法医学の先生は、としてしまうと主語が大きすぎるかも……あくまでその先生のご意見ですので。でもまあ、個別の症例に関していえば、いつ死んでもおかしくないような、内因死の可能性が高い持病があって、さらにそれが直接の死因になった症例においては、外的要因との因果関係の有無や寄与度がブラックボックス化するのは確かです。例えばつねっただけでも、なんならつねりもしなくても亡くなったかもしれない。あるいは次の排泄でいきんで破裂したかもしれない。自分も学生の時は死が遠くにありましたので、蹴られた人がそのタイミングで亡くなれば殺人じゃん?と思いましたが、今は人の死にたくさん触れますので、感じ方が変化しました。