「四谷大塚」で生徒盗撮、25歳の元講師に有罪判決…小児性愛者のグループチャットに投稿

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 学習塾大手「四谷大塚」で生徒を盗撮したなどとして、東京都迷惑防止条例違反(盗撮)と性的姿態撮影処罰法違反(撮影)などに問われた元講師の男の被告(25)に対し、東京地裁は26日、懲役2年、保護観察付き執行猶予5年(求刑・懲役2年)の有罪判決を言い渡した。鎌倉正和裁判官は「塾講師の立場を利用し、警戒心のない生徒の下着を撮影しており、刑事責任は重い」と述べた。

四谷大塚
四谷大塚

 判決によると、被告は講師だった昨年3~8月、都内にある勤務先の塾校舎の教室などで計14回、当時7~11歳の小学生の女児12人の下着などをスマートフォンで盗撮。画像を小児性愛者のグループチャットに投稿するなどしたほか、勤務先の個人情報データベースから女児らの名前や住所、小学校名などの個人情報を取得し、画像とともにチャットで共有した。

 被告は公判で、盗撮したきっかけを「授業中に生徒が騒がしく落ち着きがないので不満がたまり、仕返しがしたかった」と説明。グループチャットへの投稿について「卑わいな感想が来て興奮し、繰り返すようになった」と述べていた。

スマホで全教室の様子を確認…四谷大塚が導入

 被告が逮捕・起訴された事件を巡り、四谷大塚は昨年11月、教室の様子を保護者がスマートフォンなどで確認できる「ライブモニタリングシステム」を導入し、12月には全教室に設置。講師やスタッフが、スマホなど写真や動画の撮影が可能な機器を教室に持ち込むことも禁じた。

 今国会には、子どもと接する職場で働く人の性犯罪歴を確認する制度「日本版DBS」の創設法案が提出されている。法案は性犯罪歴の照会を学校や保育所などに義務付ける一方、民間の学習塾は任意の認定制とされている。国から認定されると照会が義務付けられる。

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5183674 0 社会 2024/03/26 11:35:00 2024/03/26 12:30:21 2024/03/26 12:30:21 https://www.yomiuri.co.jp/media/2024/03/20240326-OYT1I50052-T.jpg?type=thumbnail
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