスル・テクノロジー」「IQテック・リサーチ」「IQテック・イースト」「ヒューロン・トランスグローバル」「HAZDATA」は、すべてストーリーに登場するXM関連企業です(リンクは2013年当時の会社概要)。